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『処刑人の秘めごと』ピーター・ラヴゼイ

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早川書房
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お久しぶりで、さようなら。

ダイヤモンド警視シリーズ。
昔、大好きで、よく読んでいました。

ていうか。
最近「昔」という語を連発し過ぎだわ私。
何年前くらいが「昔」なんだろう。

たぶん。10年。か、12年。か、15年。

まぁ、それはともかくとして。
ダイヤモンド警視ものは、割と安心して読める。
作品の質が安定してるシリーズです。

主人公のキャラクターがいい。
意外と、巻を重ねてもマンネリもない。

本作も面白かったんですが・・・

犯人がなぁ。
動機がなぁ。
 
このパターンは前にどこかで読んだぞ。
うーん。まぁ。まぁ。まぁーいっか。
懐かしいダイヤモンド警視に会えたってことで。

先が気になる終わり方(事件でなく警視のプライベート)だけど。
この本以降、翻訳されてないみたいね・・・
3冊くらい、出てるんだけどな。

もう、かつての人気はないということかしら。

翻訳されないから原書で読んだという人いわく。
ラウゼイの文章は難しくないそうですが。
私の英語力ではそれでもしんどいだろうし。

これでしばらく、お別れですね。
ていうか、もう永遠の別れかもしれないな。

なんか、そう思うとちょっと淋しい。

(2018.5.18)
関連記事

『ミレニアム2 火と戯れる女 (下)』スティーグ・ラーソン


スウェーデンという、未知の国。

このシリーズの面白さは。
スウェーデンという国を知らなさ過ぎて。
何もかもが新鮮っていうのもあるのかな。

イギリスやアメリカやイタリアだったら。
なんとなく「わかる」気がするの。
もちろん、それだってただの錯覚ですが。

イメージはある。
浮かべる情景の土台がある。

スウェーデンにはあまり、それがなくて。
白紙に近い状態で読まざるを得ない。
すごく変った国っていうこともないけれど。

何か、新鮮なんです。
それがあからさまにではなくて。
そこはかとなく、なのが魅力かもしれない。

著者の社会派な一面が生きてます。

(2018.11.7)

『ミレニアム2 火と戯れる女 (上)』スティーグ・ラーソン


段々、面白くなってきた。

面白くなくもないけど、って感じだった前作から。
あれ。面白さがちょっと増して来たな、と。
独特のクセのある感じが悪くない。

リスベットがちょっと可愛く思えて来た。
そんな風に言ったら、睨み殺されそうだけど。

ミカエルは、最初からなんか好きなんだよね。
絶妙なダメ男だよね。いや、デキル奴なんだけどさ。

登場人物たちが、どちらかというと「強い」のに。
その強さと背中合わせにやたら「弱い」。

つまり。世間一般の常識よりも。
自分の価値観を信じて行動出来る強さがあるのだけど。
それゆえに脆いところがあるし、頑固過ぎるし。

うん。なんか近くにいたら疲れるんだろうけれど。
この人たち好きだわ。

そうそう。エリカも好きですよ。
夫公認の愛人を持つ上流階級出の女。
才色兼備で、堂々としてて。
なんでも持ってるけど。憎らしくはない。

まぁでも私。
いちばん、親近感を持てるとしたらミカエルかな。
とはいえ、あっちでもこっちでも異性を吸い寄せるという、
恐るべき磁力と美貌は持ってませんけど。

いわゆる男前があんまり好きでない一方で。
やたらめったらモテまくる男は面白いと思う。

近頃は。
やたらめったらモテる女も面白がれるようになったかも。
ヒトの魅力には色々なカタチがあるんだな。

リスベットも相当だよね。あらゆる意味で。
この人物造型は見事だな。

違和感というか。
読み慣れない感じはするんだけれど。
そこが味になってる。

スピード感あるストーリーなのに。
微妙に緩みもあるというかね。
緩急の按配が絶妙。

(2018.11.6)
ま。たぶん。
著者はモテる男だったんだろうな。

『喪失』モー・ヘイダー

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ハヤカワ・ポケット・ミステリ
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犯人、わかっちゃいました。

でも。この雰囲気はなかなか好きです。
どちらかと言うと。私の場合。
犯人を当てられた作品は相性が良いみたい。

「この雰囲気」って適当過ぎますね。
ひとことで言うと、暗いです。
登場人物は軒並み心に深い傷を負っています。

そこのところの描写が細やかで鮮やかで。
結局、それが最大の魅力なのだと思います。

ミステリーとしては。
正直、「アンフェア」なんじゃないかな。

ん?
ちょっと。ちょっと待て。
今、なーんとなく、誤魔化しませんでした?
ズルくないですか、それって?

