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2017年12月に観た映画

2018.01.03 映画   comments 0
ccorient.jpg 12/8
オリエント急行殺人事件
★★★

監督 ケネス・ブラナー
2017年 アメリカ
114分

ケネス・ブラナー
ジョニー・デップ
ミシェル・ファイファー


公開初日に観ました。
気合いが入っていたわけではありません。
たまたま、その日が休みだったのです。

とにかくキャストが豪華。それに期待をかけて行きました。
でも。ポアロが・・・ポアロが・・・。
懸命に「これはポアロだ。」と脳に言い聞かせる必要が。

映像の美しさもCGバリバリでリアリティが薄いんですよね。
皆さん、青いシートの前で演技頑張ったのねとか思ってしまう。

悪いとまでいかないんだけれど、味わいが薄いんだよなぁ。
クリスティの作品に欠かせない品位というかコクが無い。
その分、無駄にスタイリッシュではあるという感じ。

久しぶりに原作を読み返したくなりました。
(読んだのは干支ふた周り以上昔の話・・・)

今年の締めくくりの映画がこれじゃ、淋しい・・・

2017年11月に観た映画

2017.12.01 映画   comments 0
ccmegamino.jpg 11/17
女神の見えざる手
★★★★★

監督 ジョン・マッデン
2016年 フランス・アメリカ合作
132分

ジェシカ・チャステイン
マーク・ストロング
ググ・バサ=ロー


すごく観たい映画ではなかったけれど、評判もいいし、広告で見た時に女優の顔つきがいいと思ったので観に行きました。いや、良かった! とてつもなく冷酷なまでに強くて有能な女で、そのやり口はまさに「手段を選ばない」ロビイストが主人公。

ロビイストというのは日本では馴染みの薄い言葉ですが、辞書によると「圧力団体の利益を政治に反映させるために、政党・議員・官僚などに働きかけることを専門とする人々」とあります。まぁ、その辺は映画を観ていればちゃんとわかります。ともかく。「勝つ」ことに取り憑かれたようなリズは、勝つために仲間すら欺き、徹底的に利用する。

それなのに。彼女には魅力があり、悲哀があり、端的に言うと、カッコ良くて憧れる。理由は彼女自身が自分のやり過ぎを自覚していて、そのことを「ずっと境界線がわからなかった。昔から」と独白していたところに見つかる。境界線を超えてしまう彼女は「わからない」と言いながら「わかっている」。常に自分が境界線を超えてしまう人間だということを知っている。

そんな自分を変えようとはしていないのだ。そんな自分のまま生きようとしている。その境界線の無さが他人に対してだけではなく、誰よりも自分に適用されていて、彼女は他人を駒のごとく動かすのと同じく、自分自身も駒として徹底的に利用し尽くそうとする。他人に対する何倍も自分に対して冷酷だ。痛ましいほどに「強い女」で、誰にも頼らない。

強い女が苦手な私ですが。このタイプの強い女は好きですね。というよりも、感服。一目見て、いいなと思った通り、主演のジェシカ・チャスティンの演技は素敵だった。惚れ惚れした。

何もかもを計算しつくした彼女の誤算がひとつあり、それが「嘘」によって救われた場面が良かった。そしてキーとなる人物のある行動を「読めなかった」ことが悔しかった。なんと隣りで観ていた母はそのことは「読めた」のだそうで、なお悔しい。まんまと騙された私の素直さよ・・・。

脚本も良かった。ダレがない。スピーディーでムダのない展開だけれどジェットコースターではない。一つ一つの場面がキマっていて、台詞もいい。それも後で振り返って生きてくる言葉が幾つも鏤めてある。二度観ても美味しいタイプの映画。

褒めちぎりましたが、邦題にはいつもながら文句を言いたい。原題は「 Miss Sloane」

2017年10月に観た映画

2017.11.01 映画   comments 0
ccetnity.jpg 10/3
エタニティ 永遠の花たちへ
★★★★

監督  トラン・アン・ユン
2016年 フランス・ベルギー
115分

オドレイ・トトゥ
メラニー・ロラン
ベレニス・ベジョ


映像がとにかく、美しい。
私の好きな要素がてんこ盛り。

クラシックで、華やか、優美。
うっとりする衣装。完璧なインテリア。

美しいお庭。美男美女。天使のような子供たち。
いつも画面の隅に写っている花を生けた花瓶。

美しさのあまり、窒息しそうなくらいでした。
ええ、呼吸を忘れそうになりましたよ・・・
全ての画面がほぼ、絵画。絵になり過ぎて怖いくらい。

監督は主演女優が「私は操り人形じゃない!」と
キレるほど、細かい仕草の指示を出したそう。

ただ、感動したかというと。
じわじわ・・・と、むせ返るほどの美しさの中から、
立ち上ってくる余韻があるかなぁという感じ。

ちょっと独特な手法で描かれているので。
感情移入はし辛いというか。

わかりやすい心理描写などは一切ないのです。
ああ。でも。やっぱり。好きかな。好きだな。


cczinseifuit.jpg 10/23
人生フルーツ
★★★★★

監督 伏原健之
2016年 日本
91分
津端修一
津端英子
樹木希林(ナレーション)


