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ウンココロ  寄藤文平

Posted by 彩月氷香 on 14.2011 寄藤文平   4 comments   0 trackback
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実業之日本社
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「しあわせウンコ生活のススメ」という副題です。

①「ウンコから考えないと本当のエコが見えない」
②「ウンコ・バランスが悪いと、美人になれない」
③「ウンコをキタナイと忌み嫌うキレイ社会が日本人をダメにしている」

本書の内容を煎じ詰めるとこのようになるでしょうか。ちなみに、

①はこの本のイラストを書いた寄藤文平氏、
②は実業之友社の太田真弓さん(女性)、
③は寄生虫の研究者かつ本書の著者、藤田紘一郎さん、の弁。

以上のお三方がウンコ話で盛り上がってこの本が出来たそうです。
・・・というわけで。とにもかくにも、ウンコ、ウンコ、ウンコ!ウンコ大集合!
こんなにウンコの絵やら、ウンコという語を一時に観る機会はないでしょう。

世界の一日の総ウンコ量、正しいウンコの姿勢、ウンコの製造過程、
ウンコのタイプ(プレミアムタイプ・バナナタイプ・ひょろひょろタイプ、
ビシャビシャタイプなどなど)、ウンコをよくする食べ物・・・

この怒涛のウンコ話、そしてイラストが面白いというのは凄い。
かなーり、リアルでシュールであったりもするのですが、笑える。
寄藤さんのイラストのセンスゆえ、ウンコもどこかスタイリッシュ。

ウンコとどうつきあうかということは、自分がどう生活したいかということ
すてきなウンコを持つのは身だしなみを整えるのと同じことです

・・・この一見、大袈裟なメッセージにもうなづけてしまいます。

これを読めば、きっとあなたもウンコが好きになる!?・・・かも。
あ、もともと好きですか? だったら、もっともっと好きになりますよ!
たぶん。いえ、絶対。保証します!(・・・って言い切っていいのか!?)

(2011.1.31)
「タイプ別のウンコの製造工場」を描いたイラストが秀逸です。
寄藤氏のイラストの楽しさはクセになりますね。視点が優れてて。
知ってることも知らないことも、一味違う切り口で見せてくれるんです。
初めての人は、「ラクガキマスター」の方がいいかもだけど。


アホウドリの糞でできた国  古田 靖 寄藤文平

Posted by 彩月氷香 on 28.2010 寄藤文平   2 comments   0 trackback
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アスペクト
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ナウル共和国。
地球温暖化で海に沈むだろうという、小さな島。
サンゴ礁に集まってきたアホウドリの糞が堆積して、
できたのだと言われている、南の島。

自給自足でのんびり暮らしていた島民は、
この国の資源、燐鉱石を求めてやってきた先進国に占領される。
最初はドイツ、次にイギリス、オーストラリア、そして、日本。

やっとめでたく独立した折りには、その燐鉱石で得る収入で、
国民が全く働かずに遊び暮らせるという、夢の島となった。
教育、病院、電気もタダ、結婚すれば家ももらえるのである。

そんなある日、燐鉱石が遠からず枯渇するという事実が判明。
さて、焦ったナウル共和国がとった政策とは・・・。

ここからが本番、ですが。気になる方は本書を読んでみてください。

もう、あまりの行きあたりばったり、その場しのぎの政策が、
次から次へと湧いて出て、それが当然の如く、バタバタとコケて、
ますます状況が悪化して行く様は、もはや、悲惨さを通り越して、
おとぎ話めいた、ブラックジョーク・・・。

そもそもこの本は、寄藤文平氏のイラストがふんだんにあしらわれ、
古田靖氏の文章も小学生も読める易しさで、絵本の様相を呈している。

一国の歴史が童話か昔話のようにシンプルに語れてしまうのは、
この国の物理的な小ささ(東京の品川区ぐらい、車で一周約30分)、
国民性の素朴さ、素直さ、産業の無さ、といった要素によるところも
大きいには違いないのだけれど・・・。

案外、肥大化した資本と文化、それによって生まれた多様な嗜好、
などを削ぎ落としていけば、どんな巨大な国家も似てる気がする。

暮しって、何なんだ?人間の幸せって何なんだ?
人間らしく、とか、充実した暮らしとか、簡単に言うけど、それナニ?
文化も働くことも忘れたナウルの人々を笑ったりは出来ない。