・・・っていう箇所が幾つかありました。

ミスリードっていうほど洗練されてなくて。
いいかぁ、これくらい的な。
勢いで押し切っちゃった感じで。

こちら。シリーズの五作目なんですね。
軽い気持ちで、前作を読んでみようと思い。
検索をかけてみましたら。

第一作目の評判の悪いこと悪いこと。
で。理由がですね。とにかく後味が悪いと。
殺人描写がグロテスクで、えげつない、と。

あー。そうだろうなぁ。
しかも、徹底的にやってくれちゃってそう。

一方で。
心理や背景の描写が緻密なのだけれど。
そもそも、描かれる人物がかなり病んでいるのね。

本作ではトラウマだらけの人物が登場しますが。
きっとその原因となった事件が描かれるのでしょう。
どうにも凄まじいことになってそう。

二作目の方が評判はマシですけれど。
力作だけれども、後味が最高に悪いと。
うー。やっぱり読むのは辞めた方がいいかもしれない。

イヤミスって、流行りましたよね。今も言うのかな?
要は、読んだ後に「嫌な気分」になるミステリのことですが。

イヤミス女王とも言われるのが、湊かなえ。
私、もう、ものっすごくダメなんです。受け付けない。

それよりは。どんなに残虐シーンの連続であっても。
モー・ヘイダーの作風の方が好きな気がします。
嫌さの種類がちょっと違うんじゃんないかしら。

ん・・・そうでもないのかな・・・

(2018.5)
心身の調子がすぐれない時には読まない方が良さそうです。

心の整骨  038 life

2019.03.15 life   comments 0
「人生は自分が手に入れたもので築き上げるものよ、手に入れ損なったもので測っちゃ駄目」

    ケイト・モートン「忘れられた花園(下)」


「心の整骨」って?と疑問な方はこちらをお読み下さい。
「心の整骨  まえがき」

『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下)』スティーグ・ラーソン


リスベットよりミカエルの暮しぶりが好き。

期待してたのと違ったけど。
良かったー。面白くなってきた。
ミカエルの隠遁生活が羨ましい。
まぁ。本人は不本意なんでしょうけど。

せっかく田舎に閉じ込められているんだから、と。
煙草をやめる決意するミカエル。

木立の中をジョギング、とかいいなー。
ジョギング後の行動がこんな感じ。
やっぱりどこか女子っぽい。

 十八時ごろシャワーを浴びた。夏至祭の伝統料理にこだわって、ジャガイモを茹で、マスタード風味の鰊のマリネにあさつきと固ゆで卵を添え、橋の見える庭に不安定なテーブルを出して座った。グラスにアクアビットをなみなみと注ぎ、ひとりで乾杯した。それからヴァル・マクダーミドの『殺しの儀式』というミステリを読み始めた。

マクダーミド! 私も好きだわ。
ただ、無闇矢鱈と残虐だけど。
…と思ったら。こんな一節が。

 二十二時まで待ってからあきらめてノルシェーに戻り、遅い夕食をとると、部屋に引き上げてヴァル・マクダーミドのミステリの結末を読んだ。
 おぞましい結末だった。


そうだっけ? 覚えていない。
なので、自分の感想を探してみました。
ブログ内に記事がありました。


『殺しの儀式』   ヴァル・マクダーミド

ごめんなさい。
わざわざ探すほどの内容じゃなかったわ。
それにしても読んだのはもう四年前ですか。

このシリーズも読むのを中断しているなぁ。
相変わらずの残虐シーンだろうけど読んでみよう。

あ。こっちの話をしなきゃ。
そうそう。それが布石なのかというくらい。
マクダーミドばりの残虐殺人が!

でも。
マクダーミドほどエグイ描写じゃないから安心して。
あーでも。ある意味、もっとヒドイんじゃないか……

そして。やはり流されるミカエル。
なんかもう、可愛いよ。

何を期待してて。
何が期待と違ったのか。
言ってみれば。緊迫感がないんだわ。

あと。なんだろう。
期待してるような主人公じゃなかった。

意識は全然してなかったのだけれども。
何かこう…あるんですね。そういう型が。

一匹狼型なんかな、やっぱり。
恋人や伴侶がいるいないに関わらず。
魂に刻印された「孤独」が漂うような、ね。

リスベットはそうかなぁ?
ミカエルはとにかく違う。

リスベットも、しっくりは来ない。
これ、たぶん褒めてます。

私にも「定型」が安心、ってあったんだな。
水戸黄門とか、渡鬼の良さがちっともわからず。
お決まりパターンは嫌いだと思ってたけど。

ミステリって。考えてみたら。
相当「型」に嵌ってるし。
王道ミステリが好きって常々言ってたな、私。

いや。リスベット視点で書けば。
たぶん、ちょっと毛色の違う王道だったよね。
ミカエル視点が多いでしょ。なんか調子狂うな。

いい意味で。抜けてるよね、彼。
作者に馬鹿にされてんじゃなかろうか。
いや。愛されてるんだね。

楽しく読みました。

(2018.10.6)

