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君主論  ニッコロ マキアヴェリ

2018.04.16 哲学   comments 0
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中公文庫BIBLIO
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人間て・・・人間て・・・しょせん性悪?

マキャヴェリズムという言葉は知っています。
もちろん、マキャヴェリといえば「君主論」というのも。
しかし・・・読んだことはありません。

ま、興味がそもそもなかったわけですが。
なぜか、ふっと。読んでみようという気になりました。

マキャヴェリズムって。
要は、成果のためには手段を選ばないってことよね?
自信がないので。Wiki先生に訊いてみました。

どんな手段や非道徳的な行為も、
結果として国家の利益を増進させるのであれば許されるという考え方

わー。怖い怖い。非人道的!
でも。まぁ。国を動かすってそういうもんなんだろうな。

過去に読んだ塩野七生の「マキアヴェッリ語録」は。
めちゃめちゃ面白くて、なんかカッコよかったんだけど。
なんでだろう、本家である本書はあまり心に響いてこなかった。

「マキアヴェッリ語録」の感想はこちら
http://raffiner.blog70.fc2.com/blog-entry-1467.html#cm

私の読み方が浅いのかもね。
さらーって読むと。やはり反感涌くよね。
自分が切り捨てられる側の人間だと感じるからだろうな。

私、もともと。国単位の物の考え方は苦手なんだな。
だから、歴史小説も苦手なんだな。
・・・ってことを、今更のように思い出しました。

もっとじっくり、ていねいに読むと面白い気がします。

まぁ。とにかく。
時代背景と彼の立場を考慮しないとね。
戦争が当たり前の時代であると考えれば容認できます。

そして。戦争は避けなければならない現代でも。
彼の主張が生きる面は少なからずあるでしょう。

私の人生においては活かす場面は無さそうです。
国のためだから、許されるというか、アリなのであって。
個人のためにはやれないことですし。

いずれにせよ。
結果のためには手段を選ばない生き方はしないな。
良くも悪くも、そこまでして達成したいことはないな。

以下、引用。
(共感はまったくしないのですが・・・)



幸福論  アラン

2015.10.18 哲学   comments 0
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白水Uブックス
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読みながら付箋を挟んでいたところの引用を以下に。
感想は割愛させていただきます。


わたしが満足しているのは暖まったからではない。満足しているから暖まるのである。

幸福を人々は果物のように味わったり批評したりするが。
果物だって味をよくする方法があるのだ。

欲望というものは、発展して意志のかたちをとらなければ、衰えてしまう。

感情を救うものは制度である。

私は自分の声が自分に対してどんなに強い影響を与えるか、よく知っている。

われわれは、自分自身の目からみると、あまりに弱く、あまりに移り気である。自分にあまりに近すぎる。すべての均衡を正しく保って、自分について正しい見通しを見いだすことは容易ではない。

不運や、つまらぬ物事に対して、上機嫌に振る舞う。

しばしば私は考えるのだが、むき出しの、もっともつらい情念である恐怖は、優柔不断の感情にほかならない。

優雅さとは、だれにも不安を与えず傷つけもしない幸福な表現であり、動作である。そして、この種の長所は幸福にとって大いに重要である。生活の心得は、断じてこうした点をなおざりにすべきではない。

考え込んでいるより、行動すること。
なるべく上機嫌でいること。
礼儀正しく生きること。


(2015.6.28)
引用したうちの、最後の二つを常に心に刻んでおきたいです。

『暇と退屈の倫理学』  國分功一郎

2012.09.14 哲学   comments 4
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朝日出版社
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國分功一郎『暇と退屈の倫理学』読了。面白かったなぁ。よせばいいのに「おおっ!」と思う箇所にマメに付箋を貼りながら読み、その枚数が78枚にもなってしまった。「暇と退屈」に「浪費と消費と贅沢」が絡むところがドキドキする。「決断」と「自己逃避」がイコールで結ばれることも。まだまだある。

