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心の整骨  013 other

2013.05.04 other   comments 0
 人間は、悲鳴をあげつつ、機械文明と折り合ってきた。なんでも呑みほしていく貪欲なキャパシティ、しぶとい慣れの力とが、人間のうちにまだ残っていたから、折り合えた。いまやハイテク文明は、人間をあたらしき原始時代へと手招きしている。そこには空虚な人工の輝きがある。この輝きは、デコレーションでしかない。
おそらく人間どもは、多少はきしみつつ、なんとか折り合っていくのだろう。ハイテク文明とて、人間が作ったものなのだから、キャパシティがあるにきまっている。空虚は、もともと東洋の最高の道徳だが、この肉も骨もなき空虚に日本人は、どう慣れ合っていくのだろう。

                   草森紳一「本が崩れる

心の整骨  012 other

2013.04.20 other   comments 0
人の妄念は、何かを呼びこむのだ、きっと。
この世のものではない、何か。現実にはあり得ない、何か。計り知れない闇の中にだって、平穏と永遠を見いだすことはできる。それは欺瞞かもしれないし、反対に奇跡と呼ばれるべきものなのかもしれない。どちらにせよ、当人にとっては何の意味もない。自覚できるものは間違いなく存在している。ただそれだけのことだ。

                    加納朋子「シンデレラのお城」


心の整骨  011 other

2011.09.29 other   comments 2
「人は、知れば、考える。多くの人がいて、それぞれが、それぞれの思いで考えつづける。一人が死んでも、別の人が、新たな道を探していく。・・・人という生き物の群れは、そうやって長い年月を、なんとか生きつづけてきた。
知らねば、道は探せない。自分たちが、なぜこんな災いを引き起こしたのか、人という生き物は、どういうふうに愚かなのか、どんなことを考え、どうしてこう動いてしまうのか、そういうことを考えて、考えて、考えぬいた果てにしか、ほんとうに意味のある道は、見えてこない・・・」
 
              上橋菜穂子「獣の奏者4 完結編」
 
 

心の整骨  010 other

2011.02.21 other   comments 0
 人間が何か細かい作業を行うとき、視線は必ず指先にあります言い換えると、人間というのは本能的に指先に神経を集中するようにできているのです。
 ですから、計算をする際にも、両手の指を計算中の鉛筆の近くに置いておく必要があります。鉛筆を持っているほうの手は当然として、もう一方の手が別のところにあると、集中力が散漫になるからです。
 具体的に右利きの場合、左手の人差し指と親指の間ぐらいに、鉛筆の先が来ているように常に左手を添えている人は、計算に集中できている人です。逆に、そうしない人は、計算間違いをする可能性が高いようです。
 これはあくまで筆者の経験で書いていますが、左手をノートの上に置くことを実行させるだけで、計算力が格段に向上する学生が何人もいます。鉛筆を持っているほうのの手だけでなく、反対側の手が大切なのです。

                  鍵本 聡「計算力を強くする」


心の整骨  009 other

2011.02.04 other   comments 0
 時折心の内をざわつかせる、理由のない苛立ち。それは、見えない壁に取り囲まれているような、束縛ともつかぬ身動きのとれなさによるものではなかっただろうか。
 だけどわかっている。壁を作ったのも、壁から抜け出さなかったのも、自分自身だと。気づかぬフリをしながら考えることを先延ばしにしてきた挙句、その壁は自分では乗り越えられぬほどに高く堅固なものになっていたのだ。
 
             三崎亜記「図書館」(「廃墟建築士」収録)

  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
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時々、写真や雑記も。

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