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サトリ(下)  ドン・ウィンズロウ

4152092092
ハヤカワ・ノヴェルズ
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なんか、ブツブツと不満を心内でつぶやきつつ読了。
私の記憶の中のニコライはこういう感じじゃない・・・

まぁ・・・若かりし頃はこんなだったと言われたら。
しぶしぶ同意できなくはないんですけど。

名作の続き(この場合は過去に遡ってますが)を
他人が執筆するのって、やはり難しいですよね。

わかっててもつい、原作が好きだと読んじゃうんです。
「高慢と偏見」の後日譚とか、「若草物語」の続編とか。
(やめときゃいいのにね・・・馬鹿だねぇ・・・)

まぁ・・・洒落た遊びと思って楽しめば良いと思います。
原作を台無しにした!とか目くじらたてることもないでしょう。
本書をきっかけに「シブミ」に出会う人もあるようですし。

ウィンズロウ作品としては十分、及第作かな。
って、えらそうにすみません・・・

ただ私はウィンズロウのファン(ほぼ全作読んでいる)ながら、
彼の作品の中で痛快娯楽アクション要素が濃いのがやや苦手。
シニカルでナイーブなユーモアを感じさせる雰囲気が好きなので、
時々、それが行き過ぎてドタバタ劇になってるとシラけるんです。

本作はギリギリな感じです。
ウィンズロウ作品に登場する女性がまた、ステレオタイプで。
嫌いとまではいかないんですが「また出た!」と思っちゃいます。

(2012.11.25)
何を読んでも大ハズレしないウィンズロウですが。
やっぱり「ストリート・キッズ」に勝るものはないなぁ。
あのシリーズは大好き。「犬の力」も良かったですけど。


ストリート・キッズ (創元推理文庫)
ストリート・キッズ (創元推理文庫)

サトリ(上)   ドン・ウィンズロウ

4152092084
ハヤカワ・ノヴェルズ
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トレヴェニアンの名作『シブミ』の前日譚。
タイトルから、お分かりかと思いますが。
外国人が日本文化を描いた・・・というところに。
違和感を感じる方もあるかもしれません。

禅への憧れと言ってしまえば、それまでで。
でも『シブミ』に描かれていた「日本的な何か」が、
私はとても好きだったのです・・・

文化の理解として正しいか正しくないかというよりも。
概念というのか、気配というのか、佇まいというのか。
漂っている空気に隠れ寺の静けさのようなものがあって。

ウィンズロウ氏は大健闘して下さいましたが。
『シブミ』の世界観は本書には再現できていません。

まぁ普通に楽しく。ちゃんと話の辻褄もあってますが。
あくまでも、これはドン・ウィンズロウ風活劇譚です。

(2012.11.24)
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)
シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)
記憶の中で美化されているという恐れは無きにしも非ず・・・
しかし「サトリ」より、ぎゅっと濃い世界観が魅力。
孤高の暗殺者ニコライの心象風景に感情移入してしまいます。

犬の力 (下)  ドン・ウィンズロウ

404282305X
角川文庫
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勢いで上巻を読み切った後、下巻を一気に読み切る。
一日で、ほぼ1000頁。近頃の私としたら、快挙。

つまり、それだけ夢中になれたということ。

爽やかさ、痛快さ、という持ち味を封印して、
怒りのマグマ全快・・・な感じなのだけれど。
やはり、洒落っ気がある。センスの良さが光る。

期待を裏切られないというのは嬉しいことだなぁ・・・としみじみ。

あ。ドン・ウィンズロウを初めて読む人には。
断然、「ストリート・キッズ」をお勧めします。
あのシリーズは。私の中で、もはや伝説です。

(2012.5.28)
実は私的には近年の彼の作がハズレで。ちょっと離れていて。
それで、すっかり情報不足になってたのですが。
なんとまぁ「シブミ」の続編を書いちゃったんですって?
トレヴェニアンの名作、私の大好きな・・・あの作品の!?
どうしよう、読みたいような読みたくないような。
「シブミ」の世界観を壊してないかな。大丈夫かな。


犬の力 (上)  ドン・ウィンズロウ

4042823041
角川文庫
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メキシコの麻薬戦争がテーマ。
ミステリというよりも、クライム・ノベルかな・・・

とびっきり面白くて、とびっきり血なまぐさい。
「ストリート・キッズ」を読んで以来、ずっと著者のファンだけど。

お馴染みの軽妙さ、スタイリッシュさは影を潜めて。
ズドーンと闇社会の迫力が迫って来る。お、重たい。

しかし、物語の疾走感は相変わらずで。
シニカルなユーモアの気配は途切れなく漂っている。

リズム感のある文体だな、と思う。
たぶん。それが何よりも私が彼の作品を好む理由でもある。

(2012.5.28)
  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
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時々、写真や雑記も。

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