「有閑階級」に関するところに特に興味を持った。「品位溢れる閑暇」、「暇の中で退屈せずに生きる術」。その伝統は大いなる搾取の上に成立したものであるから、復活を望んではならないけれど。この階級の人々の生き方に学ぶところはある、と。暇と密接に関わって暮らして来た自分を鑑みて頷ける。

「有閑階級」の要素は。何故か私にはあるらしい。人一倍、暇に恵まれて生きて来たからだろう。財力が全くないのが残念だけれど。母方の祖母は「有閑階級」の婦人だったし、母にはその名残りがあり、私にもほんの少しだけ、引き継がれたのかもしれない。暇が苦にならないことは、優雅さを演出する。

暇ではあっても、退屈しなかった時代は私にもあった。「退屈」が大きくなっていく過程に何があったかを考えてみることは、とても興味深い。

受け取り方として間違っているかもしれないけれど。「贅沢」に関しては罪悪感を一切持たない主義の支えを得た感じがする。「消費」が大嫌いな理由も何となくわかった。「気晴らしという楽しみを創造する」ことを恥じなくてもよいことも。気晴らしすればするほど退屈するループには陥りたくない。

またツイッターでつぶやいた感想の転記です。すみません。
ですが。このツイート群は特別なのです・・・私にとって。

著者の國分功一郎氏から、返信を頂いたのですよ。
「ステキな感想をありがとうございます! 」と。

さらに私のこの呟き群をリツィートして下さいまして。
つまり、彼をフォローしてる多数の人々のところへ、
このツイートたちが、ばらまかれたわけなのです。

あの・・・軽い気持ちで呟きましたんですが・・・
思いもよらず拡散してますけど・・・
読んだ人がお気に入り登録とかしてくれちゃってますけど・・・

いいんですかっ!あああ。だぁぁぁ。うぅぅ〜
な、なんか、スイマセン、恐れ入ります、ありがとうございます!!
(どーどーどー、はい深呼吸して〜、落ち着きましょう)

しかしですね。ほんとに。この本、面白かった。
まず、私自身の「キーワード」に合致するもので構成されていて。
「暇」「退屈」「贅沢」「浪費」「消費」「疎外」。

私の中では、バラバラになって存在していたものを。
著者は見事に繋いで、編み上げていくのです。
ああ、そうだ!そうか!と膝を打つ発見が多々ありました。

著者流の哲学の読み解きも見どころの一つ。
何某かのテーマに沿って哲学を読むというのは、いいですねぇ。
哲学に限らず、こういう読み方はとても好きです。

まず、「暇と退屈は何か?」ってことですね。
注意すべきは「暇」と「退屈」は違うということで。
この点を読み解いていくあたりで、すでにワクワクしてきます。

退屈の正体を追い続けるうち、ごく自然な流れで、
人間らしい生とは何かを問うことへつながっていき。
最後の方には「習慣」とか「決断」とか意外な要素も登場して。
どんどん広がりながらも不思議と収斂していきます。

どこへ?・・・それは内緒。

國分氏も本書で述べていることですが、結論だけを読むのはつまらない。
読み進める過程に見える景色を楽しんで欲しい本です。

(2012.9.5)
本当は呟いた内容をもっと深く考察していきたいところなのですが。
残念ながら、今はその余裕がありません。ですし、個人的過ぎる話。
いえ正確には。付箋78枚というところに表れていると思いますが。
アンテナにひっかかるところがあり過ぎて、脳内で収拾がつかず・・・
もう一回、ゆっくりと読み返してみたいです。
あと、副産物的効果として、ハイデガーを再読したくなりました。


カント入門  石川文康

2012.04.02 哲学   comments 4
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ちくま新書
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わかりやすい、という評判でしたが。
私には充分、難しくて。実は途中で投げました。

