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002 reading

Posted by 彩月氷香 on 24.2011 reading   2 comments   0 trackback
 翌日、二瓶さんが文学全集の森鴎外篇を貸してくれ、私は「雁」を読んで感動した。そして、私のように、年に本を十冊くらい買うが、読むのは三冊という人間には、一生に小説は五つくらいあればこと足りるなと、突然思った。五つということになると、この鴎外の「雁」と、ドストエフスキイの「悪霊」と、カポーティの「ティファニーで朝食を」と、木山捷平の短編をどれかと、あともう一つだが、その一つは急には思い当たらない。

          洲之内 徹「気まぐれ美術館」


心の整骨  002 reading 

Posted by 彩月氷香 on 12.2011 reading   2 comments   0 trackback
私のいう「妙な小説」の特徴は、主題が善悪を超越している点にある。そして、結末の多様性によって、人間という生物のふしぎな生態が浮き彫りにされている。現実に起こりうるかどうかは別問題として。
 それにしても、こういう分野を手がける作家が、なぜ日本に少ないのだろう。こんな疑問を抱きかけた時、川端康成の『掌の小説百篇』を読んで、ショックを受けた。感覚と構成とがみごとに結晶した名作である。とくに「心中」を最高峰として、その前後の教編は絶妙をきわめている。
 そんなぐあいに、私は「妙な小説」をさがし求めつづけている。さがす苦労があるから、読後の感激も強いのかもしれない。だれかが私むきの短編リストを作ってくれたら、さぞ助かるだろうとは思うが、そうなると感銘は薄いものになるにちがいない。

   星新一「読書遍歴」(新井素子編「ほしのはじまり」に収録)


心の整骨  001 reading

Posted by 彩月氷香 on 19.2011 reading   2 comments   0 trackback
つまり、いかに無駄読みしたかによって、その反作用としての楽しみが規定されてくるのです。無駄読みというのは、一見時間を無駄にしたように見える。しかしね、そうやって、自分にとっての「琴線に触れるもの」を発見していく旅は、幾多の寄り道をしながら行ったときに、だんだん自覚的主体的に勝ち取られてきます。それを、人任せにして、定評のあるものだけを読もうなんてことでは、とてもとても。

                林 望「魅力ある知性をつくる24の方法」

「心の整骨」って?と疑問な方はこちらをお読み下さい。
「心の整骨  まえがき」


  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
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2011年11月24日 (木)
002 reading
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心の整骨  002 reading 
2011年01月19日 (水)
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