Loading…
 

毎日新聞書評の「2017年この3冊」 3

毎日新聞を我が家では購読しているのですが。
日曜日の書評欄の、年末の恒例記事に「この3冊」という企画が。
書評を執筆している人にその年の「3冊」を選んで貰うのです。

大好きな企画で楽しみにしていますが。
年末年始、忙し過ぎて読むヒマがなかったんだよー!!!

切り取って保存してあったので。
今更ながら、ここに勝手に写しちゃいます。
本に関しての一筆批評は割愛。タイトルと著者名のみです。

これは読むぞ!という本も結構みつかりました。
けっこう、人数が多いので5人ずつに分けています。

(画像をクリックするとAmazonのページへ飛びます)


海部宣男
(国立天文台名誉教授)

 「大学改革」という病――学問の自由・財政基盤・競争主義から検証する
山口 裕之
4750345466


 漫画 君たちはどう生きるか
吉野源三郎 羽賀翔一
4838729472


 アーネスト・サトウの明治日本山岳記 (講談社学術文庫)
アーネスト・メイスン・サトウ 庄田 元男
4062923823

角田光代
(作家)

望むのは
古谷田 奈月
4103349131


神秘大通り (上)
ジョン アーヴィング
4105191179
神秘大通り (下)
ジョン アーヴィング
4105191187


光の犬
松家 仁之
4103328134




さて。私の読書網にはひっかかりそうもない作品群ですが。
労働環境の劣悪さに苦しむ毎日を送っている私、
大竹文雄氏の挙げた本がとっても気になります。

『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』って。
まるっきり、私の心の声そのものじゃないですか!
(でも、読んだら気持ちが暗くなる予感しかない)

海部宣男という方の紹介している本の中では。
『アーネスト・サトウの明治日本山岳記』が面白そう。
なぜか明治時代が好きじゃないのですが、山の話は好きなので。

『君たちはどう生きるか』は大昔に読みました。
漫画化ですか。なるほどねぇ・・・

角田女史は3冊に順位をつけていませんね。
わかる。うん。どちらが上って言えるものではないもの、本来。
ただ、あんまり。どれも読んでみたい本ではなさそう。
アーヴィングは大好きでしたが。今読みたい感じではなくて。

でも。「光の犬」は読むかもしれない。
角田さんの紹介が魅力的だったから。

『光の犬』では大きな事件はなく、人が生まれて、生きて、次の世代がまた生まれていく。北海道を舞台に、そうした営みが精巧に描かれていて、息をひそめるようにして読みふけった。人生を美化することなく、残酷なほど客観視して描いているのに、なんだこのうつくしさは。

「なんだこのうつくしさは」ってフレーズ、パクりたいぞ。

鹿島 茂氏の紹介の本は面白そうだが面倒くさそう。
読み応えあり過ぎて、読みづかれるパターンな気がする。
『男らしさの歴史 』とか読み始めても挫折する自信しかない。
『風から水へ』は小さな出版社のサバイバルを描いているそうで。
これが案外、いちばん楽しく読めるのかもしれないな。

加藤陽子さんの3冊は・・・
あーだめだ。食指が動かないどころか揺れもしない。
近代日本史に恐ろしいくらいに興味が持てない。
そのことをどこかで恥じているだけに、なおさら好きになれない。

全体的に。
敢えて興味がないものに挑む精神を奮い立たせない限り。
手が伸びることは絶対にない書物ばかり。
自分の興味の幅が狭過ぎるのではと危ぶまれます。

『光の犬』と『データ分析の力』は読む・・・可能性はあるな。

母のレシピノートから  伊藤 まさこ

4062742330
講談社
Amazon

目にも懐かしい美味しさ。

なんか、懐かしい感じ。
私の思い浮かべる「家庭料理」に近いな。
眺めるだけで、癒される。

凝りすぎない、シンプル過ぎもしない。
シンプルを極めると、材料の品質にこだわるでしょ。
家庭料理って、もっと普通の材料で作ると思うんです。

火加減とか、ちょっとした塩加減とか。
そういうバランスが味を決めている。

いいなぁ。
私も母のレシピを受け継ごう。
お気に入りのメニューを今のうちに教えてもらわなきゃ。

(2018.3.15)
この本のデザインも好ましい。
お洒落すぎない、お洒落さ。按配がいい。
料理本というより、エッセイの要素が強いかな。

今、すぐ作りたいお菓子「ガレット」  津田陽子

4579209893
文化出版局
Amazon

せっかくなら、これくらい美しいものを。

きれいですねぇ・・・
眺めて、うっとり。
あくまでもシンプルで。
でも、絵になる。

この本自体。
レシピ本とは思えぬ格好良さ。
構成といい、色合いといい、お洒落。

目で楽しめる一冊です。

で。ガレット。作ってみたかといえば。
作り方や材料を読んでいるだけで断念。

昔はよく焼いたんですよ。
シュークリームもアマンディーヌも。
洋梨のタルトもショートケーキもガトー・ショコラも。

今は、お菓子を作る情熱は枯れ果てたみたい。

眺めて。癒されたので良しとします。
もし作るなら、このくらい美しいものを作りたい。
きっと。もう作ることはないのだろうな・・・

(2018.3.22)

