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灰 夜  大沢在昌

4334736912
光文社文庫
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最新刊の「絆回廊」が良かったので。
シリーズを遡って、読み落としていた作品を読んでみた。

やっぱ、いいわぁ・・・鮫島さん。
まぁ何か語るのも野暮ってもんです。
作品世界の凄さ、カッコ良さは説明し難い。

警察の世界の、どうにもならない歯がみしたくなる「しがらみ」のなかで、
「国家機密」を抱えた爆弾のような存在として、孤立して生きていく。

へこたれて、絶望して、挫けて当然の環境を、生き抜く強さ。
悔しさ、怒り、哀しみに身を焦がしながら・・・。
どう考えても、過酷過ぎる人生なんだけど。羨ましい。

「警察官」という身分に縛られて。道は選べないはずなのに。
彼は自分の理想を体現すべく、闘いの日々を生きている。

脇役たちにも、いつも魅了されます。
それが「悪者」であり、根源的な「弱さ」を象徴する人間の姿であっても。

(2012.1.25)
「絆回廊」ほぼ日で連載してたんですね・・・知らなかった。
それに関連して、ちょっと面白い記事を見つけました。
「新宿鮫」が好き過ぎる俳優の勝村正信さんのインタビュー。
こちらhttp://www.1101.com/katsumura/2010-10-14.html

本作のなかで私がかっこいいと思った科白を引用してみます。

もちろん、しゃぶを売って兵器の部品にかえた奴らや、それにたかってカスリをとろうとした警官にも腹が立つ。だが何よりも腹が立つのは、今この瞬間、誰を本当に信用できるか、誰が一番、法の執行に対して正直なのか、それがわからない現状に対してだ。あなたがいったように、警察が一番安全だ、そう信じられない状況に対して、何よりも怒りを感じる。

鮫島は、いつもアイリッシュウイスキー「ジェイムスン」を飲むのですが。
ジョンジェイムソンっていうのしか検索しても見つからず・・・
これって、同じもの?ウイスキーに詳しい方いらしたら教えてください!


絆回廊 新宿鮫Ⅹ   大沢在昌

4334927580
光文社
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読んでいたのが出先だったので、なんとか堪えたけれど。心は号泣。

結局、人は何を信じて生きるか、それに尽きる。
そのために死んでもいいと思えるほどのものを持っているかどうか。

この物語の中で生きる人々が賭けるものは「命」。
普通に考える幸せとは程遠い。

自らが死ぬことも、また逆に殺す側になることも覚悟して生きる。
その厳しさを生き抜く日々が、自らの信念を貫き通す意思が、
決して報われるというわけでもない・・・表面上は。

それでも。己が信じる道を歩き続ける・・・格好良過ぎる。

結果じゃない。でも過程でもない。大切なことは。
最後の瞬間まで死守する信念。それは正しくもなく間違ってもいない。

正義は、本物の正義は、決して純白ではない。

(2011.11.5)
「新宿鮫」久しぶりに読んで。やっぱり好きだなぁと。
正直、シリーズの作品の中に当たり外れもあって。
この最新刊の前の数冊は読んでなかったりするのですが。

えっ?じゃあ何故、この本を?
それが。何故だか母が図書館で借りて来たのです。
しかも彼女は、今までシリーズを一作も読んでいないのに。

なんでも、「これ一冊でも完結してると聞いた」のだそうで。
確かにね。初めて読んでも大丈夫だと思う。
し、シリーズの中でも、出来が良いと感じます。

思いがけないところに、「ビックリ」のタネがあって。
私、見事に騙されました。ヤラレタ!

絶対に出来ないってわかってるけど。わかってるから。
鮫島みたいな生き方は憧れるなぁ・・・



  

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時々、写真や雑記も。

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