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星町の物語  太田忠司

4569760686
PHP文芸文庫
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奇妙で不思議な40の風景・・・と副題にあります。

ええ。一冊に40編。つまりは、ショートショートです。
ショートショートといえば、星新一ですよねー。

太田さんも星新一氏を敬愛しているそうですが。
うん。うん。うん。なかなか良いですよ。
読みやすいしね。面白いのもあるしね。

まぁ・・・正直。「まぁまぁ」です。悪くない。
なんだろう。ちょっとパンチ不足?

だけど、40のお話のうちで幾つかは。
読んだ人それぞれに「あ!」って言う作品があるのでは。
とか言いつつ、自分の気に入った作品の題名が思い出せぬ・・・

40編のタイトルを書いておきます。

距離 / 新しい服 / 標 / 紙飛行機 / 幻花 / 猫会議 / 猫会議 2 / 月夜の散歩 / 髪を切る / モニター / カレンダー / 本 / 一番風呂 / 有効期限 / 道案内 / ショートケーキ / 地震 / ベス / 配線 / 歯磨き / 交換 / 虹売り/ 花火 / 封筒 / 創造 / 栞 / ダンヴァースさん / 占い / ロボット / 猫会議 3 / 写真 / 球根 / 誰かの靴 / 指令 / 聞こえない / 桜丼 / 煙草 / 椿/ 空き地 / おじさん

(2016.6.1)
それにしても。改めて。
星新一の偉大さが実感できてしまうなぁ。

月読  太田忠司

416771759X
文春文庫
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異世界ファンタジー?と、読み進んでいくと、
本格ミステリーの様相を帯びてくる。

謎解きに、ぐるぐる頭を働かせていると、
懐かしいような甘・苦・酸っぱさが心に染みてくる。
・・・ん? 青春小説?

不思議だなぁ。様々な要素が、融合している。
そして、どこか、登場人物の誰もが淋しい。

死後に、形として残された想い・・・「月導」
そこに込められたメッセージを読む力を持つ者・・・「月読」

幻想的な美しい素材を、このように調理する、とは。
なかなか。これは、これは。

自ら「呪い」と称する能力を持って生まれ、
それを生業として生きることを余儀なくされ、
しかし、そこにはありがちな葛藤の跡はなく・・・。

「月読」である朔夜という人物が魅力的。

彼の静かな佇まいは、悲痛な穏やかさを纏い、
淡々と不幸に寄り添い、どこか冷淡な優しさを、
沈黙のなかに潜めている。

苦しみが磨きあげるものも、存在しうるのだということが、
一人の人間の姿となって、救いを感じさせる。

無性に月を、見たくなる。

(2010.10.19)
初めましてな、作家さん。多彩な作風の人とお見受けし、
また近いうちに再会したいな、と感じました。



  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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*ブログタイトルの由来

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  • 太田忠司
2016年10月05日 (水)
星町の物語  太田忠司
2010年10月29日 (金)
月読  太田忠司

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