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『もっと心地いい暮らし』鈴木尚子

4806145173

中経出版
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「自分らしい」という言葉に弱いかも・・・

ええ。本書の副題が。
「自分らしい収納スタイルのつくり方」だったのです。
だから期待してしまった。表紙の雰囲気も良かったし。

正直、ちょっとガッカリしました。
とっても「普通」な収納術の本でした。

同じようなことを書いた収納本はたくさんあります。
似たり寄ったりでも「語り」の魅力があれば心地良く読める。
ですが・・・この方の文章はあまり感じが良くありません。

ただ、一つ収穫はありました。

ソースやタレのレシピは単語帳に書くという技。
これはいいですね。ノートやカードでなく、単語帳!
パッと見れて便利だと思います。場所もとらないし。

もう一つありました。
メラミンスポンジを蓋付きの陶器に入れて洗面所に常備。
これも気がついた時にさっと水垢を落とせて良いですね。
陶器の器に入れておけば、見た目も美しいですし。
洒落たシュガーポットに入れちゃうのもアリだな。

(2017.1.9)
「素敵な生活を送っている人は大好きでよく使うものだけを選ぶのが上手」と鈴木さんはおっしゃられていて。私は同じことを逆の方面から見ていたことに気づきました。「よく使うものこそ大好きなものを選ぶ」と。いや、これはまぁほぼイコールだと思いますが。問題は私は「あまり使わないけれど大好きなもの」を諦められずにいるのです。「よく使うもの」が何かということを一度じっくり考えてみようと思います。

『若返り片付け術』宮城美智子

4022510161
朝日新聞出版
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いつの時代でしょうか・・・

実例写真が美しくない。
いや、ザ・昭和と言いますか。しかも悪い例。
装丁や写真でテンションがダダ下がりです。
・・あ、ごめんなさい、言い過ぎでした。

きれいに片づいているけれど好きになれない。
よそよそしいし、美しくないし、楽しくない。
ひとことで言うと、どうしようもなく「ダサい」

なんで、この本を借りたんだろ、私。
写真のみならず、内容も薄いし・・・

ただ、もしかしたら。
高齢者の方には、ピンと来る本なのかもしれない。
ごめんなさい。

以下、本文より拾ったところ。

二番目に大切な物を捨てると、後はどんどん捨てられる。
まず、一番大切なものに気づくこと。

思い出の品は一点のみ残すか、リメイクする。

捨てられない身内には「物は使われた方が喜びますよ」と。

古着の袖に朝刊二部を縦4つ折りで入れる。
これでブーツキーパーになる。

(2016.12.29)

『1週間で8割捨てる技術』筆子

4040683234
KADOKAWA
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出来たらいいな、出来ないと思うけど。

技術なら、お手本どおりやれば出来るはず。
ですが。心が拒否します。

まぁ。自分のペースで。自分の心と相談して。

持ち物を減らしては増え。増えては減らし。
今はまた減らす季節がやってきているという私。
リバウンドするというのはダイエットに似てますね。

私はたぶん。ミニマリストにはなりません。
だけど、管理し切れないほどの物は持ちたくないし、
着ない服の詰まったクローゼットなんてまっぴらだし、
とにかく、すっきり綺麗に暮したいのです。

ミニマリストさんたちは「やり過ぎ」(私にとっては)ですが、
それを手本にするくらいがちょうどいいようです。
 
やりたくても出来ないレベルなので、自然と程々でストップ。

テイストを絞りきれば。
きっと物は減ります。
今、だいぶ出来上がりつつあるところ。

以下、心に響いたり。参考にしたいと思った箇所。

『もう片づけで疲れない収納法』飯田久恵

4086501295
集英社be文庫
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片づけの基本、ここにあり

なんていうか、奇を衒わず、まっとうな片付け理論。
読むと妙に安心するのです。

さて、以下、ざくっと内容の一部。

「片づけ」は次に使う自分や、ほかの人への思いやり。
でも、心がけていてもつい戻すのを忘れるし、面倒なもの。
だからこそ最少の時間や労力でスムーズに戻せるようにしておく。

