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星座は踊る  ジェイムズ・F・ボイラン

430920287X

河出書房新社
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前作「惑星の恋人たち」よりも断然パワーアップしてます。
えー。登場人物の壊れっぷり、無軌道ぶりが。

正直、ここまで激しくぶっとんでなくてもいいのに・・・と思う。
このハチャメチャさが持ち味かつ魅力なのは間違いないけど。
私としては、もう少しトーンダウンしてくれた方が有り難い。

「惑星の恋人たち」くらいの感じが良かったなぁ。
「ヴァイオレンス抜きのタランティーノ」と評した人がいるそうだけど、
確かにそれは上手い表現だと感心したもの。

突き抜けているかと思えば、行儀よくまとまった感じもする。
前作の方がどこかファンタジックで、愛らしさがあった。

どちらにせよ、自己中人間たちの馬鹿騒ぎなわけだけど。
そこに滲む悲哀が本作の場合、笑えない気がする。

著者自身がこう言っている。

『星座』は可笑しくて、『惑星』よりさらにぶっとんだものにしたかった。それでいて、もっとシリアスなハートのある作品に。ぼくは可笑しさとグロテスクさの狭間に切り立つエッジに興味がある

うーん。その狙いを外してるわけではないのだと思う。
グロテスクとユーモアの共存のギリギリのラインの綱渡りはかなり難しい。
受け取る側の感性によってボーダーラインも違うだろうし。

なんだかんだ言って、楽しませてもらいました。

(2013.1.12)

惑星の恋人たち  ジェイムズ・F・ボイラン

4309202381惑星の恋人たち
ジェイムズ・F. ボイラン James Finney Boylan
河出書房新社


(絶版のため画像なし)

変人しか、登場しません。基本、全員が自己中。
気持ちが良いほど、自分の周りをぐるぐる回ってます!

例えて言うならば、自分のシッポを追いかけて回転して、
しまいに目が廻って、ぶっ倒れて。
頭の中に星がキラキラ飛んでます!・・・ってな感じ。

好きです・・・こういうの。ステキ。

エキセントリックで、突拍子もないようで、
ちゃんと人間の本質をぎゅっと掴んでいる。

ブラックユーモアっていうのとは違うけど。
毛色の違うユーモアのセンスがあって。
イエローユーモア、って名付けてみようかしら。

うん、蛍光色っぽい黄色ね。
ちょっと目がチカチカする感じ。

だけど、可愛い。なんか温かい。ほろ苦い。
人間の自分勝手さが愛しく思えます。

(2012.12.8)
  

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Author:彩月氷香

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