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シンプルだから、贅沢  ドミニック・ローホー

4062199661
講談社
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モノから自由になるための贅沢な道

共感と、少しの反感を抱いて読み終えました。

私は贅沢が好きです。一方でかなりの節約家です。
けれど、ムダも必要とも信じています。

ローホーさんはそもそも、お金持ち。
基本的に潤沢な資金があることが前提の「シンプル」です。

だからと言って、
貧しい人がそこから学べないわけではありませんが。

そして。
物が「買え過ぎてしまう」時代だから彼女の言葉が響くのですが。

上質なものにこだわり続けることは。
私自身が志向していることでもありつつも。
何だか「硬直してる」ように思えても来ます。

最後には、そこからも離れていくことを暗示してはいますが。
それこそ、その道中が贅沢です。

あ。でも。私、贅沢は好きですが。
ま。でも。もう、ローホーさんの本を読むことはないかな。

一貫して同じことを書いておられます。
それで良いのですけれどね、もちろん。

その繰り返しに安心する読書の時間は勿体ない気がする。
彼女の文章には気品があり、心地よく読めてしまうのですが。
たぶん、もう読むことはないだろうと思います。

以下、ざざざーっと、引用。
(「引用貧乏」な自分も卒業したいところ)


 「エレガンス」はシンプルな心から生まれます。
 美しい人は「私は美しい」とつねづね自分に言い聞かせているものです。それだからこそ美しくいられるのです。
 人を魅了するためには、まずは自分を好きになること。そして自分を好きになるためには、自分の価値を高めながら思いっきり楽しむことです。
 自分の容姿の欠点は隠さなくてもいいのです。それがあなたの魅力でもあると自覚してください。
 自分に対してよいイメージを抱くことで、実は人生はかぎりなくシンプルになることを知って欲しいと思います。

自己を愛することが生涯にわたるロマンスの始まりである。  オスカー・ワイルド(オスカー・ワイルド全集3)

贅沢とは自らの生き方、健康、幸福の追求を嬉々として制御できることである。  アンドレ・レオン・タリー(アメリカの「ヴォーグ」エディター)

 上質なものの役目とは、それによって五感を刺激し感動させることです。
 一見矛盾しているようですが、金銭的にゆとりがないとき、気分が落ち込み不安なとき、悲しいときこと上質なものを最優先に求めるべきなのです。
 上質なものは私たちを癒してくれます。

 シンプルライフについての著書を多く執筆しているアメリカ在住のイギリス人エッセイスト、トワネット・リップは、お金は「日常生活の歯車に油を差す」ために用いられるべきだと語っています。
 彼女のポリシーは、いくら出費したかなどの計算はしない。その代わり、必要以上のものは絶対に買わない、また自分が消費する量を超える買い物はしないことだそうです。

 品質を見定めるためには、テクニックとちょっとしたコツががいります。それを支えるのは、知識と時間、お金、忍耐力と良識です。
 すべてを知り尽くすことは不可能ですが、月並みではない最高の品質を求め、自分に正直に日々研鑽を積んでいくことで、それがたとえアスパラガスの味の違い、あるいは綿糸の繊維の長短であったとしても、ものの品質の良し悪しがわかるようになってきます。

 ここでいう「美」とはハーモニー、「調和」のこと。この調和が私たちを取り巻くものすべてと、私たち自身の関係を和解させ修復してくれるのです。
 美しいものはそれが与える感動、そして喜びのために求められるべきです。それは高額商品に代えられない多くの喜びを、私たちにもたらしてくれるのです。

何もしないとは、忙しさを主張する人よりも多くのことをしている。
なぜならば、それは思考、瞑想、心に空間を作るため、
思考の放浪、メンタル的なものの彷徨に費やされる時間だからだ。
ミシェル・オンフレ(フランス哲学者『コスモス』より)

 幸福はとてもシンプルな法則から生まれるのですが、これは案外見えないところ、たとえば足元に隠されていたりするのです。先のことを想定する「心のゆとり」を持つこと、これも日常のささやかな贅沢のひとつではないでしょうか。

 
(2017.10.10)
良い物が好き、美しいものが好き。品質の良いものを選びたい。
その欲望を満足させることと、シンプルであることを両立する道は。
価値判断や美意識を研ぎ澄ませることに時間とお金と労力がかかる。
この頃、それが不自然にも思えてきたような・・・

