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海は涸いていた  白川 道

Posted by 彩月氷香 on 18.2010 白川 道   2 comments   0 trackback
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新潮文庫
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欠落を抱えた人間しか小説家になんかなれないと解説者が力説している。
確かに。この迫力はそうでなくては生まれぬであろう。

ハードボイルドなわけである。典型的な。まるで目新しさはない。
して、思う。つくづくと。私はハードボイルドが好きなんだなぁと。

暗くて独りよがりの格好つけな中年男が主人公と相場は決まってて、
しかも大抵、自滅の道を歩むという・・・
そんなんに痺れるようじゃ、あまりに単細胞じゃないかと悩んでしまう。
そうそう、そこに不幸な生い立ちとか加わったら完璧。

ああでも、やっぱりこういうの好きだな。
悲しいというより、切ない。
でも切ない、というほど綺麗でもなく、苦い・・・という味わい。

暗く淋しい夜道で自分の足音を聞きながら歩いてるような、
しんとした気持ち。
・・・そういう心の静けさを呼び覚ましてくれる、そこが、いいのだ。

(1998.6.21)
私が読んだのと、表紙が違う・・・ええっ。
映画化してたんですか、これ・・・。役所広司と渡辺謙で?
うーん、どうなんだろな、それって。
白川道氏も再会したい作家さんですね。


  

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