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ことばの食卓  武田百合子  野中ユリ

2017.09.18 未分類   comments 0
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ちくま文庫

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不思議な人。野生児の残酷さ。

大らかとか。伸びやかとか。
無垢とか、純粋とか。ほのぼのとか。

そういうんとは、違う。

飾ってないのは、そのとおりだけれど。
素朴というより、も少し荒々しい。
でも、荒削りということはちっともない。

不思議だ。

ちょっと、私には怖くも思える。
だいたい、食べ物のことを書いていて。
ちぃぃっとも美味しそうでないという・・・

自由な人だ。

羨ましいというよりも、ナゾだ。
私には、まったく似たところがない。
違和感というものすら感じない、未知なる感覚。

新鮮な文章だ。

古びない。さらりと、ぎらりと、毒がある。
わからないけれど、知っている・・・という感じ。
知らないけど、少し懐かしい気配もある。

突拍子もないようだけど。
他人事というのではなくて。

こんな随筆もありなんだな。

(2017.5.12)
挿絵も魅力的。
こちらもやはり、毒がある。
けれども緻密で繊細で。

海の仙人  絲山秋子

2017.09.05 未分類   comments 0
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新潮社
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めちゃめちゃやんか!

読み終えて・・・というよりも。
読み始めてスグ、心に叫んだ。

ファンてジーてなんやねん、ファンタジーって。

妙に突き刺さる。なんやろう。
いや、だから。話が無茶すぎるんやって。

ええね、でも。ホンマ。
なんか、ええね。

うん。めっちゃ良かった。
しんみりと、ワクワクした。

ふわふわと、ドキドキした。

ええね。なんか、嬉しい。
いいやん、いいやん。

(2017.4.9)
正直、話が「ぶっとんで」る。感想、書き辛いわ・・・
でも、好きかな。好きやな。何より久々に「新鮮」やった。
まだ、何かを「新しく」感じることってあるんやね。
この快い「ガツン」という衝撃は、伊坂幸太郎以来かも。
なんか、スゴいぞ、この作家。地味に派手だぞ。
初めて村上春樹を読んだ時も思い出したわ。
「あ、こんな書き方もありなんや!」という驚き。
勿論、伊坂幸太郎にも、村上春樹にも似てへんよ。
個性の強さっていうか。「〜風」じゃない、色がある。
ワクワクしたな。ちょっと嬉しくなった。面白かった。

関西花のおでかけ

2017.07.30 未分類   comments 0
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京阪神エルマガジン社
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花を観に、おでかけ。タイミングが難しい。

行きたい所はたくさんあります。
しかし、なにしろ、花の時期に合わせるのが困難。
休日や天気や体調とズレるのです。

欲張らずにワンシーズンに一ヶ所ずつでも行けたらいいな。

私はもっぱら、チャリで行ける万博記念公園で手軽に花見。
梅、桜、椿、紫陽花、チューリップ、ポピー、ルピナス。
ほぼ一年を通じて何か花が咲いています。

花の数はなかなかのものですが。
植え方といいますか、庭としてのセンスは今ひとつ。
ですが、何しろ近いですから!

(しかし、チャリを30分近く漕ぐのは結構しんどい)

ヒマな時代には年間パスを買い、週2日以上通いました。
今は月に一度、行くか行かないかです。

今月はそれでも、早起きして蓮を観に行きましたよー。

舞洲のユリ園なんて、行くと決めてからもう3年。
いつか、行けるんだろうか・・・

桜は滋賀まで足を伸ばそうと毎年、決めて挫折。
紫陽花も結局、決まったところになってしまう。

うう・・・秋には。秋には。

と言いながら、本が手元にないので思い浮かばない。
萩か? 秋咲きの薔薇か? 蕎麦の花?
あ。コスモスだ!!!

