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セラピスト  最相葉月

4104598038

新潮社
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日が過ぎて内容を思い出せぬため、
読後のつぶやきの転記にて失礼します。

最相葉月「セラピスト」読了。気になる箇所や心に響く言葉に出会うと付箋を貼る癖があるのだが、この本は2,3頁ごとにそういう場面に遭遇するため、忙しかった。付箋は通常、頁の上側に貼るが、特に気にかかった所は横や下に貼る。おかげで読み終えた時、凄い状態になった。50カ所は貼ったと思う。

神経科に足を踏み入れたことはないけれど。程々に(?)精神を病んでいる自覚はあって。登場する症例の多くが他人事に思えない。もう消えた症状もあるけれど、多々自分も経験したものがある。学生時代、無理矢理カウンセリングを受けさせられたこともあったけ。私はそのカウンセラーが嫌いだったけど。

箱庭療法と風景構成法の紹介が特に詳しく、また不謹慎かもしれないけれど、そこのところが魅力的で。自分も受けてみたいなぁとつい軽い気持ちで(ごめんなさい)感じたりする。どんなものが出来るのかなぁという好奇心と怖さ。けれど、現代ではそもそも精神の病の様相も変わって来たというのは頷ける。

今でも診断を受ければ自分も何か病名は得られる気がしないでもない。でもそれはそうあればいいのにという願望であって。たぶん何とか日常生活が送れている今は大丈夫なんだろうと思う。ただ本書の中で言及される「回復に伴うかなしみ」というのはわかる気がする。似たものを強く感じた記憶がある。

最相さんがあとがきに引用したメイ・サートンの一文がいいな。「やさしさはあたえられれば、わたしたちにとっておそらく喜びだけれど、それはまた苦痛の根源を厳しく省察してはじめて、手にいれられる」


(2014.7.9)
本書は「カウンセリング」に不審を抱く著者が、
著名なセラピストたちに会いに行き、対話する内容です。
登場するカウンセラーの中で、私は中井久夫氏に強く惹かれました。
精神科医として大きな業績を持つ方のようですが、
それとは知らず診断の際の言動から伺われる人柄に魅力を感じました。
この方の言葉は優しく、美しい。中でも心に残ったのは次の一言。

「病いとの別れにも一抹のさびしさがあってふしぎではない。」


  

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Author:彩月氷香

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  • 最相葉月
2014年10月17日 (金)
セラピスト  最相葉月

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