002 少女たちの履歴書 14人の画家
当ブログのお部屋に飾られている絵の、簡単な紹介です。
(額の中の絵は、8秒単位でスライドする設定になっています)
この小さな額に、自分の好きな絵を収めることは私の楽しみの一つ。
1シリーズ14枚というルールを定めてチョイスし、気分によって変えています。
ただいま展示中の14枚は、以下のとおり。
今回は画家のプロフィールをざっと、まとめてみました。
フェルメール「真珠の耳飾りの少女」
1632-1675 | オランダ | オランダ絵画黄金期
調和のとれた明瞭な色調
簡素かつ静謐でありながら綿密に計算された空間構成
光の反射を明るい絵具の点で表現(ポワンティエ)
ラピスラズリを原料とするウルトラマリンブルーを多用
真作とされる総作品数は33~36点と寡作の画家
グイド・レーニ「薔薇を持つ少女」
1575-1642 | イタリア | バロック・ボローニャ派
考え抜かれた構図、優雅な人物表現、柔和な色彩
生前から「ラファエロの再来」と呼ばれ
ゲーテによって「神のごとき天才」と激賞される
古典主義的絵画の人気が下落した20世紀以降、評価も下落
近年アカデミスム絵画と共に再評価されるようになった
コロー「真珠の女」
1796-1875 | フランス | 写実主義・バルビゾン派
銀灰色の靄に包まれたような独特の色調の風景画を描く
繊細な写実性の中に抒情性を感じさせる風景表現は
絶大な人気を博し、印象派の画家たちに多大な影響を与えた
風景画が主だが、人物画や神話も優れた作品を残している
ルノアール「イレーヌ・カーン・ダンヴェルス嬢の肖像」
1841-1919 | フランス | 印象派
印象派の中でも名が知られ、人気のある巨匠
時に女性的と直喩される流動的かつ奔放な筆勢
明瞭で多様な色彩、豊潤で官能的な裸婦の表現
揺らめく木漏れ日による人物や風景への効果など
特徴的な表現で数多くの作品を制作
エンネル「Study of A Woman In Red」
1829-1905 | フランス |アカデミズム
アカデミズムの最後の大物画家の一人
ローマ大賞、レジオン・ドヌール勲章を授与され
お抱え画家として名声を欲しいままにする
歴史的テーマの扱い方や荒々しい大胆な筆跡など
アカデミズムらしからぬ近代的な要素を含んでいる
アルベルト・アンカー
1831-1910 | スイス | 印象派
写実主義や印象派が台頭する時代をパリで過ごす
フランドル絵画のような落着いた色彩で日常風俗を描く
30年間パリに住んでいたにも関わらずパリの絵は一枚もなく
題材にしたのは故郷アネの村人 市井の人々が主である
スイスの国民的画家だが 日本ではあまり知られていない
ミレイ「アリス・グレイの肖像」
1829-1896 | イギリス | ラファエル前派
ラファエル前派の創始者
歴史的・文学的主題を明るい色調と細密な手法で描く
ハムレットを題材に制作した『オフィーリア』が有名
(夏目漱石の『草枕』にこの絵に言及した箇所がある)
ハラモフ・アレクセイビッチ『Contemplation』
1840~1925 | ロシア | アカデミズム
農奴生まれのロシア画家
ペテルブルク帝国アカデミーで学ぶ
名声を得て ロシアの著名人の肖像を数多く手がける
甘美で可憐な少女たちの絵を好んで描いた
ブグロー『Head Of A Young Girl』
1825-1905 | フランス | アカデミズム
アカデミズム絵画を代表する画家
神話や天使、少女を題材とした絵画を数多く描いた
甘美で耽美的な画風で 生前は高い人気と地位を得る
モダニズムの台頭とともに忘れ去られた存在となるが
20世紀末になって再評価されるようになる
ソフィ・アンダーソン「キジバト」
1823-1903 | フランス・パリ | ラファエル前派
フランス人の父とイギリス人の母の間に生まれる
フランス2月革命の際、一家はアメリカに亡命
その後イギリス→アメリカ→再びイギリスと移住
田園風景を背景にした子供と女性の絵を専門とした
ミレー「犬を抱いた少女」
1814-1875 | フランス | バルビゾン派
写実主義の農民画家
代表作のひとつである『種まく人』は
岩波書店のシンボルマークに採用されている
晩年には印象派に近いパステルや水彩画も制作した
フィッシャー「HER EYES WERE MADE TO WORSHIP」
1877-1934 | アメリカ | イラスト
魅力的な女性を描き人気を得たイラストレーター
「千人の少女たちの父」の異名で知られる
長年雑誌「コスモポリタン」の表紙を飾る
本の挿絵なども手がけている
ジョージ・ロムニー「麦わら帽のハミルトン夫人」
1734-1802 | イギリス | 肖像画家
ロンドンで肖像画家として成功を収める
ジョシュア・レノルズとの長きに渡る確執も有名
総長をジョシュア・レノルズが務めていたために
生涯ロイヤル・アカデミーの展覧会に出品しなかった
フランク・カドガン・クーパー「虚栄」
1877-1958 | イギリス | ラファエル前派
ノーサンプトンシャー生まれ
1897年ロイヤル・アカデミー美術学校に入学
(当時の会長はジョン・エヴァレット・ミレイ)
ラファエル前派最後の継承者とみなされている
(額の中の絵は、8秒単位でスライドする設定になっています)
この小さな額に、自分の好きな絵を収めることは私の楽しみの一つ。
1シリーズ14枚というルールを定めてチョイスし、気分によって変えています。
ただいま展示中の14枚は、以下のとおり。
今回は画家のプロフィールをざっと、まとめてみました。