嫌が応にも「国」単位の価値観から自由になりきれずに生きている、
私たち現代人にとって、自分の住む国が安泰であることが重要なのは、
ナウル共和国の人々となんら変わることはない。そして。
・・・海に沈まなくとも、国は沈むのだ。

そんな、とても大事な、国の行方を定める方針が国民の(無言の)
物質的豊かさを限りなく求める欲求にコントロールされていることも、
ナウル共和国と同じではないか?
キレイごとのご託で飾って、「権利」「自由」と言ってはみても。

小さな、愛らしい絵本に込められた思いは、掘り尽くせないほど、深い。

(2010.9.21)
このスタイル、様々な可能性があるなぁと思います。
知性とセンスがなくては書けないものだけど。
同じような体裁で、他にも色々面白い作品は作れそうな気がする。

「すぐ読めて満足感あり」な本を紹介して下さいという呼びかけに
イチ早く応えて下さったキヨハラ様のおかげで出会えた、本書。
ほんとうに、すぐ読めて満足できる、おトクな本です。
時間がないけど読書がしたい、という方にお薦めします。
キヨハラ様ありがとうございました。いい息抜きになりました!

「すぐ読めて満足感あり」の本、に関する事情をご存じなくて、
知りたい方は、こちらをご覧ください→「コメント大募集!」

キヨハラ様に続き6名の方が、思い思いに沢山の本を推薦して下さって、
只今、19冊がエントリー。すでに読んだことある本もあったのですが、
読んでいない本は、少しずつ読んでいるところ。
順次、感想はアップしていきます。時間はちょっとかかっちゃいますが。

今もひっそり募集中なので、思いつく本がある人は、
どうぞ、お気軽にご参加ください。
なぜかまだ、一冊もミステリが無いんだよね・・・



ラクガキ・マスター  寄藤文平

Posted by 彩月氷香 on 17.2010 寄藤文平   2 comments   0 trackback
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美術出版社
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描くことが楽しくなる絵のキホン、と副題にありまして。
表紙のポップな感じからして、軽ーい、読み物だとナメてた。
こうすれば、あなたもスグ、絵が上手くなる!的な感じの。
だいたい、私こういう、ヘタうまチックな絵って好きくないのよね。

・・・って、ごめんなさいっ!!まずは、著者に大きな声で謝りますっ!

この本、ステキです。
寄藤さん、ステキです。
彼のイラスト、ステキです。

文章にも絵にも、しょっちゅう笑わせられるんだけど、
その一見、軽いタッチの絵と文章が、目を瞠るほど鋭くて、深くて、
そして何よりも、愛があるの。

様々な、絵を描く小技を紹介してはいるんだけど、その切り口が新鮮! 
なのに突飛じゃなく、しっかり納得できる!

姿勢がいいのに内股、くつろいでいるのに肩に緊張感。上半身と下半身で別々の動作を組み合わせると、不自然な感じになって、なんとなく隠し事のある人になります。

この、感覚の鋭さ。観察眼。そして、この文章の横の絵が、笑えること!
ああ、お見せできなくて残念・・・。

「強い人」と「強い人ふう」の違いを語る文なんかも最高。
みなさま、これ、上手く説明できます?
寄藤さんの説明、過不足なく完璧で、芸術的なんですよ~。
そして、やはり、添えられているイラストがおかし過ぎる。

イメージを絵にする方法を語る最終章は、圧巻です。そこに、また彼の名言。
「イメージが絵になるのではなく、絵がイメージをつくってくれる」
これは、絵に限らず、創作の全てに通じるなぁ、文章も、そう。

頭がカチコチに硬直しがちな私には、いいストレッチになる本です。

「想像力は何かをものすごく好きになることの先にあるものだと思います」
と言う著者、その通りに仕事をされてるのが伝わってくる。
楽しんでいる仕事の、伸びやかなオーラが漂っている。
かといって、独りよがりに、自分の楽しさを押しつけてはこない。

するーっと喉越し良く通り過ぎていきそうな、平易な言葉で、
実は、かなり哲学な内容を語る、著者。一気にファンになってしまいました。

(2010.8.16)

  

プロフィール

Author:彩月氷香

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時々、写真や雑記も。

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