『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上)』スティーグ・ラーソン


思てたんと、違う……良くも悪くも。

え。ドラゴン・タトゥーの女出てこーへん。
あ。この子? こんな感じなん?
予想外やったわ・・・苦手かも。

で。ミカエルってナニ?
男だけど、妙にヒロインやん。

と思ったら。著者本人が意図しててんね。

「美しくセクシーだが賢いとはいえない、
 典型的な女性キャラクターの男性版」

えー。えー。なんか、可哀想な響きやねんけど。
でも。確かにそういう都合のよいヒロイン多めかもしれへん。

私、あんまりフェミニズム的視点を持ってへんから。
女性が差別されている、虐げられていると感じることは少ないねん。

女なりに損なこともあるけれど得なこともあるし。
それは男性にもあるやろうと。

別に。男性に生まれたことが絶対的に有利でもないやん?

ミカエルを賢くないって言っちゃうと、ちょっと……
まぁ「流されてる」よね、確かに。

モテる努力をしなくてもモテるんやね。
いや。正義感も仕事の能力も無いワケちゃうし。
ただ、なんか絶妙な「ひ弱さ」があるねん。

ヒーローじゃなく、ヒロイン感あり。
って感じること自体、女性のイメージの捉え方の偏りや!
と、言えなくもないわけやけど。

まーまーまー。目くじら立てんとこ。
しかし、強い女性が出てき過ぎちゃう?
旦那公認の愛人を堂々と持てるエリカさん、嫌いやないよ。
しかし、メンタルゆうか、面の皮ゆうか、やたら厚過ぎやろ。

肝腎の「ドラゴン・タトゥーの女」リスベット。
これも狙いやったんやろうけど。
女ってより、少女っていうか、子供っていうか。

そもそもヒトとして不完全な印象。
能力と行動力を見れば「カッコいい」ねんけど。
なんかもう、痛々しくて、見ててツラいわ。

とか言ったら、リスベットに殺されそうやけど。

そもそも。
評判になってた頃に読まへんかったのは。
私、タトゥーがめっちゃ苦手なんよ。

自分の体を自分がどうしようと自由とは思うねん。
理屈では受け入れられるねん。
別に。好きにしたらええやんて思うねん。

けど。目に入ると生理的にダメなん。
ものっすごい拒絶反応があるん。

敢えて。理由をこじつけてみるとすれば。
自分にかなり大きな手術痕があるからかもしれへんなー。
それが消えないことが辛かったから。

わざわざ、傷をつける感覚がわからんのかも。
デザインやから、オシャレのつもりなんやし。
傷ってわけやないねんけど。

肌に消えない痕を描くってことがなんかダメやね。
ま。現代は頑張れば消せるらしいけどね。

や。そーゆーもんでもないわ。
とりあえず。私が痛いんちゃうのに。
もの凄く痛そうに見えてあかんねん。

ピアスも同じやね。
私も両耳ひとつずつ開けてるし。
片耳に二つまでなら普通に見れるねん。

三つを超えてくると。
「あ、イタタ…・」って感じる。
鼻ピアスも怖い。「イタッ」ってなる。

こないだ。
首の後ろにピアスが刺さってるヒト見て。
怖過ぎて泣きそうになった……

で。過剰にピアスとかタトゥーしてる人って。
わりかし、キレイな子が多いやんか。
えー。勿体ないー。せっかくやのに、って。

ナニ言いたいんかわからんくなってきた。
ほんと、ただただ、生理的に見てると痛なってくるねん。

体に傷をつけるなんて、とかないねん。
したかったらしてもええと思うねん。
ただ、見せんといて欲しい。
まぁ。でも。見せへんかったら意味ないんやろうしなぁ。

ヘンな例えやけど。
物を落とすと、「痛っ!」って言ってしまえへん?
私は昔からそうやねん。
シャーペンの芯が折れても「痛っ!」

なんでやろ。
物に感情移入してもしゃーないねんけど。
ていうか。してるつもりもないねんけど。
条件反射的に、「痛い」と感じるん。

他人のタトゥーとか、ピアス見るのもそれに近いかも。

たぶん。順応性はある(らしい)から。
タトゥーだらけのヒトに囲まれて暮らしたら慣れるんかな?

