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おいしいくふうたのしいくふう  山本 ふみこ

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ORANGEPAGE BOOKS
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ふしぎな、と私には思えてしまうような、
伸びやかな、発想と話術を持つ人だ。
あれ?と思い。あっ、と気付かされ。

彼女の文章は私の心に小さな旅をさせる。
そして、思いがけぬ場所に、ストンと降ろされる。

エッセイのひとつひとつに、へぇぇ。ふふふ。なーるほど。
・・・私のアタマ、ずいぶんと硬直してたのだ、と
彼女の発する柔らかなコトバと思考に教えられる。

日々の暮らしのアイデアや美学を語る本は、
にょきにょきと気味悪いほど、書物畑に生えているが。

どこかの学派に属してるの?と尋ねたくなるような、
分類できる、似たカオをもっているものが多い・・・気がする。

山本ふみこさんの書く文章は面白い。
話の展開がスキップしている。カツカツとまっすぐ歩かない。
リズムよく、楽しげに弾んでいる。

おやおや。私、毎日、何を見て暮らしてるんだろう。
「あおむしさんたちっ」と青虫に話しかけるところから、
思わぬドラマが展開する彼女のエッセイを読み、感じる。

心の隙間を、形あるもので埋め尽くさねばならぬとばかりに、
頭に心を従属させ、窮屈に生きることが、すっかり習い性な私。

ああ、勿体ない!こんなワクワクが身近に溢れているのに。

ふみこさん、ありがとう。
くふうは、たのしいですね。えがおの素ですね。
私の心が、久しぶりに大口を開けて、笑いましたよ。

(2011.6.14)
すぐ、読めちゃいます。字、少ないので。
しかし、この少ない言葉数に包まれるものが大きい。
自分の中にも、この広場はあるはずなのに。
どうしてつまらぬ、しゃちほこばった理屈に占拠させてるのだろう。

ふみこさんにかかると、思いもかけぬところに楽しさが生まれ、
澱んでいた空気もぱっと明るく晴れ渡る。
何か新しい朝をプレゼントしてもらったような、
そういう清々しさを送り届けてくれる本です。

おいしそうなお料理のレシピも載ってます。



こぎれい、こざっぱり  山本ふみこ

4873035635
ORANGE PAGE BOOKS
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実践的な家事のアイデアを求める人には物足りないかもしれない。

しかし、私は山本ふみこさんの、のびやかな家事と子育て、
そしてそれを、さっぱりとしたユーモアでハギレ良く描く文章に、
さーっと夕立に洗われた空を眺めるような、晴れやかな気持ちになった。

たとえば。
子供にとってシールはとってもいいものだ、
いつでも会える場所に貼りたいのはよくわかる、と、
彼女は戸棚の扉の内側を「シールの国」と名付け、
「ここにならいっぱいいっぱい貼っていいからね」と子どもたちに言うのだ。
インテリアの美観を損なわず、子供の楽しみも奪わない、
この解決策をひらめくのは、いかにも彼女らしい。

浮かない顔の子供には、
「煮干しの瓶づめ(すぐ使えるよう頭とはらわたを取る)を手伝って」
とお願いする。
その心は、「手仕事は考えを整理したり、頭を冷やすのに効くから」。
果たして、その子はぽつり、とその日の事件を語り始める・・・。
それが、大人には他愛もないことであったりするのが、また微笑ましい。

いいな。いいな。私、こういうお母さんになりたいな。
いまどきのお洒落ママとか、カリスマ主婦なんかより、ずっと素敵。

自分で好みをつくっておきながら、こんなことを言うのはどうかと思うが、ときどき、この家にも、自分にも飽きるんだな。

・・・て。この正直さがいいよね。

スケジュール帳も使ってはみたけれど、
気付くとカレンダーを持ち歩いていたという・・・
そして、やれやれ格好悪いな、でも私らしい、と言いきって、
5年来そのスタイルというのにも笑いながら、あ~いいなぁ~と思う。

(2010.8.30)
私は主婦ではなく、主婦になる予定もないけれど、
このしなやかな柔軟性のある暮らし方、発想を見習いたいな。


  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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*ブログタイトルの由来

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