そうでした。コスモスも毎年、万博なのです。

お役にたってはないけれど。
眺めて、「いつか行く日」を妄想して楽しめました。

(2017.3.11)
ブログを書く時間がありません。
しかし幸か不幸か、今月(7月)は読んだ本もたった4冊。
読む本が劇的に減れば、感想が追いつくかもしれない。
なんか、それも淋しいなぁ・・・

暮しの手帖 4世紀81号

2017.03.28 未分類   comments 2
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暮しの手帖社
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ホッとする。普通の、日々の暮らし。

例によってバックナンバーを借りてきました。
買うこともあるのですよ(古本屋で見つけた場合は)。

さて。この号には私の好きなものがたくさん載っている。
表紙の文字を読んでみましょう。

「チャーハンの極意」
「春の刺しゅう」
「あんこの幸せ」
「20分でつくる和のお弁当」
「あの人の花びんと花」
「温野菜をたっぷりと」
「しずこさん」

どれも、私の「好き」の王道である。
決して「きらびやか」ではないところがいい。
実直で、でも実用本位過ぎず、「生活の美」たり得ている。

写真も素直で、レイアウトも端正で。
息苦しくない真面目さで。
広告がない点もやはり素晴らしい。
(もっとも、広告だらけの雑誌も私は面白がるのだが)

読み物も充実している。
寄稿している顔ぶれが良い。

私は佐藤雅彦氏の「考えの整とん」が気に入っていて。
今号の「ビニール傘の所有権につきまして」も楽しく読んだ。
以下の考察がステキだと思う。何気ないことなんだけれども。

世の中には、「はっきりしていること」と「曖昧なこと」があるが、実は、その間に「はっきりと曖昧なこと」があるのである。
 誰のものかは分からないけれど、誰かのものだということは明確に分かる、そんな状態があるのである。


(2017.2.25)
久しぶりの更新となりました。仕事で異動があったため、身辺も落ち着きませんが、パソコンの調子も悪いのです。そろそろ買い換えねばならないだろうと感じています。とりあえずは両親のパソコンをしばらく借りることにします。
Macにすっかり馴染んでしまったため、Windowsの使用感に戸惑っています。ブログの更新がスムーズに出来るよう様々な小技を仕込んであったのが、こちらでは使えないのも少々、不便。

戦火のバグダッド動物園を救え  ローレンス・アンソニー  グレアム・スペンス

2017.02.22 未分類   comments 0
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早川書房
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ああ、無謀!でも動き出せば何とかなるものだ!? 

こんなに面白くていいのかというくらい面白いし。
毎ページ毎ページ、びっくりするし。
著者の行動力、凄過ぎませんか。
なんとも無謀。ご自分でも度々嘆いておられますが。

なのに、ちゃんと彼の意志は通じて行くんだな。
それにしても。それにしても・・・

私だったら「気持ち」はあっても、へこたれる。
動く前に心が折れていると思う。
そして度重なる解決不能(に見える)な問題に挫ける。

それを。著者は。
「とにかくやるしかない」の精神で乗り越える。

ただ動物愛護家が動物を救う話、ではない。
人種問題、社会問題、そこからこぼれ落ちる感情。
敢えてすくいあげはしないけれど、きっちり描かれている。

深く掘り下げずに話は進んで行くが。
一瞬の目線の中に「哲学」や「道徳」がある。
悩み過ぎて身動きが出来なくなりそうな局面でも。
現実的に対処して進むことを選ぶ著者の強さ。

文章にする上で切り捨てたであろう葛藤の重みを想う。

この惑星を救う戦いはまだ終わっていない。その兆しすら見えていない。

あまりにも哀しく理不尽な事件の後の彼の言葉だ。
彼は自分の仕事はちっぽけだと言いながら、
「あってはならないこと」から人間を救おうとしている。

そう。彼は動物を救おうとしているだけではない。
動物を殺してしまう人間の人間性を救おうとしている。
むしろ、そちらが主軸だと言ってもいいくらいだ。

冗談や洒落でなく、「惑星を救う」気概を持っている。
それが可能だと信じているわけでもなくて。
それをやらねば、と思っている。
無理と承知でも、できることを自分はやろうと決めている。

動物園の動物を助けるよりも先にやることがあるだろう、と。
そういう意見があることは当然、彼も承知だ。
ただ彼のこの問いが、彼の行動の動機を物語る。

人間の愚かさの代償を命で支払うのは、いつもほかの生き物なのか?

いえ。人間が人間の愚かさの犠牲になる例も尽きませんが。
それだからと言って、この問いの重みは減りません。

(2017.1.2)
著者の優しさに、着実な行動が伴うところに感嘆させられた。
心優しい人は、その優しさゆえに立ち止まってしまうことが多いのに。

  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

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