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中川ワニジャズブック  中川ワニ

Posted by 彩月氷香 on 23.2016 音楽   0 comments   0 trackback
中川ワニジャズブック
中川ワニジャズブック中川ワニ

あうん堂本舗

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絶版なんですね・・・
Amazonで高値になっちゃってます(涙)
この本、欲しいのになぁ。

私はお気に入りの喫茶店で読んだのです。
中川ワニさんのお気に入りのジャズを紹介した内容。

レイアウトが美しくて。
佇まいが凛として、もの静かな本。

ああ。欲しいなぁ・・・ 

(2016.4.29)

もし大作曲家と友だちになれたら…  スティーブン・イッサーリス

Posted by 彩月氷香 on 11.2016 音楽   0 comments   0 trackback
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音楽之友社
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「バッハの、どこがそんなにりっぱだったかって?そりゃかれの音楽だよ。まったくの天才だったし、いまもそれは変わらない。からが書いた音符はことごとく、完ぺきに正しい音なんだ。この世でいちばん悲しい音楽、この世でいちばん楽しい音楽、この世でいちばん美しい、ワクワクするような音楽のうちのいくつかは、バッハがつくったんだよ・・・」

 たとえば、《ピアノ協奏曲第二十三番》K四八八をきいてみよう。(このKはケッヘルという人の頭文字をとったもの。ケッヘル氏は、何年もかけて、六百以上ものモーツァルトの楽譜を見つけ、作曲された順を推測しながら通し番号をつけるという、たいへんな仕事をおこなった、あっぱれな人だ)。この曲は、三つの楽章の雰囲気がまるっきりちがうのに、ひとつの幸せな物語になっている。第一楽章はとても優雅で、まるで、なにひとつ問題のない、完璧な世界に連れて来られたような気分にさせる。第三楽章は、人びとが笑ったり踊ったりしている様子が目に見えるようだ。だが、この曲のかなめは、ゆったりとしたテンポの第二楽章。この楽章は、とっても悲しくて、まるで底なしの川をのぞきこんでいるような気分になってくる。その美しさはまさしく魔法のようだ。

 もしベートーベンと友だちになれたら、きみは一生つきあえる親友と出会ったことになるぞ。生涯、きみをぜったいに失望させない友だちを。

 ごくおおざっぱにいうなら、バッハの音楽には神の目から見た世界が示されている。モーツァルトの音楽は大自然の一部のようなものであり、ベートーベンは全人類に向けて語る。では、シューマンはどうだろう?シューマンの音楽は、ロベルト・シューマン個人の感じ方や気持ちを伝えてくれるが、それでいて、ぼくたちみんなに語りかけてくる。かれの感情はあまりにも強く、あまりにも真にせまってくるので、ぼくたちはかれの中に自分自身を見つけ出すのだ。

 気に入らない曲は全部自分で破り捨ててしまったので、今日に伝わるブラームスの作品には、ほんとうに出来の悪いものや価値の低いものは、ない。《ハンガリー舞曲》のほとんどと、そのほかの短い曲は、軽くて楽しいけど、だからといって価値が低いとはいえない。「楽しむこと」って大切だからね!

とにかく、ブラームスをきくのに、まちがえる心配はない。前にもいったけど、たいくつな曲は、まずひとつもありません。だから、長い曲も短いのも、好きなだけたくさん、いろいろきいてごらん。そして、「うわー、すてき!」っていう気持ちに、どんどんなってよ!

たくさん、引用しましたが。
ほんとうに。隅々まで楽しい文章です。
読んだ後、ちょっと興奮気味にこんなツイートをしていました。

スティーブン・イッサーリス『もし大作曲家と友達になれたら・・・」読了。とっても楽しかった。子ども向けに易しい言葉で書かれているのだけれど。小難しい評論なんかより、よほど作曲家それぞれの個性や特性や長所や短所を捉えていて。うー鋭い!上手い!そして微笑ましい。音楽への愛が溢れてる。

作曲家の生い立ちやエピソードがユーモアたっぷりの楽しい筆致で(時になかなか辛辣に)描かれ。「これをきいてみよう!」という曲紹介の章は特に、読んでいると無性にワクワクしてくる。取上げられた曲を今すぐ聴きたくなる! 続篇とか書いてくれないかしら。もっと沢山の作曲家のを読んでみたい。

うん。ほんと。こういう生き生きした、読む人の心を踊らせるような曲紹介っていいなぁ。優しさと愛情たっぷり、でも盲目じゃない。「入り口へ連れて行ってあげるから、そこからドンドン自分で奥に進んで、探検してね!絶対楽しいよ!」っていう調子で。よーし、行ってみよう!って気持ちになる。

クラシック音楽を聴いている人にも聴いてない人にもお勧め。
平易な言葉で、こんなに豊かな表現ができるんだなぁ・・・と。
そのことだけでも、なんだかワクワク・うっとりしてしまいます。

(2015.9.14)

音楽のつつましい願い  中沢新一・山本容子

Posted by 彩月氷香 on 27.2015 音楽   0 comments   0 trackback
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筑摩書房
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中沢新一「音楽のつつましい願い」を読了。一話目がもう、ほんとうに好きだ。いや、他の作品も良いけれど、冒頭の「孔雀のような コダーイ・ゾルターン」には涙ぐんでしまった。音楽をこんな風に描くこともできるのだな。山本容子さんの挿絵も物語にしっくり馴染んでいる。小さな宝物のような本。

つつましやかな音楽家たちが取上げられた本に。うっとりと心が癒されて。すぐに彼らの音楽を聴きたい!と思うが。私の貧相なクラシックコレクションの中には無いものが多い。そもそも。フォーレとディーリアスはたぶん、どこかにある。コダーイ・・・そもそも聴いたことあったかしら?