ニュータウンの一角の平屋で暮らす夫婦を追ったドキュメンタリー。

わざわざ一時間、電車に乗って観に行った理由は。

評判が良かったから。
美しい生活が見れそうな気がするから。
老いることに希望が持てそうな気がするから。

絶賛され過ぎていて、警戒心も強かった。
それはすぐに、杞憂とわかった。

あ。素敵。
あぁ〜、いいなぁ。

豊かな暮らしって、こうだと思う。
多くの人の憧れの暮らしだと思う。
だからこそ、反感を持つ人もいるとも思う。

畑をやって。庭で果物も収穫して。
食べ物は何でも手作りして。
孫のおもちゃも作ってしまう。
土も自分たちで作る。

できる限り手作りの暮らし。
しかも。90歳と87歳の夫婦。

おいそれと真似できない。
この人たちは所詮、エリートだし。
育ちがよくて、高いスキルを持っているし。
年金もたくさんもらっているし。健康だし。

裕福だから出来る暮らし、と言う人もいる。

いえ。そうじゃなくて。
お二人の心映えが美しくて。
だから、暮らしが輝いているんだ。

秀子さんも修一さんも、いいお顔。
こんな良いお顔になれるような生き方がしたい。

暮らしの形は見習えなくても。
もっともっと貧しかったとしても。
ひとりぼっちだったとしても。

こつこつ、ゆっくり。
私は私なりに。ていねいに暮らしを紡ごう。

映画を観たその日。

「家は暮らしの宝石箱でなければならない」という、
作品のなかで引用されていた、ル・コルビジェの言葉を。
お題目のように唱えながら、部屋を片付けました。

これからは。死ぬまで持っていたい物しか買わない。
実際は無理でしょうけれど、気構えは強く持っておく。

でも結局。美しい暮らし、生き方というものは。
当然ながら、内面があってこそなんだと感じた。
ううん、形と心が呼応しているのが、美しいんだな。

「必然」を美しく磨くこと。
現代では崩れてしまった暮らしの「基礎」を整えること。
「本質」に触れる物事を大切にして生活すること。

きっと。私でも出来ることはある。
ああ、この映画を観れて、ほんとうにほんとうに良かった。

2017年9月に観た映画

2017.10.01 映画   comments 0
cc640gardey.jpg 9/15
マイ ビューティフル ガーデン
★★★

監督 サイモン・アバウド
2016年 イギリス
92分

ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ
トム・ウィルキンソン
アンドリュー・スコット


1月を最後に、映画館に訪れていなくて。そんなことって珍しい。
観たい映画がなかったのと、仕事で心身が病んでいたのとが原因。
いや、でも。そんな時だからこそ、観たい映画があれば行った筈。

期待薄で観に行った本作。その期待の薄さに応えてくれる薄さ。
なんか、よくあるパターンをパッチワークしたような内容。

お庭が美しいという点に期待していましたが・・・
肝心のお庭がいまいちメインになっていないんです。

言って見れば、「英国風アメリ」。
主人公の女の子の表情なんかはとてもいいんです。
物語も可愛らしいし、癒し効果はあるといえばある。
歯ごたえのなさと、御都合主義が見え過ぎの展開が残念。

俳優さんたちも悪くなかったんだけどなぁ。
ドラマ「シャーロック」のモリアーティ役だった人、いい味出てた。
絵作りもお洒落だし。
のほほん、としてるのも好きな方なんだけれど。
設定や人物造型の詰めが甘過ぎると思う。なんだか勿体ない。

隣りのシアターで「人生フルーツ」を上映してました。
そっちを観た方が良かったかも・・・
気になる映画なので、間に合えば行くつもりです。

2017年1月に観た映画

2017.02.01 映画   comments 0
cc640missshepard.jpg 1/14
ミス・シェパードをお手本に
★★★★

監督 ニコラス・ハイトナー
2015年 イギリス

マギー・スミス
アレックス・ジェニングス


母と一緒に観たのですが。母の感想は「イギリス人って寛大なのねぇ・・・」でした。いや、そうじゃない。物書きの性ということを理解できないと、この作品の味わいはわからないのだろう。私はそこが面白かったし、切なかった。あと、ミス・シェパードにとっての「神」の存在も哀しかった。彼女は神様に救われたのか、突き落とされたのか。何にしても、マギー・スミスの演技の素晴らしさだけは、この映画が嫌いだという人も否定できないに違いない。

ccnews_header_Yuri_Norstein_20160915_10.jpg 1/15
ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映
★★★★

監督 ユーリー・ノルシュテイン
ロシア


1941年9月15日、旧ソ連に生まれたロシア人アニメーター、ユーリー・ノルシュテイン。切り絵を用いた緻密な作風で知られ、世界中のアニメーターからリスペクトされる存在。生誕75周年を記念して、その代表的な監督作をHD画質のデジタルリマスターにて上映。

上映作品は、『25日・最初の日』『ケルジェネツの戦い』『キツネとウサギ』『アオサギとツル』『霧の中のハリネズミ』『話の話』

解説を編集したものを転記してみました。まさに動く絵本。詩情の溢れる、美しい映像です。アニメとは言っても手作りの味わいが色濃い。一度に6作品観ると、少し疲れました。のんびりと楽しむようなものではなくて、緊張感を持って見つめる絵だからでしょうか。内容もどちらかというと暗い。ただ、後に振り返るほどに、その美しさが際立って思い出されます。

「ミス・シェパードをお手本に」を観に行った時に、「ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映」が上映されていることを知りました。行ける日が他になかったので、翌日にまた同じ映画館へ足を運びました。雪の降る寒い朝に。雪道を歩いて観に行くのがとても相応しいと思える映画でした。

  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
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時々、写真や雑記も。

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