Loading…

倫敦!倫敦?   長谷川 如是閑

Posted by 彩月氷香 on 19.2013 英国   2 comments   0 trackback
4003317629
岩波文庫
Amazon

約100年前、特派員として渡欧した著者のロンドン紀行。
これは、かなり面白いです。じっくりと読めば・・・ですが。
ええ、正直、少々の根気を要します。

何せ、著者がロンドンと比べる自国(日本)が、
私にとっては歴史の世界だったりするので・・・

しかしそれ故に、過去のロンドンをタイムスリップしつつ、
日本の昔にも旅が出来ちゃうというお得な本です。

著者の好奇心の旺盛なこと。
さすが、よく社会情勢を勉強して把握していること。
この時代の記者さんの学識の高いことには感心します。

とてーも面白いのですが。ですが。ですが。
その面白みを味わうには、読者の知性も問われるような。
すみませーん。私、おバカで・・・と謝りたくもなるのです。

ちょっとずつ、読むのがいいかな。
また、もっとのんびりと読み返してみたい本です。

素敵な本を紹介して下さったNさま、ありがとうございます。
昨年のロンドンオリッピックの頃、イギリス関連本ばかり読んでて。
その流れで確か、教えて頂いたので随分と日が経ちました。

ちなみに、その時の過去記事はこちら。
→「ロンドンオリンピック開幕。さて夏の最中に読む本は・・・」

(2013.7.17)

諷刺画で読む十八世紀イギリス ホガースとその時代  小林章夫 ・齊藤貴子

Posted by 彩月氷香 on 14.2012 英国   2 comments   0 trackback
4022599847
朝日選書
Amazon

「ジン横丁」「残酷の四段階」「ビフォー・アフター」
「娼婦一代記」「放蕩息子一代記」・・・ホガースの代表作。

諷刺画といっても、物語風の連作だったりもするのですが。
タイトルを見るだけで予想がつく通り、猥雑・悲惨な民衆の生活。
いや・・・転落記とでもいいましょうか。

私また、うっかりなもので。
副題の「ホガースとその時代」ってところを見落してました。
で。ホガースさんを存じ上げなかったのですが。

うーん。面白い人です。面白い絵です。上手いと思います。
けれど正直、好きではない・・・かな。
実物をみないとわからないんですけどね、絵って。

笑えたのは。
18世紀イギリスって現代日本とさして変わんないな〜ってトコ。
とくに政治と民衆の構図と来たら。あーあー。歴史は繰り返す。
消費税をあげようとした政治家が云々かんぬんの辺り、特に。

他に、いじめ、虐待、性風俗、アル中。

オカシイんだか、情けないんだか。
まぁ人間なんて、どっちみちどうしようもないモンだ、と。

ホガースさんは民衆の道徳意識を高めたくて描いたらしいですが。
えーと。効果はあったのでしょうか、大いに疑問です。

私だったら汚いものを反面教師にするより、
美しいものに憧れて向上心を抱く方が良いと思いますが・・・

だいたいにおいて、「お前らこうなりたくないだろ〜」的な、
まるで脅しのような図柄って好きになれないんです。
道徳といわず、悪趣味なユーモアと思った方が受け入れられる。

というわけで、どうもホガース氏に共感できずに読了。

18世紀イギリスの大衆を知るには良い本だと思います。
共著ということで斉藤氏がホガースとその作品に関する部分を書き、
小林氏が彼の絵を通じて見たイギリスの姿を書いたのだそうです。

で。どちらの方の論調なのかが明確でないのですが。
ホガースを褒める褒める!ついには「イギリス絵画の父」とまで。

風刺画というジャンルに属するために不当に低評価だというのは。
まぁ・・・わかりますけど・・・それほどでしょうか?
やはり品位がないように思えるのですよね・・・私には。

シュリンプガールという肖像画を激賞されていますが、
私にはこれも良さがわからないんですよねぇ。

ホガースに肩入れし過ぎなのがちょっと気になるというか、残念。
あまり褒めると余計に懐疑的になってしまうので。
もうちょっと、そこのところ抑えて欲しかったかなぁ。

でも。そこを除けば参考になるところの多い書物でした。

歴史的な面でも。自分の好みとしてイギリスの表を見がちなので。
紳士の社会の裏側を見るというのも、ちょっと新鮮でした。
絵がふんだんに掲載されているのも良いですね。

