Loading…
 

マネの肖像  吉田秀和

マネの肖像 (白水社アートコレクション)
吉田 秀和
4560038503


マネは好きでは無かった。
でも、この本を読むと俄然、興味が湧いてくる。

いいなぁ。吉田秀和の文章は。
優しい語り口で、甘たるくもなく、淡々としているようで鋭い。

読みやすい。
この、さらさらと読める文章の心地良さ。
センテンスは長過ぎず、短過ぎず、美文過ぎず、よく考えてある文章。

同じことを、こんなにわかりやすく書けるだろうか?と問うと、
この平易な文章の凄さがわかる。

抑制が効いていて、品位がある。

上手い。
しかも上手さに気づかぬほどに作為の感じられぬ、こなれた文。

文芸について語らせたら、小林秀雄なんかは上手いけど、しんどい文。
私は才気走り過ぎていない吉田秀和の文章の方が好きだなぁ。やわらかい。

マネについても、いつか本を書きたい。しかしそれは、できるだけあっさりとした本にしたいと、夢見ていた。

と、あとがきにあった。なるほど。

いい仕事だなぁ。いい本だ。

(2003.9.20)
褒めすぎかもしれません。10年ほど昔の感想です。
今読んだら、どんな風に感じるのでしょうか。
しかし、この本が絶版とは・・・。哀しい。


響きと鏡  吉田秀和

4122017084響きと鏡 (中公文庫)
吉田 秀和

(絶版のため、画像なし)


先日、吉田秀和の文章が私の理想、と褒めちぎりましたが。
思えば、読んだのがかなり昔のことで・・・。
今もその気持ちに変わりがないのかどうか、不安になりました。

この「振り返り読書」。おそろしいんですよね。
たまに、「なんで、そんなに感動したのかわからない」ということがあり。
それが自分の感受性の衰退なのか、人間的成長なのか、
しばし悩みつつ、なんとも心もとない淋しさに襲われます。

今回、探し出して、読んでみた本書。
クラシック評論集ではないので、クラシック以外のことも書いています。

で。長く長くなりますが。強く心を打った一節を以下に引用。
自己満足気味なので・・・無視して下さっても、かまいません。
いえ、読んで欲しい文章だから引用するのですが、あまりに長いのです。


  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

<別館のご案内>
Instagram
99%、花の写真です。

moleskine絵日記
ちいさな絵日記。

表示中の記事

  • 吉田秀和
2012年01月20日 (金)
マネの肖像  吉田秀和
2011年06月30日 (木)
響きと鏡  吉田秀和

カテゴリ

最新コメント

データ取得中...

月別アーカイブ

***