特に必要でもないのに買ってしまうのは、買う瞬間が楽しいから。
逆を言えば、楽しくないことが多くあるのでは・・・
買い物は物が増えるし、それで後に後悔する。

ものが片づく5つのステップ
1ものを持つ基準を自覚する
2不要品を取り除く
3置く位置を決める
4入れ方を決める
5快適収納の維持管理

捨てるときは1回15分と決める
つらいことなので、あまり長くやらない

場所を限定
シンクの下だけ、引き出し一つなど

すべてを出さないで判断、間引きする

物を買うことでストレス発散しそうな時は自分に問いかける。
「ほかの楽しいことに時間やお金や労力をまわせないか?」

(2016.7.25)
私、今のところ片付けに疲れてはいません。
さっと片付けられる程度の持ち物の量ですし、
置き場所もほぼ確定しています。
問題は「美観」の観点から物がまだ多いということ。
なので、もうこの本が役に立つ段階は越えているかも。
片付けられない人にはお勧めです。

『なんにもない部屋のもの選び』ゆるりまい

4040669401

KADOKAWA/メディアファクトリー
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賛否が分かれる本ですよね。
ゆるりまいさんのイラストが正直、あまり上手くない。
シリーズで「なんにもない」と連呼するのが何となく気に障る。

良くも悪くも本人のミーハーなノリが軽い印象を醸し出す。
いい物を選んでるのはわかるんだけど・・・
何だろう、あまり面白みがないというかセレクトが平凡。

でも。汚部屋の住人からここまで登り詰めた(?)のは。
純粋にその熱意が凄いなぁ・・・と感心します。

ご本人が楽しそうにしてらっしゃるし。いいと思う。

参考にもならなかったし(好みが全然違う)。
憧れもまったく感じないし(やはりガラーン具合が受け付けない)。

なかなか、ここまでやり切れる人はいないということで。
この「ガラーン」が商品価値なのだなぁと思います。

そんなエラそうな上から目線な発言をしてる私はと言えば。
統一感はそれなりにはあるけれど、物は結構多いという、
ごくごく普通な(たぶん)、暮らしぶりだったりします。

ミニマムな生活への憧れはまだ消えてはいなくて。
少数精鋭志向と、コレクター魂が闘っている状態。

しかも・・・。私事になりますが。
長年、危険だから手を出すまいと誓っていた、
万年筆の世界に先日とうとう、足を踏み出してしまいました。

万年筆なら一本で充分!と理性が言い聞かせても。
細い字を書きたいときもあれば、太い字を書きたいときも。
黒字もいいけど、ブルーブラックやボルドーの気分の時も。
カジュアルな日もあるし、フォーマルの日もある。

だから、だから。
保管に苦労しない程度なら持ってもいい。
物がない方が落ち着く人ばかりじゃないんだ。

(あれ・・・。完全に開き直りだしたぞ!)

でも。物が多くなり過ぎないためのルールは守っています。
万年筆はルールを崩壊させるくらいの威力があるアイテムですが。
その危険な海原に乗り出すことを決心したからには。
きっちりと自分の作ったルールは守り切るつもりです。

あ。本の感想じゃなくなってる・・・

強引に話をまとめますと。この本が教えてくれたことは。
「物が極端に少ない暮らしを私は望んではいない」ということ。

物が少ない部屋や家に共通しているのは色彩の単調さで。
色や素材が数えられるくらいに限定されている。
(だからこそ、すっきり見えるわけですけれども)

私は色のグラデーションやハーモニーが好き。
高級なものを絞りこんで持つことでは生まれない、
思いがけない安物の中にも見つかる理想の色合わせが愛しい。

ふと。森茉莉の「贅沢貧乏」を読み返したくなりました。

(2015.6.15)
「物が多くなり過ぎないためのルール」は実はかなり曖昧です。
一例として、万年筆に関してのルールを挙げます。
(ツイッターでつぶやいたものの転載)


万年筆。奥が深くて楽しいに決まっているけれど。どっぷりハマるのはやはり怖い。だから。自分なりに心構えというか、ルールというか、節度を保つための決まりを持って、その道に入っていきたいと思う。文字を書くことを楽しむ、というところから外れないように。あれもこれも、と欲張らないように。

できれば。一つのメーカーは一本まで。色違いとかは買わない。この型ならこの色!と絞る。うっかり増やしたら手放す。軸とインクの色のコーディネイトにはとことん、こだわる。それぞれの軸に一番似合うインクを真剣に探す。とにかく、一本一本に愛情を持って接する。希少価値だからと浮き足立たない。


贅沢貧乏
森 茉莉
4103215038
新潮社
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ある意味、私の原点とも言える本。
  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

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