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裏返しの男  フレッド・ヴァルガス

4488236057
創元推理文庫
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うーんと。前作(青チョークの男)、大好きだったんですが。
それは、主人公の独特なキャラクターが気に入ったから。
なので、中盤まで肝心の人が登場しない本作は私的にはイマイチ。

カミーユって女性の魅力が、ちっともわかりません。
あと・・・犯人がわかっちゃったんですよねぇ、すぐ。
この描き方では、犯行動機は読めませんでしたが。

異色ミステリの味わいは相変わらず芳醇であります。
次回作に期待します。

(2013.2.2)

青チョークの男  フレッド・ヴァルガス

4488236030
創元推理文庫
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パリの街で起こる奇妙な殺人事件。

しかし、もっと奇妙なのは事件に挑む警察署長。
いつも、どちらかと言うとぼんやりとしているのに、
魔法のように(と周囲には見える)事件を解決してしまう。

私、このアダムスベルグ氏が大好きです。
いや、共感すると言った方が正しいのかな。

違うな。私がこうありたかったように生きている羨望、かな。
自分の中にある、彼と同じ要素を私は自ら壊して生きて来たから。

言ってみれば、「超・マイペース」・・・異次元的な激しさで。
何しろ、「森の精」に例えられるくらいだもの。

要するに、「不思議ちゃん」ですね。
こういう人が平和に生き延びるのは難しい世の中だ。
(と、元「不思議ちゃん」の私は語る・・・)

しかし、不思議ちゃんを外から描くことは多いけど。
本人の内面側から表現してるのってあまり見かけないな。

うん。そうだよ!そうなんだよ!そうそう!・・・と。
読みながら、フンフンうなづいて、やたらテンションが上がった私。

十代までは、私はアダムスベルグ氏と同じ発想と行動で生きていた。
何かと、不便だった。まず、どこにいても理解されなかったし。
自分の考えを周囲に説明することも不可能だった。しんどかった。

でも。「自分」としては正しく「自分」だったから。
そこに齟齬がないのは、本当は一番、幸せなことだったと思う。
心のままに生きていたからか、今より遥かに物事がよく見通せた。

ああ。懐かしいなぁ。戻りたいなぁ。

長過ぎますし。これを読んで頂いて伝わるかわからないけれど。
私がいたく、共鳴した箇所を引用します。

アダムスベルグは歩いて署に帰った。その道々、ぼんやり考えていた。彼は決して理詰めに考えるということがない。「さて、考えてみよう」と頭を抱える人を見ると、いったいどういうことがその人の頭の中で起きているのか、想像もつかない。どうやって、考えを整理し、演繹し帰納し結論するのか、彼には完全な謎だった。たしかに、そうしてやり方はなかなか効果があるらしい。さて、考えようと言って頭を抱えたあとで、人々は選ぶのだから。彼はそういう人たちに感心し、自分には何か欠けている、と思う。自分は「さあ考えよう」と言って頭を抱えてみても、頭の中では何も起きない。むしろ、そういうときに限って頭の中は空っぽになる。彼は自分が考えているのを意識したことがなかった。意識すると、考えは中断してしまう。というわけで、彼の考え、意図、決定はどこから来るのか、自分でもわからなかった。

うーん。わかり辛いかな。他に彼が遅刻について語る箇所にも。
元(ここ強調)遅刻魔の私としては、痛く共感した。
いえ、遅刻を正当化するのではなく。人格的必然なのです。

やめよう。ドツボにハマる。
とにかく。面白いです。事件は割とあっさり私は解けちゃったけど。
登場人物がやたらと魅力的です。アダムスベルグ氏以外も。

久々にミステリでお気に入りシリーズ発掘。さっ続きを借りて読もう!
 
(2012.3.3)
時々はミステリーも読む母に勧めてみた。彼女の感想は。
「精神を病んでる人しか出てこなくて理解するのが難しかった」
え~っ !?


  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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