(2012.7.10)
儲けることにも貪欲だった人ですが。
捨てられた子供たちのための育児院を作ったり・・・
うん。いい意味でやはり、この人は芸術家というよりも、
商業画家だったと思います。


イギリス文学探訪   小池 滋

Posted by 彩月氷香 on 13.2012 英国   0 comments   0 trackback
4140842083
日本放送出版協会
Amazon

いい意味で「軽い」イギリス文学紀行。
取り上げられている作家は王道ではあるが、多彩。

ディケンズ、ドイル、ショー、フォースター、モーム、ワイルド、
オースティン、クリスティ、シェイクスピア、ブロンテ姉妹、
ワーズワース、ポッター、スコット、バーンズ、イエイツ、シング、
スウィフト、ジョイス・・・などなど。

彼らの代表作が生まれた土地を歩きながら、
その背景を軽やかな語り口で紹介してくれる。

雑学の寄せ集めに堕してしまいがちな内容だと思いますが、
町や土地の気配を読者に伝えることが著者はとても上手。
ふらふらとお散歩気分になれて楽しいのです。

えー、知らなかった!という話もちょこちょこあります。
あら、それ読みたい!と思う本もチラホラと。
ですが、そういう本は大抵、絶版になっています・・・

ディケンズ、オースティン、クリスティ、シェイクスピア、ドイル。
この辺りは翻訳も多いのですが、他は少ないですよねぇ。
あ。モームは大丈夫かな。フォースターもボチボチ。

他は英文学関連の本で、あらすじしか見たことなかったり。
そうそう。私がイギリスの作家の本が好きなせいで。
作中で登場人物が読んでいる本として登場することが多いんですよ。

なので、作家名と著作名は頻繁に見かけていて。
自分も読んだかのように錯覚している本もある・・・という始末。

あのですね。読みたいんですけど。本が手に入らないんです。
翻訳されてても、翻訳が最悪なものも少なくなくて。
頑張って原語で読んだ方がマシなんじゃないかと思います。

翻訳が少々堅苦しかろうと古めかしかろうと気にならない私でも、
あまりの不味さに読んでいて泣きそうになったことがあります・・・
(で。買った原書が何冊かありますけど。まったく手つかずです)

すみません。また脱線しました。
えーとですね。英文学と言わずとも。英ミステリ好きにもおススメ。
必ずと言っていいほど、英文学の引用が出てきますものね?

知ってると知らないじゃ大違い、という知識が得られます。

(2012.7.3)

英国の文学  吉田健一

Posted by 彩月氷香 on 11.2010 英国   0 comments   0 trackback
4003319419
岩波文庫
Amazon

著者のいわんとすることの十分の一も理解できたか怪しい。
というのも、英国文学と切り離せない「詩」が苦手なのだ。

ミルトン、テニスン、ワーズワース、バイロン、ブレイク、
キーツ・・・と、英国詩人の名は諳んじている。
代表作や生涯についても頭に入っていて、雰囲気はつかめる。
しかし、好きになれない。

本書に引用された詩の数々を読み、その思いは強まった。
「おまえ」「君よ」といった呼びかけが生理的に受け付けない。

詩こそが英国文学の要と吉田氏は断言し、
シェイクスピアも詩の観点から論じているが。
それでは私は、英文学が好きいう資格がないことになってしまう。

氏の鑑賞力や感性に感嘆しつつも、気分はすっきりしない。
シェイクスピアの章は興味深かったし、
オースティン、ハーディ、フォースターといった
お気に入り作家に関する批評は楽しく読めたのだが・・・。


英国文学の代表ともいえるディケンズも私は苦手。
思いがけず、この本から理由を発見した。

「ディケンズの小説を読み難くしているものがあるならば、
 それは彼の感傷に陥る傾向である」

そうだ、それだ!私がディケンズに馴染めない理由は。

氏はディケンズの良さももちろん、認めているわけだが、
私は構わず堂々とディケンズ嫌いを通すことに決めた。

何といっても、これがこの本から得た一番の収穫だろう。

(1999.9.1)
10年以上昔、私が英国文学フリークだった頃の感想。
今も英国文学は好きで、、英国の詩は苦手。
ディケンズは今読んだら、違う感想を持てるかも。


  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

<別館のご案内>
Instagram
99%、花の写真です。

moleskine絵日記
ちいさな絵日記。

カテゴリ

最新コメント

データ取得中...

月別アーカイブ

***