少ない服でも素敵に見える人の秘密   師岡朋子

406299853X
講談社
Amazon

自分の骨格タイプを知るべし。

骨格で似合う服のタイプが決まる。
顔立ちとか、キャラクターではなくて。

えー。そんなバカな。と思われるかもですが。
私自身はこの理論には大納得です。

というのも、私はプロの診断もかつて受け。
「ウェーブタイプ」なわけなのですが。
見事なほど「ウェーブタイプ向き」の服しか似合わないのです。

長年。流行やら気分やらで様々な服を着てみたのですが。
自分でも似合うと感じ、ヒトに褒められる服はいつも同じタイプ。

シフォンなどの柔らかい素材。モヘア。
装飾やフリルなどのあるトップス。
スカートは長過ぎないフレアー。
パンツは似合わない。例外的にクロップドパンツ。
華奢なアクセサリー。
無地より、細かい柄の物。

そう、「ザ・ウェーブ」なアイテムたちです。
要は、フェミニンな服ってことになりますか。
それにしても衿や袖の形まで指定されてますが・・・
それらの要素も怖いほどドンピシャです。

他にはストレート、ナチュラルのタイプがありますが。
どちらのタイプ向きの服も私には恐ろしく似合いません。
しかし多く出回っているのはストレートかナチュラル向きの服。
ついつい、自分に似合わぬものを買ってしまうことも・・・

この本を読んで、自分に似合うものを再確認しました。
服選びは、ほぼ間違わない自信があるのですが。
小物選びは少々、否、しばしば脱線があるなーと自覚。

まぁね。
骨格に縛られるなんてナンセンスかもしれません。
私はたまたま好みと自分の骨格が相似だったのですが。
まったく違う人にとってはこの理論は受け入れ難いでしょう。

私自身は、骨格スタイルという概念がないうちから、
自分なりに似合う服の形を探していて。
ほぼこの理論に近いところに自然と到達していました。

それが「骨格」のせいだとは思わず。
ざっくりと「雰囲気」のせいだと考えてましたが・・・

ちなみに。本書の副題は。
「骨格で選ぶスタイルアップ術」

似合う服を着るとスタイルがよく見えるのはホントです。

(2018.3.20)
たまに「あれ?」となるのは。
私、「ストレートタイプ」の服にも好きな物があり。
ついうっかり手を出すことがあるせいのようです。
「ナチュラル」は違和感あり過ぎて無視できるのですけれど。
あと、アクセサリーは全てのタイプに手を出していますね。反省。

花森安治のデザイン  暮しの手帖社

4766001737
暮しの手帖社
Amazon

来年は花森さんのカレンダー買おうかな

やっぱ、いい。
花森さんの絵。大好き。
シンプルな線画がものすごい好みですが。
こうして見ると、色もいいなぁ。

センスありすぎでしょう!
癒される・・・。

生活感がありつつ、澄んでいる。
非現実ではないけれど、心地よい夢の気配。
手が届きそうで届かなくて、でもそれが苦しくない。

心が辛くならない憧れ。
ふわっと。ほわっと。すーっと。
だけど。ちょっと厳しさも隠してる。

花森さんの絵は、きっと花森さん自身だ。
あたたかく、洗練されていて、嘘がない。
見る人を幸せにしてくれる。


(2018.3.8)
暮しの手帖社からカレンダーが毎年出てて。
来年は、それを買おうかな。
癒しとセンスという点で米津祐介さんのと悩むなぁ。

関連記事

アノスミア  モリー・バーンバウム

4326750510
勁草書房
Amazon

喪失ゆえに学んだものの価値

著者はある日、交通事故で嗅覚を失う。

手足を失ったり、視力を失うことに比べ、
その喪失の悲劇性は薄いようにも思える。

しかし。彼女はシェフ志望で。
猛烈な修行中だったのだ。
嗅覚を失うことは、夢を失うこと。

でも。彼女はブラウン大学卒の秀才。
頭も良ければ、ガッツもある。行動力もある。

読む側も胸がギリギリするような絶望のさなか、
彼女は「香り」を学習して身につける努力を始める。
どんどん、その分野の一流の人に会いにいく。

一流ブランドの香りも作成している調香師、
大手香料会社の着香料開発の主任、
食品用着香料の開発者・・・・そして。

あの! オリヴァー・サックス博士!!!