声を大にして言いたいんは。
タトゥーしているヒトへの偏見はないねん。
タトゥー入れる行為自体に文句があるとかないねん。
やりたい気持ちは正直わからんけど。

タトゥーそのものがあかんねん。
そんなもんと一緒にするなって言われそうやけど。
ゴキブリみたいなもんかな。

ゴキブリにだって生きる権利はあって。
トンボや蝶々とナニが違うねんって思うけど。
もう、ゴキブリってだけであかんやろ。
見た瞬間、ギャー!って叫ぶやろ。

私にとってはそれくらいあかん奴やわ。
なんでゴキブリがそんなにあかんかわからんくらいあかん。
問答無用の、生理的嫌悪やわ。

キレイなヒトは男女問わず目の保養やのに。
タトゥーが入ってたら、怖くて見られへん。
ああ。勿体ない…。残念やわ…。

もちろん。
実際にタトゥー入れた人に出会ったとしても。
「痛っ!」と叫ばないつもりでおるよ。

でも。ごめん、心の中で叫ぶのは許してや。
タトゥーがおしゃれだと思う自由もあると思うし。
タトゥーが目に入るとオソロしいと感じる自由もあると思うわ。

金髪の人が好きか嫌いかくらいなものって、考えたい。
あまり過剰に排斥するのはどうかと思うけど。
世の中タトゥーだらけになるのも正直イヤや。

それでも。したかったらする。したくなかったらせぇへん。
それが保証されてる世の中であるべきやと思う。

もともと。ファッションに正解なんてなくて。
お洒落って、いつの時代も意味不明のヘンテコなもんやし。
だから。愛する人の名を彫る、とか言うよりも。
純粋にお洒落としてやってる方が好感持てるわ。

意味を持たせ過ぎない方が、カッコええよ、潔くて。
「〜の決意」みたいなんは、タトゥー以外で示そうよ。
って私は思うねんけど、ま、それも好きにしたらええわ。

うん。そやな。
タトゥーを見慣れる訓練とか、したらええかも、私。

友人の会社に全身隈無くタトゥーだらけの美形男性がおるんやて。
仕事は出来るらしいで。美容業会だから許されるんやろうけど。
それで営業って、凄いなぁ。逆に会ってみたいかも。

ま。たぶん。「痛い痛い痛い!!!!」って内心絶叫するやろけど。

あ。本の感想……
最初、面白なくて。読むのやめそうになって。
段々。何とかノってきたかなぁ。

リスベットはワケわからん子やけど、好きよ。
タトゥーは読んでる限りはあまり思い浮かべなければええし。
タトゥーがなかったらリスベットっぽくないやろし。

って。なんで、タトゥーの話で終わるねん!

ミカエルも好きやで。
モテて、流されて、悩んで。
でも、悩むとこと悩まないとこのバランスがなんかオモロイ。

リスベットよりは、ミカエルの方が共感はできるというか。
どっちかっていうと、こっち寄りの人間なんやろな、私。
(あ、私はモテへんで!)

以下。規則正しい生活フェチ(そんなんあるのか?)ゆえの引用。

 二月下旬、ミカエルの生活には一定のリズムが生まれ、ヘーデビーでの毎日は同じことの繰り替えしになった。毎朝九時に起きて朝食をとったあと、正午まで新しい資料に取り組む。それから天候にかかわらず一時間散歩する。午後、家に戻るか<カフェ・スサンヌ>の席について仕事を続け、午前中に読んだ内容を掘り下げたり、ヘンリックの自伝の草稿を書き進めたりする。十五時から十八時までは自由時間とし、買い物や洗濯、ヘーデスタへの外出、その他の家事や雑用にあてる。十九時ごろヘンリックの家を訪れ、その日に生じた疑問点について話し合う。二十二時ごろ家に帰り、午前一時か二時まで机に向かって資料を読む。こうして、ヘンリックから預かった資料にくまなく目を通していった。

私、こういう生活、たぶん好きやな。

(2018.10.5)
なぜに唐突な関西弁……?
たまに、そういう気分になるだけです。
話すように書いてみたいな、って。
難しいですね。なんかウソっぽい。
ちなみに、純粋な大阪育ちなんですけど。
両親が関東出身で、家の中では関西弁は話しません。
エセ標準語ですね。イントネーションは関西風味。
関西弁も色々ありまして。
大阪と神戸と奈良と京都とみな違います。
大阪でも地域によって違います。
私は大阪の北の方なので。コテコテではないです。
だけど。文章にしたら、ベタっとしますね。
そういえば。考える時は標準語なんですね。
だから。関西弁で書こうとうすると。
「演技」している感覚になるみたいで。
うー。なかなかに気持ち悪いです。
  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
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時々、写真や雑記も。

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