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ラスト・チャイルド(下)   ジョン・ハート

4151767045
ハヤカワ・ミステリ文庫
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上巻の感想にて。
読んだことあるような設定だとしつこく嘆きましたが。

下巻になってくると、ちょっとその感覚が薄れてきます。
それはそれで、今度は「ありゃりゃりゃりゃ~」な急展開で。
でも、この展開がまた別の意味でデジャブだったりします。

もう。ダメだ。
どう転んでも読んだことあるような感覚から逃れられない。
それが無ければ、素直に良く出来た娯楽小説だと思えるんですが。

私、この手のストーリーを読み過ぎなのかもしれない。
・・・と、ちょっと思ったりしました。も、やめよかな、読むの。

もともと「型」のあるものが苦手で。
例えは悪いですが、「水戸黄門」とか「渡おに」の良さが、
これっぽっちも理解できない性分です。

絵になる、ハマる役回りってあるじゃないですか?
どうもなぁ・・・私は白けちゃんだよなぁ。

海外の犯罪小説も、どう頑張っても「定型」がある。

狙われるのが賢くて勇気のある少年もくしは少女、
犯人はサイコパスで、小児性愛者か、強姦魔か、
屍体愛好者か、放火魔で、かつ連続殺人者。

刑事はやたら頭はキレるけど人格にやや難あり、
家族に恵まれなかったり、暗い過去を持ってたり、
自身が一歩間違えば犯罪者的な気質だったり。

そこに美人の同僚か、被害者の母だかが絡む。
身内に真犯人がいる、もしくはいると疑わせる・・・のも定番。
マスコミ対策に苦慮する場面も必ず登場。

ああ・・・。これは。これは。
えーと。えーと。残念なことだが正直に言おう。

も~飽きた!!!

最後に、ちょっとサプライズはありましたのです、本作。
えっ。それ・・・それですか、そうですか、真実は?

ですが、このヒネリすらも何かに似てると感じました。
だいたい・・・小道具に自転車っていうのは。
以前もどこかで出会ってますよね・・・絶対。

まぁ・・・私としては不満だらけですが。
この手のストーリーを読み過ぎてなければ、面白いでしょう。
ええ、決して。出来が悪い話ではありません。

(2012.10.10)

ラスト・チャイルド(上)   ジョン・ハート

4151767037
ハヤカワ・ミステリ文庫
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何故なんでしょう。読んだことない筈ですが。

ずーっと。
実はこれ、昔読んだけど、読んだことを忘れてるのでは?
と自問自答しつつ読み続け・・・妙に疲れました。

設定や登場人物がすごく見覚えがある感じがして。
だけど。同じか!?って言われると似てるだけのような。

正直。よくある・・・あり過ぎるパターンなんです。

兄弟が消えた(双子の場合が多い)。
残された片割れは少々心を病んでいる。
さらに彼だか彼女だかの親(たいてい片親)は壊れてる。
そこに付け込む悪いヤツがいる。

兄弟っていうのは、姉だったり弟だったり妹だったりしますが。
めっちゃ可愛くて・・・性犯罪のターゲットになった可能性あり。

そう。今も犯人は野放し!そしてまた、事件が起こる・・・

この事件を追う、保安官だか警官のタイプも毎度似ている。
はぁ・・・これじゃ、読んだことなくても読んだ気分になるよ。

まるごとってわけじゃないけど、2つ3つの要素が被る小説、
4,5冊は読んでると思う。例に挙げたいところですが思い出せない。
(全然、威張ることじゃないですけどもねぇ・・・)

文句ばーっかり言ってますが。
面白いんですよ。主人公の少年像なんかも好きですし。

しっかしなぁ・・・。
このどうにも読んだような感覚の濃さには参りました。

主人公の少年や少女の年齢も大抵、同じくらいなんですよね。
多感な年頃に自分の分身のような兄弟に不幸があり、しかも孤独。
誰でも応援したくなるような設定ではあるのですが。

また判を押したように、母親が超美人ときてるんだよなぁ。

ジョン・ハートは好きな作家ですが。
こればかりは、ベタ過ぎる設定だと思うな・・・
スタンド・バイミー風味も加味され、美味しいストーリーだけど。

(2012.10.10)

川は静かに流れ  ジョン・ハート

4151767029
ハヤカワ・ミステリ文庫
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殺人犯の濡れ衣を着せられ、親にも勘当され、恋人とも別れた主人公が
故郷へ五年ぶりに帰ってくる。
そしてまた、続々と不幸が起こる・・・という話。

お、重い。
個人的な話で恐縮ですが、私、奥田英朗の「最悪」を読んだ直後に、
この本のページを開いたのですよね。
だから、いっそう、読むのが辛く感じた。

うう、し、しんどいぞ。
こんなに不条理な環境に投げ込まれて、過去の悪夢に祟られて、
信じたい人を信じられず、信じて欲しい人に信じてもらえず、
悪意の渦巻く環境で、身の潔白を晴らすために奮闘するって・・・。

あーやだっ。もーやめてー。

と、心中絶叫しつつ、一気読み。
このヒリヒリ痛い感じ、結構、好きです(笑)。
何がいいって、情景や心理描写が美しいんだよね。

前作「キングの死」が気に入っていたので期待してたけど、
まぁ・・・裏切られはしなかったかな。
ただ、こんなに不幸な家族関係って、あってもいいのか、と思った。
お互いへの愛情があっても、とことんすれ違う・・・。

これ、絶対ミステリとは呼べません。
犯人は、想像もつかなかったけど・・・。
結末、ちょっと、ほんと、他になんとかならなかったのか?

私なりにメッセージとして受け止めたのは、
非常に厳しいようだけど、「弱さは罪である」ということ。
自分自身「弱い」人間だという自覚を持ったうえで、そう思った。

弱さは時に美しく見えるけれど、
結局、自分以上に、自分の愛する人を傷つけるのだ。
そして、そのことを本当の意味では自覚していない。
ひとりよがりで、究極のわがまま。

だからといって、簡単に人間の弱さを否定はできないのだけど。

アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀賞受賞作。

(2010.7.4)


キングの死  ジョン・ハート

4151767010
ハヤカワ・ミステリ文庫
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こんなに熱中したミステリ、久しぶり。
読後感も良い。
重苦しく物語は進むが、最後に気分のよいハッピーエンドに。
・・・エンターテイメントの鏡だなぁ。

色々あるけど、全て丸く収まる。
登場人物の存在感も申し分ない。

(2007.6.7)
  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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