手紙を書いてみたら、会えることになったって!
まぁ。そんなことってあるのかしら。

著者の好奇心・探究心の強さと行動力には驚かされる。
夢を失ったのみならず、生活の彩りも褪せた日々、
その苦しさが原動力に転化したのだろうか。

一個人の切実な願い(嗅覚を取り戻したい)からの探求は、
学者の学術的好奇心とは視点も熱意も切り口も異なる。

それだからこそ、「嗅覚」の謎や魅力が読者を魅了する。
わくわくするような発見、興味、疑問に次々襲われる。

同時にそれは。
著者モリーの回復のための歩みに同行することでもあって。
失ったものゆえに、研ぎ澄まされる感覚の瑞々しさに打たれる。

副題は「わたしが嗅覚を失ってからとり戻すまでの物語」。

けれど。モリーが失ったのは嗅覚だけではなかった。
そして。モリーがとり戻したのも嗅覚だけではなかった。

人間の能力というか、要素というか、精神というか、
生物としての構造は掘れば掘るほど深いことを知らされる。

体と心が明確に分けられたりしないのは自明のことだが。
それにしても。それにしても。
精妙なような、デタラメなような、不思議な織物だ。
体と心はどちらが縦糸で横糸なのだろう・・・

(2018.3.10)
モリーがであった人々の言葉も興味深い。
以下の引用は、そのうちの一つ。
共感したというより。ああ、なるほどと思って。
キリスト教圏において無神論者であることの立ち位置に。


「わたしは無神論者です。神様なりなんなりの『神秘』がないと世界の美しさに感じ入ることもできないなんて、そんなばかな話があるか、というのが無神論者の発想です。真にすばらしく、真に畏れるべきなのは、美しいものそれ自体であり、美を理解しようとする人間の努力です。香水はこの百年、売らんがためのごまかしゆえに、ほんとうの姿が見えなくなっていました。おかしな話です。芸術はありのままに受け止め、理解するようにすれば、その美はいや増すばかりなのに」 
   
        香水評論家 チャンドラー・バーの言葉。


いつまでも美しく暮らす収納のルール  水越美枝子

4767822157
エクスナレッジ
Amazon

これから家を建てる人のための本?

実例が広くて新しい家ばかり。
こんな家を建てられるなら、何も苦労はせぇへんわ。

お財布に余裕のある方が、家を建てる際には参考になるかと。
あと、たっぷりの予算でリフォームする人にも良いでしょう。

縁がないなぁ・・・残念ながら。

物が多くても、狭くてもできる・・・と副題にありますが。
異議あり! 多いに異議あり!!

物を減らさず、詰め込んでるだけやん。
詰め方がきれいとは言えるかもやけど。
狭かったらこんなに収納できへんで・・・

なんで、こんなに評判がいいんやろ?
何ひとつ参考にならへんかったんやけど・・・

フォーカルポイントとかってカッコいい言葉つかってはるけど。
だから、それが、ナニ?ってかんじ。

まず。百均の白いかごをズラズラ並べる収納が美しくない。
ま、いいんやろね。扉で隠して見えへんから。
でも。これ、案外不便やと思うけど。

あれ? こっちのかご? 
違う? 隣りだっけ?
あ、ちゃうやん!
 
・・・ってなるで、ぜったい。

ま。綺麗に片付ける、というひとつの方法ではあるかも。
ハリボテやけどね。し、家が広くなかったら無理やけどね。

この本を参考に出来る人は、色んな意味で恵まれてはると思うわ。
羨ましくないって言うたら、強がりかもしれへんけど。
写真の実例みたいな家に魅力を感じへんのも事実。

ちぃぃっとも、住んでいる人の個性が見えへんし。
すっきりキレイには違いないけど、モデルルームみたい。
で、のっぺらぼうの作り付けの扉の中身は、
百均の白いかごの大行列やなんて・・・やだやだ。

(2018.2.10)
こき下ろすなら読まへんかったらええのにね。
いやぁ。パラパラでもめくったら読んでなかったなぁ。
(現物見ずに、ネットで予約して借りて読んだ本です)

  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

<別館のご案内>
Instagram
99%、花の写真です。

moleskine絵日記
ちいさな絵日記。

カテゴリ

コメント リンク


カテゴリー 月別アーカイブ

 

***