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氷の天使    キャロル・オコンネル

Posted by 彩月氷香 on 12.2014 キャロル・オコンネル   0 comments   0 trackback
4488195067
創元推理文庫
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警官に拾われたストリートチルドレン。
ん?似たような話を聞いたことがあるような?
あ、違うわ、勘違いだわ。

殺人事件の行方がどうなるかということより。
主要登場人物の日常生活に興味がわく。
私にとっては、それは良い推理小説の証なんです。

主人公のキャラクターに魅力を感じられるか否かで、
大きく評価が違ってくるだろうなぁと思いますが。

私はギリギリのところで、まぁまぁ好きです。
続編をまた読んでみよう~

(2014.4.4)
心が壊れた(もしくは壊れかけ)の登場人物が多過ぎるかも。
私はそのことがさほど気になりませんけれど・・・
あ。それは私の心も壊れている証拠なのかしら?

愛おしい骨  キャロル・オコンネル

Posted by 彩月氷香 on 27.2011 キャロル・オコンネル   2 comments   0 trackback
4488195121
創元推理文庫
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閉鎖的な小さな町に暮らす人々。
秘められた過去や想いが渦巻くその町で。
愛ゆえの狂気が、複雑に絡み合う・・・。

これは、ミステリ?・・・それとも。
自らの精神の異常を半ば自覚しつつ、
引き返せぬ闇へ堕ちていく人々へのオマージュ?

文字通りの幸せとは遠くかけ離れた人生を送りながら、
なぜか悲劇を感じさせぬ、町の人間たち。

人はもともと罪深き存在で。罪を犯して当然で。
その生来の救いのなさこそが、救いであるのか?

愚かさも必然に見えるほど、愛情によって傷は深まり、
真実を追えば追うほどに、心は迷走する。

病める者の姿にこそ、人間の本質は如実に表出するのだろうか。
著者のまなざしは、失意の中で時を止めて生きる者たちへと、
優しく、情け深く、しかし容赦なく冷徹に、注がれる。

自らの心の作用によって地獄へ突き落とされつつ、
同時に、絶えぬ痛みと共にある沈鬱な平穏を得ている。
悔いと絶望を友として、愛の力でも晴らせぬ霧の中を生きている。

それは、不幸な生き方だろうか?私はそうは思わない。
悲しみも憎しみも、愛を燃やし続ける火種なのだ。

(2011.4.24)
「このミス」で、1位だったそうです。
著者のストーリーテラーぶりが遺憾なく発揮された迫力の作品。
が、私に言わせると、これは・・・ミステリでは無いんじゃないかと。
濃厚強烈キャラたちの群像小説だと思う・・・そういう意味では傑作。

ハンナという家政婦が好き。彼女の存在がこの陰惨な物語を救ってくれる。
妙にクセになるような、独特な世界観を持ってる作家さんだと思います。
そこが面白く、しかしミステリとしては極めてアンフェア。
好き嫌い分かれるかなぁ・・・私は好きです。


クリスマスに少女は還る  キャロル・オコンネル

Posted by 彩月氷香 on 15.2010 キャロル・オコンネル   2 comments   0 trackback
4488195059
創元推理文庫
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10歳の少女が誘拐された。同時に、二人。
とある田舎町で、クリスマスの近い日に。

おそらく、少女たちは還らない。
過去にも還ってこなかった・・・いいえ、物言わぬ姿で、
還ってきたのだ・・・クリスマスの当日に!

また悪夢が甦る。15年前、犯人は投獄されたはずなのに。

クリスマスまでに、何としても少女たちを見つけたいと。
そう願い、奮闘する人々・・・それぞれの抱えている過去。

深い傷、癒されることのない傷・・・敢えて自らを罰するかのように、
その傷を直視し続けて、生きてきた人々。みな、どこか狂っている。

個々が抱える闇が、読む者の心に迫る。
重い。暗い。救いがない。それでも生き延びた者たちは、
行き続けるために、闘い続けるほか、道がない。

どんな端役にも、その背景が鮮明に見える。
時に息苦しくさえ感じられる、細密な観察力と、
鋭い皮肉の利いた、刺々しい人物描写・・・そこに潜む弱き者への愛。

読んでいる間、辺りの光がすべて消え、
まるで深い蒼に染まった暗闇に籠もっているかのような、
不気味な静けさに包まれていた・・・。

その不穏な空気は、何故か居心地がいい。
作品全体に「詩」の響きがある。
ひたひたと迫る、決定的な破滅の影に怯えながら、
その世界の、神経を凍らせるような不吉な美しさに浸る・・・。

届かない祈りが、静かにこだまする。無数に。重なりあって。
抑制の利いた心理描写から、こぼれ落ちる感情が心に沁み透る。
そこへ、私も自分の祈りをそっと加える・・・。

そして、とうとうクリスマスの朝が来た。

(2010.12.12)
ラスト、息もつかせぬ急展開。
ミステリですが、サスペンス要素も濃い。
純粋なミステリファンの怒りを買う面もあるかもしれない。
でもとにかく、登場人物たちの魅力に抗えない。惹きこまれる。
エピローグでは、衝撃で言葉を失い、涙が止まらなくなった・・・。
人は何を拠り所に生きるだろう、かけがえのないものを失った時に?


  

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