屋根ひとつ お茶一杯  ドミニック・ローホー

4062193426

講談社
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相変わらずのドミニック・ローホー節。
そろそろ飽きてきていなくもないですが。
ついつい、読んでしまう・・・

なんていうか、クセになる味わい。
というわけで、感想は割愛します。

以下、雑なメモ。

ギュスターブ・フロベールのクロワッセにあるパビリオン。
マラルメが晩年過ごした小さな館。
ブルターニュ地方のケネス・ホワイトの家。
南フランスのル・コルビジェの小別荘。
モスクワの木造のトルストイの家。
ノルウェーのグリーグの家。

たとえ住まいが慎ましくとも、持ち物が自分で最小限に絞り込んだものならば、いくらでもそこに優雅さやセンスを投入できます。優雅さ、センスという価値観は必ずしも金銭と関係するものではありません。

自分の年齢、必要に見合った生活を選択し、生活をシンプルにしていく。

 いちばん大切なことは、つねに新しい視点で、人生のさまざまな局面で遭遇するものごとを見ること、その見る目に冷静さと柔軟性を持たせることだと思います。
 しかし、違った目で「見る」だけでは駄目です。その後「行動に移す」ことが重要です。

(2015.7.31)

99の持ちもので、シンプルに心かるく生きる  ドミニック・ローホー

4062174782

講談社
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持ち物を、99個に絞る。
100ではなく、100よりもひとつ少なく。

物が少ないことこそが、最上の贅沢である、と。
心に繰り返し繰り返し言い聞かせても。
なかなか、ここまでの境地には至らないものだ。

ものを減らす過程で心も整理され、自分も周りも慈しむ生活が始ります。ていねいに暮らす、上品に生きるとは、すべてに感謝しながら日々を送るということなのです。

著者のこの言葉には心から頷けますが。
でもね、でも、でもでも・・・と言い訳が湧いてくる。

本書に載っている写真を拝見して感じたことでもありますが。
スタイルという面で、ストイックかつ、ド定番過ぎないかしら?

ものを少なく絞り込みつつ、贅沢と上質も追求すると。
色や素材が「よくある感じ」になってしまうのですね。

女史の持ちものと服はモノトーンの無地が主体。
これは大変、まとまりの良い、失敗のないスタイル。
でも、これは誰にでも似合うわけでもないと思うのです。

私はもう少し、遊び心や装飾がある方が好きだし、似合う。
女史の持ち物は静謐で美しくはあるけれど。楽しさがないなぁ。
ひとさじの、意外性が欲しいところ。スパイスというのか。

私は99個で暮らすのは望んでいないのだとわかりました。
壁いちめんの大きな本棚、は絶対に諦めたくないのです。
装うことにも、もう少し伸び伸びと無駄の要素も加えたい。

それでも、今の半分にはしたいかな・・・持ち物の総量は。
いったい、それが具体的に幾つになるのかは未確認。

300くらいに収まれば、少ない、と言えるのかな?

(2012.8.27)
全体的に、好きな雰囲気ではあるのです。
ローホーさん、ステンレスが好きなんだと思うんですけど。
私も大好きなのですよ。そこのとこ、シンパシーを感じます。
あと、金色の金具が一切見当たりませんね。ここも私の好みに合致。
爪切りと、歯ブラシとデンタルフロスは、たまたま私も愛用中のもの。
IHじゃなく、ガスコンロ派なのも、同じだなぁ。
ただ、食器を著者並みに絞り込むのは苦難の道になりそうです。


シンプルに生きる モノを持たない暮らし  ドミニック・ローホー

4344019962
幻冬舎
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いかにモノを減らすか。
ただ少ないだけでなく、その数少ない物の全てが美しくあれるか。
そのための心構えをコンコンと説く、という内容です。

この手の本を読み漁ってきた私には目新しいことはゼロ。
わかってます。ハイ、言われなくても承知してます。
・・・でも、出来ない。

理屈を理解するのと、実際に行動に移すのとの間の深い溝。
乗り越えるのは、やっぱり簡単ではありません。

捨てるには勇気が必要です。処分することが難しいのではありません。必要か否か判断することが難しいのです。特定のモノとの“別れ”は辛いものです。でもそれができたときの満足感には格別なものがあります。