いや。のんびり読んでいたら、図書館の返却期限が来てしまい。
延長したんだけど、また期限が切れて。泣く泣く返却。

それでも。日をおいて、もう一度借りました。
読みかけの続きを読んでも、わからなさそうだったので。
もう一回、最初から・・・

そしたら。二度目なせいか、頭に前よりスルスル入ってきた。

あ。そっか。やっぱり、復習っていうか。繰り返しっていうか。
ともかく・・・根気だな、必要なのは。

よくわかった、とか言うとホラになりますけど。
初めて、カントのしっぽの先くらいは掴めた気がした。

もっとわかりやすく要約された「カント」にも出会うことはありますけど。
それを読んでも「カントを理解した」とは到底思えないんですよね。

うん。わかりやすく書くと、「カントじゃなくなる」。
解きほぐし過ぎると哲学は哲学でなくなる。特にカントの場合。

なんでこんな七面倒な言葉遣い、用語の羅列なんだよ~と思ってたけど。
その必然性が、やっとわかった・・・気がする。
いや、もう。「気がする」という以上の感想は私の頭からは出てこない(涙)

入門書ですら、理解できないくらい難しい哲学を理解することが。
私の人生にとって、何か意味あるの?と思わず考えさせられた。

頑張っていつか、カントを理解できたとして。
カントについて熱く語るというシチュエーションも発生しない気がするし。
「私はカントがわかるんです」みたいな自己満足だけ?

カントを引用するような高級な文章にも、そうそうお目にかからないし。
わからないからって、何も困らないじゃないか・・・

知識人たるものカントは基本、みたいな風潮・・・あるかなぁ?
私、そもそも知識人じゃないし。まかり間違って理解できる日が来たとして。
それ以降、カントを例にあげたりとかしても、顰蹙買うだけじゃない?

いや。哲学を齧る読書人は、誰もが「カントをわかりたい」と思ってるハズ。
なんだろうなぁ。理解して何か得るものがあるのかわからないけど。
ただ、知りたいのかなぁ・・・知りたいんだよなぁ・・・

今回、カントに限っては、著作に直接ぶつかっても無理だと実感しました。
参考書を読むより、わからなくても本作を読むべし、という主義なのですが。

それには、カント独特の用語の含意を掴まなくちゃいけなくて。
残念ながら、解説なしに自力でやれるような脳作業ではありません。
周辺から、じわじわ攻めるしかないよねぇ・・・。

いや。しかし。これは名著ですよ。
一生かかっても、カントを理解できるようになろう、と改めて決意できたし。
ゆっくり読めば基本用語の意味が見えてきて、見通しが明るくなってきます。

・・・たぶん。

(2012.1.31)
ツイッターで、この本について呟いたら。こんな返信を頂いた。
『カント入門』初めて読んだのが約16年前でした。この本をきっかけに、カントの原書に必死に取り組みました。カントはもちろん、石川先生の誠実な人柄も伝わってくる高度な入門書だと思います。『カントはこう考えた』という本も解りやすかったです。
嬉しかったですね・・・。なんか心強く感じて。


史上最強の哲学入門   飲茶

2012.01.05 哲学   comments 4
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マガジン・マガジン
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ひとことで言うと。劇的に面白かった。

そんなに厚くもなく、字も大きく、行間も広く、絵や図がふんだんに挿入され。
ここに32人の哲学者が収められている・・・となれば。正直、あまり期待しない。

しかし。著者は、初心者も挫折しない哲学入門書を書くにあたって。
よくある平凡な、哲学のダイジェスト的なものとは一線を画したいと思い。

「よりよい強い論を求め、知を戦わせてきた男たちの情熱の物語」

として、本書を執筆。そのネタは「バキ」ってマンガだそうなんですが。
残念ながら私、マンガのことは、わかりません。格闘技が題材なんですね?

ともかく。その狙いは外れてなかったと思う。
わかり易過ぎて不安になるくらい、解り易く、かつ面白い。

哲学史を一冊で、となるとフルスピードで駆け抜けるので。
え。あ。お~。この数行でプラトン語るんかい!と驚きますけど。
哲学全体の流れはつかめるし・・・・ていうか、それだけを期待してたんです。
さらっと。哲学のおさらいに、軽く読むのにいいかも?って。

そうしたら。意外にも(失礼!)。著者なりの問題提起もある。
現代、なぜプチ(?)ニーチェブームなのかが腑に落ちる。

何よりも、ただ哲学者個人の思想を説明するのではなくて、
どうして、その哲学者がその考えに到達したかという過程と歴史的背景が、
すっきり、くっきり明快に述べられている。

