Loading…

半眼訥訥  高村 薫

Posted by 彩月氷香 on 26.2010 高村 薫   0 comments   0 trackback
416355940X
文藝春秋
Amazon

久しぶりに深く考えさせられた。
読み流すことができず、何度も立ち止まって「私自身」と対面した。

新聞・雑誌にかつて掲載された時評(本人によれば雑文)を収録した一冊。
平易な文章で正直な感想を述べたものが多い。
・・・私には、とても気持ちのよい文面。

ふだん抱えている、うまく言葉にできぬ思いを代弁してもらった心地よさ。
図々しくも、考えていることは同じ、と言いたいくらい、近しく感じるが、
語り口も内容も、私の力では、はるかに及ばないものだ。

こんなとき、ただ満足して読み終えてしまう場合が多いが、
なぜか、今回は読了後も私は考え込んでいる。

何をかはわからず、その何かを問うて、
沈黙した思考の彼方に、微かに聞こえる羽音に耳を済ませている。

物を考え、それを言葉に変えること。
その意味を今更のように考えてみる。

必要のないことと切り捨てた行為が、かつての私の生活の、
中心であった頃に思いを馳せながら。

日々の小さな快・不快の刹那的な感情に流されて生きている今の、
そしてこの先の「自分」を受け入れられるのか、と自問しながら。

(2004.10.5)
高村 薫氏の小説は、もちろん大好きです。
なのに、感想がひとつも見当たらないのだけど、
たぶん、それは読むだけで満足しきってしまうからかも。
彼女のコラムは小説に負けず劣らず素晴らしいです。
作家としての力量が存分に発揮されたコラムで、
精神の気高さと庶民の目線が融合しているのが凄い。
静かな怒りの迫力が、ずしん、と来ます。
ちょっと、時事問題としては、古いかも。
「閑人生生 平成雑記帳2007~2009」ていうコラム集が出てるんだね。
これ、読みたいな。読もう。



  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

<別館のご案内>
Instagram
99%、花の写真です。

moleskine絵日記
ちいさな絵日記。

表示中の記事

  • 高村 薫
2010年07月26日 (月)
半眼訥訥  高村 薫

カテゴリ

最新コメント

データ取得中...

月別アーカイブ

***