そうなんですよねぇ。「必要」を絞り込むのは困難。
私の場合、すでに散らからない程度には物は減っているので。
不要と言い切れるものは身の回りに見当たりません。

もう一歩進むとなると、生き方の美学の問題になってくる。
自分の好みの把握も厳密・厳格であることが求められる。

少なければいいわけでなく、全てのものが調和しているのが理想。
となると。となると。まだまだ道のりは長いです・・・

ほどほどに雑然としてるのも良いんじゃない?と。
思えて来たりもしなくもないんですよね、正直なところ。
ただ・・・心のどこかで「美しくないもの」は拒否してますね。

勿体なくて処分できないけど実は要らない物はあるのです。
それを自分自身でも認められないだけなのだと思います。

著者は敢えて贅沢であることを推奨します。
素材にはとことんこだわること。品質のための投資を惜しまないこと。
安物や中途半端は駄目、と。完璧なものしか持つな、と。

随分、窮屈な思想のようにも感じられるでしょうが。
シンプルな美というのは、そういうものだと思います。

キーワードは「妥協を一切しない」。

ずーっと。そのようにありたいと思って実現できていない私。
凡人には随分と高過ぎるハードルなのです。
ただ言えることは。妥協して買ったものは遠からず嫌になる。
思い返せば、必ず新たに買い直す羽目になっています。

しかし・・・見る目も養わないと。
良い物であり、かつ自分に合う物を選ぶことが出来ないわけです。
やはり、なかなか到達することは難しい領域ですね。

(2012.6.6)
今まで彼女が提唱してきたことと何ら変わりありません。
コンパクトで要領よく内容がまとめられているので、
気が弱った時に読み返して「妥協」を追い払うのに役立ちそう。
本書に貼った付箋の数・・・28枚。


ゆたかな人生が始まるシンプルリスト  ドミニック・ローホー

4062167972
講談社
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またですか!ドミニック・ローホー。
いえ、ちょっとだけ、ブーム到来なのです。

「シンプル」についての考え方には、新しさは無いのですが。
そこに到達するために必要なこと、をわかりやすく書いている人です。

乱暴に、ひと言にまとめますと。

「自分の本当に好きなものを知る」ってことですね。
それが「シンプル」の秘訣。スタート。大前提。

しかし。自分が「本当に」何が好きかなんて。
意外とわからないものです。どうやって見つけたらいいのか?

我が身を振り返るしかないわけです。
今まで通って来た道、選んできた物や人。

ただ、ぼんやりと考えて、それを掴むのは至難の業。
とっかかりとなる鍵として。著者はリストを挙げています。

彼女が提示する項目に沿って考えれば、
自分の好きな物や要素が、具体的に浮かんできます。

まぁねぇ。リスト全てを作成するのはキツイと思うので。
幾つか、選んでやってみるくらいで充分じゃないかなぁ。

例を一つだけ、挙げてみましょう。

「夢」を育てるリスト

*してみたいライフスタイル
*家を建てたい理想の場所
*夢見る職業
*ずっと、または数年暮らしてみたい国
*なりたい人物
*無人島に行くとしたら持っていくもの
*世界一周の旅に出るとしたら、ミニバンに詰め込むもの

ごく、平凡なリストな気もしますが。
いざ考えて、パッと浮かんでくるものが乏しいです、私。

しかも、つい「実現できそうなこと」に思考を向けてしまう。
夢も現実に圧迫されて、縮んじゃってる感じ。
あかん。あかん。夢くらいは、もっと大きく持とう。

妥協するってことが、一番シンプルから遠ざかる原因なんだよね。
それは、間違いないと思います。

(2011.9.8)
数あるリストから、もう一つ取り上げましょう。私なら、やはりコレ。

心の本棚リスト

*自分の蔵書一覧
*読書メモ(読み終わった日付、読んでいた場所、感想、心に響く言葉)
*読むべきと思った本
*読み返すべきと思った本

改めて取り組まなくても、だいたい既にやってるんですけどね。
最後の「読み返すべきと思った本」。ここをね、追及してみたい。

一年がかりで、過去に読んだ本から選んで再読をしたいんです。
自分にとっての名著を掘り起こす、読書の旅。
うーん。待てよ。果たして一年で足りるのか・・・・?

来年か、再来年あたりに決行したいんですけども。
よし。今から地道に、リストを作るぞー。

そういえば。私、昔からリストを作ることが大好きでした(笑)
今、秋からの「哲学と文学の夕べ」に向けてリストを作ってます。
さらに、その次は方向転換して、「SF週間」に入る予定なので、
「読みたいSF本リスト」も準備中。

あら?これって「シンプル」とは全く関係ない?

  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
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時々、写真や雑記も。

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