その上で、現代の視点でそれぞれの思想の評価をするのではなく、
かと言って、過去の歴史の中で完結した理論として片付けるのでもなく、
現代において提起しうる要素を捉え、言及している。

いや。はるかに想像を超える良書でした。驚きました。
見た目が見た目だけに・・・なにせ開いたら。いきなり。

「神殺しは生きていた! 更なる研鑽を積み人間狂気が蘇った! 超人!! ニーチェだァー!!」

という調子なので・・・あ。皆さまも読むことがあれば、ここでビビらぬように。

抜群の面白さながら、ひとつ、ひっかかる点を挙げるなら。
「わかりやす過ぎる」ことの功罪、でしょうか。
それは本書に限らず、私が近頃気にかかっていることでです。

単純に「わかりやすく書くために取りこぼすものがある」ということでなく。
わかりやすいがために、読む人間が学習しない、という点が不安。

ええ。わかり易く書くには、明晰な頭脳が必要なのであって。
わかりやすい文章や書物を馬鹿にする気は毛頭ないですし。
わかりにくい難解な文章を有難がる気は更に、さらさらないです。

が。わかりやすいものを読むとね。
読む側が「わかってないのに、わかった気になる」ことが多いと思う。
そこで思考停止する。そして、自分の頭で考えないことは脳に残らない。

でも、難しいものを読んで興味をなくすより。
わかり易いものから入って、深めていくほうがいいんじゃない?
・・・っていうのが現代の風潮ですよね。

うーん。まぁ。そうなれば、いいんですけど。
たいてい、「わかったつもり」で満足して終わるんじゃないでしょうか。

あ。でも。わかりやすさの中に。
「もっと知りたい」と思わせる「未知の部分の輝き」を示してくれていれば。
よい入門書になり得るんだと思うんですけど。

本書は、どうか?及第点かなぁ・・・。
個人的には、後半が俄然、面白かったです。ソシュールが新鮮でした。
次は、ソシュール関連の本を読みたいと思います。
(残念ながらソシュールは著作を残さず・・・伝説となっている講義の記録のみ)

でね。ふと気付いたのですが。「男たちの物語」なんですね、これ。
そうか。哲学者って、みーんな男なんだ?
科学者も経済学者も、男が圧倒的に多いけど。
ゼロってことはないでしょう。キュリー夫人もいたし。

哲学は・・・女哲学者っていない?
調べたら、少ないけれど女性哲学者は存在するようです。
ただ・・・まぁ残念かつ失礼ながら、重要視されてはいないですよね。
哲学史に登場する人は、今のところいないわけで。

女性は哲学に向かないのか、単に社会的役割や環境のゆえか。
どうも哲学というより、「女性学」へと流れちゃう気がするけど?
・・・とか考え始めたら大脱線したので、この辺で。

(2011.12.22)
哲学の歴史が、あまりにも見事にまとめてあるので。
これ読めば、もう充分?と錯覚します。
でも数行に要約できる理論を個々の哲学者は何冊もの大著を書いて、
延々とくどいほどに、言葉と考察を積み重ねて展開するわけで・・・。

それを自力で理解するのは簡単ではないけれど。
そこを根気よく読むことこそが、「哲学」することなんだと思います。
ええ。読み解き方で異なってくる部分に楽しみがあるわけで。

飲茶氏も書いてましたが、ルソーなんて、普通に面白い読み物です。
騙されたと思って、未読の人は「エミール」を読んでみて欲しいな。

ハイデガーのわけのわからなさが魅力、というのも頷けます。
読者をけむに巻きまくって、結論言ってないじゃん?って感じなのですが、
妙に「格好いい」んですよねぇ・・・(幼稚な感想で、お恥ずかしい)

この本の良いところは、なぜ哲学なんてものが存在するのか?
哲学なんて何が面白いの?そんなもん、意味あんの?
・・・という疑問に答えてくれていることだと思います。

哲学に興味が少しでもある人は、読んで絶対、損しない本。


  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
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時々、写真や雑記も。

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