以上、読後のつぶやき。

以下、心に残った箇所の引用。

音楽は、人生の一部にすぎないのですから。でも、そのことが、音楽を美しいものとしているのではないでしょうか。人生のすべてではなく、人生の一部であるからこそ、それは美しいのではないでしょうか……。

 ハチャトゥリアンは、色彩を音に変える技術を開発しようとしてきた人物ですが、僕にはそれ以上に、彼は光を音楽に変える技術を身につけた、アルメニアの高貴な職人であるように思われるのです。彼の音楽を聞いていると、圧倒的なエネルギーがうねりながら、ジャンプしながら、僕たちの体の中を通過していくのが、よくわかります。

 しかし、フォーレの音楽は、インテリアの家具にはおさまらない。それは、家具そのものではなく、家具と家具との間、壁紙とテーブルの間、敷居のドアノブと机の上のランプとの間の、空間という空間を、濃密な香りで満たしていく音楽なのである。それにしても、なんという複雑な香りだろう。まるでインテリアが放つオーラのようだ。人間が家に居住し、部屋に住みつくことの秘密を、それはひそやかに語り出す。

 おとぎ話の主人公はたいてい貧しくて、自分には大切な何かが欠けていることを知っている、謙虚な人間だ(あるいは、旅の途中で、その謙虚さを学ぶことになる)。彼はその欠けている何かを求めて旅に出る。その旅の途中で、主人公の心は試される。もしも彼が世間の常識通りに、見すぼらしい格好をした旅の僧や、見るからにみっともない姿をした妖精や妖怪のことを馬鹿にしたりすれば、そのとたんに未来の幸運は彼のもとを離れていってしまう。出し惜しみをしたり、打算で行動してもだめだ。旅の途中に出くわすさまざまな試練のたびに、主人公が私心のない、おおらかな心を持って、自分の所持しているものを、惜しみなく他人に差し上げてしまうような心をしめすとき、彼の前には幸運の狭き門が開かれて、また一歩また一歩と、妖精の女王のすまいである世界の奥底の、「魂の宮殿」へと近づいていく。

 
最後の一文はチュルリョーニスについて語った文章。
この人は絵も描いたらしい。

とにかく。
冒頭の「孔雀のような コダーイ・ゾルターン」が白眉。
涙ぐんでしまった。

読んでいて、聞いてみたくなった曲。

ボロディンの交響曲第二番。
ボロディンの弦楽四重奏曲第一番。

(2015.7.23)

いい音ってなんだろう  村上輝久

Posted by 彩月氷香 on 16.2015 音楽   0 comments   0 trackback
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ショパン
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まさに綺羅星のごとく。
スターピアニストが続々登場します。
ミケランジェリ、ギレリス、リヒテル。

ピアノ調律師として長く勤めた著者の、
ピアニストたちとの交流がとんでもなく贅沢!

もちろん。羨ましいなんて軽々しく言えません。
村上氏の並々ならない努力や勉強あってのこと。

ピアノの音が大好きな私は、
その音の秘密を覗き見するようで楽しく読みました。

リヒテルに関してのエピソードが白眉ですね。
この本を読んだら、リヒテルファンにならずにはいられない。

スタインウェイが著名ピアニストをがっちり抱えていた時代に、
ヤマハのピアノを気に入って愛用していたピアニスト。
村上さんの調律の腕への信用もあってのことでしょうが。

「ピアノを作っている職人さんにコンサートをプレゼントしたい」と。
浜松のピアノ工場内で200名だけのコンサートを開いたのだという。

後に知りましたが、このエピソードは、
NHKの「プロフェッショナル」でも取上げられたようですね。
観たかったなぁ・・・残念。

(2014.11.26)

グレン・グールドのピアノ  ケイティ・ハフナー

Posted by 彩月氷香 on 02.2015 音楽   0 comments   0 trackback
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筑摩書房
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貼った付箋が31枚。
ええ。すごーく感動したのです。
ピアノ好きでも、そうじゃない人でも。
この楽器の魅力の虜になる・・・かな?

実は内容はしかとは思い出せませんが。
ピアノに驚嘆、調律師の技に驚嘆、
ピアニストのこだわりに驚嘆、
さらにピアノメーカーの戦略に驚嘆。
読み応えたっぷりです。

私はグールドが一番好きなピアニストなので。
グールドに関するエピソードも満喫しました。
もっとも。切なさを越える苦しさを感じましたが。

グールドが探し求めた理想のピアノの運命・・・

(2014.11.2)
  

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Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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