1632-1675 | オランダ | オランダ絵画黄金期
調和のとれた明瞭な色調
簡素かつ静謐でありながら綿密に計算された空間構成
光の反射を明るい絵具の点で表現(ポワンティエ)
ラピスラズリを原料とするウルトラマリンブルーを多用
真作とされる総作品数は33~36点と寡作の画家

1575-1642 | イタリア | バロック・ボローニャ派
考え抜かれた構図、優雅な人物表現、柔和な色彩
生前から「ラファエロの再来」と呼ばれ
ゲーテによって「神のごとき天才」と激賞される
古典主義的絵画の人気が下落した20世紀以降、評価も下落
近年アカデミスム絵画と共に再評価されるようになった

1796-1875 | フランス | 写実主義・バルビゾン派
銀灰色の靄に包まれたような独特の色調の風景画を描く
繊細な写実性の中に抒情性を感じさせる風景表現は
絶大な人気を博し、印象派の画家たちに多大な影響を与えた
風景画が主だが、人物画や神話も優れた作品を残している

1841-1919 | フランス | 印象派
印象派の中でも名が知られ、人気のある巨匠
時に女性的と直喩される流動的かつ奔放な筆勢
明瞭で多様な色彩、豊潤で官能的な裸婦の表現
揺らめく木漏れ日による人物や風景への効果など
特徴的な表現で数多くの作品を制作

1829-1905 | フランス |アカデミズム
アカデミズムの最後の大物画家の一人
ローマ大賞、レジオン・ドヌール勲章を授与され
お抱え画家として名声を欲しいままにする
歴史的テーマの扱い方や荒々しい大胆な筆跡など
アカデミズムらしからぬ近代的な要素を含んでいる

1831-1910 | スイス | 印象派
写実主義や印象派が台頭する時代をパリで過ごす
フランドル絵画のような落着いた色彩で日常風俗を描く
30年間パリに住んでいたにも関わらずパリの絵は一枚もなく
題材にしたのは故郷アネの村人 市井の人々が主である
スイスの国民的画家だが 日本ではあまり知られていない

1829-1896 | イギリス | ラファエル前派
ラファエル前派の創始者
歴史的・文学的主題を明るい色調と細密な手法で描く
ハムレットを題材に制作した『オフィーリア』が有名
(夏目漱石の『草枕』にこの絵に言及した箇所がある)

1840~1925 | ロシア | アカデミズム
農奴生まれのロシア画家
ペテルブルク帝国アカデミーで学ぶ
名声を得て ロシアの著名人の肖像を数多く手がける
甘美で可憐な少女たちの絵を好んで描いた

1825-1905 | フランス | アカデミズム
アカデミズム絵画を代表する画家
神話や天使、少女を題材とした絵画を数多く描いた
甘美で耽美的な画風で 生前は高い人気と地位を得る
モダニズムの台頭とともに忘れ去られた存在となるが
20世紀末になって再評価されるようになる

1823-1903 | フランス・パリ | ラファエル前派
フランス人の父とイギリス人の母の間に生まれる
フランス2月革命の際、一家はアメリカに亡命
その後イギリス→アメリカ→再びイギリスと移住
田園風景を背景にした子供と女性の絵を専門とした

1814-1875 | フランス | バルビゾン派
写実主義の農民画家
代表作のひとつである『種まく人』は
岩波書店のシンボルマークに採用されている
晩年には印象派に近いパステルや水彩画も制作した

1877-1934 | アメリカ | イラスト
魅力的な女性を描き人気を得たイラストレーター
「千人の少女たちの父」の異名で知られる
長年雑誌「コスモポリタン」の表紙を飾る
本の挿絵なども手がけている

1734-1802 | イギリス | 肖像画家
ロンドンで肖像画家として成功を収める
ジョシュア・レノルズとの長きに渡る確執も有名
総長をジョシュア・レノルズが務めていたために
生涯ロイヤル・アカデミーの展覧会に出品しなかった

1877-1958 | イギリス | ラファエル前派
ノーサンプトンシャー生まれ
1897年ロイヤル・アカデミー美術学校に入学
(当時の会長はジョン・エヴァレット・ミレイ)
ラファエル前派最後の継承者とみなされている