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幻の光  宮本 輝

Posted by 彩月氷香 on 18.2010 宮本 輝   0 comments   0 trackback
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新潮文庫
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表題作他、「夜桜」「こうもり」「寝台車」。
昭和53年から54年にかけて書かれた4篇。
28年前・・・私が5歳の頃。

あの頃の大阪はこんな風だったろうか?
ずいぶん古く感じられて違和感がある。

しかし、この作品は、
仄暗い穴の中に吸い込まれていく小さな光のような、
静かで強い魔の魅力を持っている。

宮本輝は、昔の作品の方がずっと良かった。
初期の作品の方が輝いている作家が多いのは悲しい。

私の好みの問題かもしれないが、村上春樹も、吉本ばななも、
池澤夏樹も、きっと思い出せないけれど他にもいる。

宮本輝は実は少し苦手で、その肌合いは嫌いの一歩手前。
それは、この頃の作品でも同じなのだけど。

泣き疲れた後に、暗がりでじっと宙を見つめている時のような、
冴えた痛みを呼び起こす・・・息苦しく、しかし不思議に心地良い。

「幻の光」は昔、映画で観た。幾つかのシーンが鮮やかに蘇った。
売れる前の江角マキ子と、まだ若い内藤剛志と、暗い景色と。
台詞の少ない独特な薄暗さと静謐に満ちた映画で、好きだった。

説明のない分、映画の方が美しく、哀しく、印象的であったかもしれない。

(2006.1.12)
「幻の光」は是枝裕和監督のデビュー作。江角マキコも初主演。
高校生の頃に愛読していた「装苑」という服飾雑誌に、
モデル時代の江角マキコがよく登場していた。
超モダンで前衛的な服が凄く似合ってて、本当に素敵だった。
観た映画館は、関西では有名な十三の第七藝術劇場。
そういえば、もう長らく足を運んでないなぁ・・・


  

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  • 宮本 輝
2010年06月18日 (金)
幻の光  宮本 輝

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