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白夜に惑う夏  アン・クリーヴス

Posted by 彩月氷香 on 01.2013 アン・クリーヴス   0 comments   0 trackback
4488245064
創元推理文庫
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夜が来ないって・・・どんな感じなんだろう。
明るさの中で、いっそう心は沈んで行きそうな気がする。

ある意味、前作「大鴉の啼く冬」以上に閉塞感を感じた。
島暮らしの狭い人間関係がとても息苦しい。

前作では緊迫感が漂っていることがまだ救いになっていた。
やや緩慢な、ダラダラした印象が重苦しさを倍増させる。

軽快なミステリが好きなわけではないけれど。
岩壁の中に塗込められたような濃い鬱屈には滅入る。

しかし、たぶん続編も読むだろう。

(2013.1.12)
独特の重苦しさに閉口しつつ、そこが魅力でもある。
舞台となっているシェトランド島、いつか行ってみたい。

大鴉の啼く冬   アン・クリーヴス 

Posted by 彩月氷香 on 05.2010 アン・クリーヴス   0 comments   0 trackback
4488245056
創元推理文庫
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暗い。重い。息苦しい。

シェトランド島の小さな町を舞台にした、本格ミステリなのだが、
作品全体が陰鬱な寒さと寂寥感に塗りこめられている。
季節は冬、4人の登場人物に語らせる様式で、物語は進む。
淡々と、気が滅入ってくるような、様々な生きる苦しみが展開する。

悲観的というのでもなく、でも前向きとは言い難い、
「諦念」とでもいうべきものと共に、不器用に生きる人々。
静かな町で、静かに生活している・・・そこにある閉塞感と、
不思議な穏やかさに包まれて。

ほんの何気ない描写のなかに、孤独の深さが見える。

人物と情景を描く筆致は見事なものだと思う。
ほんとうは、ミステリとしては、もう少し、軽妙なものが好きだけど。
また、読みたいなと思える作風。

CWA最優秀長篇賞受賞作。

(2010.4.5)

  

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