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幸いなるかな本を読む人  長田 弘

2018.06.05 長田 弘   comments 0
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毎日新聞社
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詩で綴る書評。

長田さんが良き読書人であることは知っていました。
それにしても・・・これは、これは。
詩で読書感想が書けちゃうなんて、さすが。

とりあげているのは、以下の25冊。

・梶井基次郎「檸檬」
・プラトン「ソクラテスの弁明」
・「荘子 内篇」
・尾崎一雄「美しい墓地からの眺め」
・プーシキン「大尉の娘」
・「エッダ」
・カント「永遠平和のために」
・深沢七郎「笛吹川」
・「アラビアンナイト」
・アウグスティヌス「告白」
・アンデルセン「雪の女王」
・ベンヤミン「ベルリンの少年時代」
・中島敦「悟浄出世」
・ホーソーン「人面の大岩」
・モンテーニュ「エセー」
・オヴィディウス「変身物語」
・ニーチェ「暁光」
・夏目漱石「草枕」
・「春香伝」
・カフカ「日記」
・フォークナー「エミリーへの薔薇」
・ゴーゴリ「書簡」
・スピノザ「エティカ」
・鴨長明「方丈記」
・ポエティウス「哲学の慰め」

いや。読んでますねぇ。
私が読みそびれている名作たちもチラホラ。
硬派ですね。読み込みがまた、深くて。

正直・・・深堀り過ぎて難しいくらいで。
それは。題材となる本を読んでいないせいもあるのかも。

どうだろう・・・今からでも読むかな?
もう今さら読まないかな?

読みまーす!と軽々しくは言えないラインナップ。

とても易しいことばで詩を綴る人なのに。
いえ。だからこそなのか。
易しいとは言えない書物を噛み締めるように読み、
じっくりじっくりと咀嚼して、味わいの秘密を分析している。

うん。読書のグルメだな。
ホンモノの味のわかる人。

かっこいいし。
なんか、悔しいし。
羨ましいし。
憧れるし。

(2017.1.11)
共感しました、なんて見栄は張りません。
正直、よくわからない詩もありました。
でも。長田さんの本の「読み方」が大好き。

読書は正解をもとめることとはちがうと思う。
わたしはこう読んだというよりほかないのが、読書という自由だ。

そう! そう!! そう!!!

本に語らせよ  長田 弘

2016.11.13 長田 弘   comments 0
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幻戯書房
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タイトルが、かっこいい。

あ。だから読んだんですよね。

でも。長田さんの語る本が悉く絶版なんです。
図書館にもないし・・・ううう。

ちなみ、以下の本たち。

江戸時代の遺産
アミエルの日記
ウィリアム・テル伝説―ある英雄​の虚実
忘れられた思想家 安藤昌益のこと
甍の夢―或る瓦職の技と心 建築職人の世界
懐徳堂―18世紀日本の「徳」の諸相

Amazonでチェックしてもレビューもほぼ、ない。
うーん。うーん。気になる。

(2016.9.2)
実は、内容をあまりおぼえていません。
長田さんが本について語っている本は他に、「世界は一冊の本」や「読書からはじまる」があります。個人的にはそちらの方がおススメです。
いずれにせよ、この方の本の読み方が私は好きですけれども。

長田弘詩集  長田 弘

2016.11.06 長田 弘   comments 1
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角川春樹事務所
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詩が苦手なあなたも、きっと。

はい。一言で本書を紹介するならば、コレ!
角田光代さんの解説がまた、いいんです。あれ、解説じゃなくてエッセイって銘打ってあるな。彼女はこんなタイトルをつけていました・・・「詩という自由」(カッコいい!)。

角田さんは詩が苦手でらしたそうで。その辺りの事情を語る口調の熱さが面白い。私も幼い頃から詩に親しんでいるものの、苦手な詩が多いのです。大仰というかエラそうというか、自己陶酔気味というか。そんな風に感じてしまう詩ってありますよね・・・

角田さんのように、長田さんの詩を読んで詩に目覚めたというわけではありませんが、初めて読んだ時「ああ、こんな詩があるんだ」「こんなに易しい言葉で詩を紡ぐことができるんだ」と驚きました。

日常の言葉。何気ない、ごく普通の言葉。ただ飾らないというのとも違う。シンプルだけど、素っ気なくはない。親しみやすいけれど、馴れ馴れしくない。

こういう友達が理想だな。そう感じるような、一緒にいることが幸せな詩。呼吸が楽にできる詩。

(2016.8.1)

世界はうつくしいと  長田 弘

2016.06.28 長田 弘   comments 0
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みすず書房
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読むことは、本にのこされた
沈黙を聴くことである。
無闇なことばは、人を幸福にしない。

あざやかな毎日こそ、わたしたちの価値だ。
うつくしいものをうつくしいと言おう。
幼い猫とあそぶ一刻はうつくしいと。

日の光のなかに降ってくる
黄金のようにうつくしいもの。
音のない音楽のように、
手に掴むことのできないもの。
けれども、あざやかに感覚されるもの。
あるいは、澄んだ夜空の
アンタレスのように、確かなもの。
人の一日に必要なものは、
意義であって、
意味ではない。


詩の一部を抜粋するなんて無粋なことですけれど。
好きなところを少しだけ、引いてみました。

あたりまえの毎日のうつくしさは見失いがちなもの・・・
こころが無闇に忙しがっている今を省みて、
この詩集が与えてくれた静けさを深々と吸い込みました。

(2015.5.1)

読書からはじまる  長田 弘 

2015.10.23 長田 弘   comments 0
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日本放送出版協会
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読めたことを嬉しく思う。
きっと、また読み返したい。
読み返すに違いない。

読書術や、読書の流儀の本を。
ここしばらく読み続けていましたが。

この本が。長田さんの考え方が。
私にはいちばん、しっくり来ました。

ああ。私も。
このような想いで。読書をしてきた、と。
これからもずっと、そうでありたい・・・と。

そしてでも。
今はもう。幾らかは失ってしまった。
こんな風に。自分と読書との間に愛があった時代は。
いつの間にか、損なわれてしまった・・・

まだ。遅過ぎないといいな。
幸せ過ぎるほどに幸せだった、読書の時間を。
どうか、取り戻せますように。

(2015.6.13)
長田さんの言葉は美しく。
快くも、ドキリとする鋭さを潜めて。
しんしんと、こころに降り積もるかのようです。

  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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