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コウノトリの道   ジャン=クリストフ・グランジェ

4488214061
創元推理文庫
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以下、物語にとって重要な箇所ではありませんが。
何となく気にかかって付箋を挟んでいた箇所の引用。

常々ぼくは、先入観だとか固定観念にはきっぱりと異を唱えていた。けれどもこの世は、思いのほかわかりやすくできている。それがぼくにはわかっていなかった。真実とはいくら月並だろうとも、単純明快なものなのだ。そう思ったら、なぜか震えるような喜びが心の底から涌き上がってきた。

 ここには、相矛盾する雰囲気があった。希望と絶望、忍耐と怠惰、疲弊と熱狂が入り混じっている。この男たちは皆、同じ失われた夢の残滓なのだ。欲望にしがみつきながら、赤茶けた泥のなかを毎日手さぐりすることで、一生を終えようとしている。

繊細な描写で、場面や心模様が描かれています。
「読ませる」文章、ストーリー展開ですね。

しかしまぁ。残酷シーンの多いこと。
通奏低音のように「狂気」の気配が流れていて。

この狂気というものにも性差はやはりあるものか。
とても男性的な狂気のように感じます。

まぁでも。とにかく面白いには違いありません。
文章が映像的で。すっと入り込めるのです。

(2014.12.24)

狼の帝国  ジャン=クリストフ・グランジェ

448821407X
創元推理文庫
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グランジェ「狼の帝国」読了。たまにこういうのが読みたくなる。異常犯罪、腐敗した警察、殺人鬼、恐怖と謎と過去。なかなか楽しませてくれた。こういうのにもお国柄があることに気づく。本書はいかにもフランス風。善と悪の距離感みたいなのが、アメリカ式と違うし、女性の強さの質も違う。

読後に以上のようにツイートしてました。
ええ、なんていうか・・・人物像にフランスの香りが(笑)

長くなるので、はしょりますが。
私、どうやらフランス人の気質が苦手みたいで。
あ、それが女性に限るんですね、どうやら。

仏映画の主人公が男性だと共感しますし、
小説も主人公が男性の場合は感情移入できます。

しかし。著者が女性だったり、主人公が女性だとダメ。
なんだろう、人生観が違いすぎるんでしょうか。
そして男性だと大丈夫というのは・・・うーん。

具体名を敢えて挙げますと。
コレット、サガン、ジョルジュ・サンド、デュラスが苦手。
スタンダール、モーパッサン、サン・テグジュベリは好き。

まぁ・・・こんな雑な比較がそもそも間違ってる気もしますが。
一度、じっくり掘り下げて考えてみたい課題です(笑)
男性目線から見た仏女性も、やっぱり苦手なんですよねぇ。

ひとつ考えられるのは。
あまりにも「ザ・女」だからでしょうか・・・

かなり脱線しましたが、本書に話を戻しますと。
殺人の手口があまりにも残虐ということを除けば、
夢中で読める娯楽ミステリだと思います。

他作品も読んでみよう~っと。

(2013.12.19)
私は観ても読んでもないんですが。
映画化した「クリムゾン・リバー」で有名な作家ですね。

  

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Author:彩月氷香

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時々、写真や雑記も。

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