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必要十分生活  たっく

4479794786
大和書房
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自分の「必要十分」を知る。

炊飯器もプリンターも掃除機もいらない、と。
著者のミニマリストぶりは相当激しいです。
下着も3枚をローテーション、靴も3足だけ。

「参考にならない」と放り出しそうになる内容ですが。
よく読めば、彼は「俺を真似ろ」とは言っていません。

頭を使って、心地よい「ルール」を作ろう、という提言。
ただ「いかに減らせるか」を考える必要性は説いています。

著者の持ち物紹介にも多くページを割いていて。
ご多分に漏れず、デジタルの申し子&Apple信者の様子ですが。
ペンや紙には案外こだわってらして。

万年筆(ペリカンのスーベレーン)を持ってらっしゃる。
これと三菱の証券用ボールペンを一本。この二本のみって凄い!
ボールペンは高級なものでなく使い捨てのものですが。
書き味を考えたら、間違っていないチョイスです。

デジタル寄りの自分の生活を披露しつつも。
アナログの良さを否定しない一言を必ず添える気配りが伺われる。
そもそも、アナログを愛する気持ちも持っておられるんですね。

なによりも一番、共感したところは。
なぜか、「セダンこそ、車」の一言でした(笑)

ワゴンやコンパクトカーの方が便利なのはわかるのですが。
私も車好きとかではないながらに、車は絶対にセダンだ!と。
なんと言っても、車らしい。車として美しい。
そして、一番大切な「人を運ぶ」役割を必要十分に果たしている。

私自身、自分のもの選びは「車だったらセダン」的だと思っている。
道具においては、単機能で美しいものが好き。
そしてセダンがそうであるように、形が美しいもの。
ただそれは、「無駄がない」というのとはちょっと違う。

シンプルライフを志した日々の中で。
ミニマムなデザインの美しさも知りましたが。
私はもともと切り詰めたデザインより、
大らか、優美、遊び心があるデザインが好きです。

「必要十分」よりは「遊び心のトッピング」が欲しい。
ていうか、そういうものが程よくある状態が「必要十分」。

さて。冒頭で著者がこんなことを書いていました。

「何となくこう決めている」と「ルール」とは違う。
曖昧な決まり事は、隙間から多くのものが漏れて行く。
そしていつしか巨大な山となる。

あ。思い当たります。
私のルールは今も昔も「自分が好きな物」だけ持つことですが。
「好き」の定義がゆるいというか・・・
「好き」の最上級の物だけにしたいのに、
「まぁまぁ好き」を許容してまう。
何が自分の「好き」の最上級かを真剣に突き詰めねば!

あ。脱線しました。本の感想に戻ります。

著者の言葉で、セダンの次(笑)に共感したのは。
「選ばなくてもいいことは一流の証である」というところ。
ごちゃごちゃメニューがあるのではなく、これだけ!という店。
そして、それは生活に応用できるのだ、と。

以下長くなりますが。
私自身が常日頃思っていたことなので、引用します。

 身の周りの物も同じです。多少お金に余裕があったり、部屋にスペースがあったりしても、最高の品だけを持っているべきです。二流品を周りに置くだけで、一流品の価値が間接的に落ちていくのです。具体的には、メンテナンスの頻度が落ちたり、保管方法が雑になったりします。服であれば、クリーニングに出すのが面倒になったり、タンスに詰め込んでシワが増えたりします。さらに、「この服は最近着ていないから着てみるかな」と、たいして気に入っていない服を着てしまい、休日のお出かけを台無しにしてしまうかもしれません。

 品物の値段は一流品を満たす十分な条件ではありません。一流品であるための、必要かつ十分な条件とは、ご自身が惚れ込むことです。物の価値を決めるのはお店がつけた値札ではなく、自分自身なのです。気分が盛り上がらない物は、たとえ高級ブティックで買った服であっても、二流品といえます。逆に言えば、安くても、最高と思うものであれば、それは最高級品になるのです。

 これは物を作る側から見ても健全な環境です。値段にかかわらず、本当にいい物を作っているお店というのは、これから先も残って欲しいものです。壊れた時に修理をして欲しいのはもちろんですが、高い技術はそれ自体が文化ですから、消えてほしくないと素直に思います。私たち消費者がよく吟味して買い物をすることで、いい仕事をしているお店は正当に評価されていくと思います。その点で、買い物は消費だけでなくお店に対する投資の側面も持っていると思います。ぜひ、自分が気に入っているお店を贔屓にしてください。


(2016.12.24)
著者の暮らしぶりは正直、まったく参考になりませんでしたが。最後に引用した箇所を読めただけでも、私には「読んで良かった」本でした。

みんなの持たない暮らし日記

4798144975
翔泳社
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自分なりのシンプルライフ。

シンプル過ぎは好きじゃないし。
ミニマリストになんて、なれないし。
そもそも、なりたいと思ってないし。

・・・と。日々言っているくせに。
シンプルライフ関連の本を眺めるのが好き。

本書は人気インスタグラマーとブロガー24人を取上げていて。
ええ。タイプが色々なので楽しいです。

それに、そのアイデア拝借!という情報も得られる。
普通の人の普通の暮らしなので。
ミニマリストとはいえ、行き過ぎてない感じがする。

私、この本の中ではcrispy-lifeさんが好きで。
暮らしぶりっていうよりも、この人の言葉がいいな、と。
その中から一つ。

食品に限らず、洋服やあらゆる家財道具、車や不動産まで、人間はある程度「自分にとって心地よい所有物のキャパシティ」が決まっているのかもしれないなぁ。多いからいい、エライ、少ないからダメ、なんてものではなく、単なる個性としてのキャパシティ。ひとりひとり顔も性格も異なるのと同じこと、程度の個性。

で、私はたぶん、そこそこキャパシティがあるんだと思う。
というよりも、少な過ぎると心地よくないんじゃないかな。

とは言え、多過ぎては勿論ダメ。
今はまだ、キャパよりやや多いと感じる。

すっきり、ガラーン、さっぱり、というよりは。
散らかっていてもほんわかするくらいがいい。
ええ。すぐに片付けられるし。
雑然とした様が、絵になる感じが理想。

でも。そろそろ減らすのが難しくて。
あとひと頑張りなのだけれど。ここからがキツイ。

(2016.11.1)
過激に物を減らしたいとは考えていなくて。
もう少しだけ・・・なんですよね。
だけど、その「少し」は勢いや思いつきでは減らせない。
突破口が必要だな・・・と感じるこの頃。
今のところ、「場所にあった量」ということを考えている。
出しやすい量、置いてもギシギシにならない量。
ミニマリストの方々よりは多くてOKなのだけれど。
あくまでも、美観が保てるくらいの量。
となると・・・うーん。やっぱりまだ物が多過ぎる。

人にはどれだけの物が必要か  鈴木孝夫

4101256039
新潮文庫
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「ミニマム生活のすすめ」と副題にあります。

世間並みの特技や趣味にまったく興味が無い、と言い切る著者。
そのライフスタイルは到底マネ出来そうにはありません。

ちなみに世間並みの趣味というのは著者いわく、
マージャン、ゴルフ、カラオケ、パチンコ、
スポーツ、スポーツ観戦、温泉旅行・・・などです。

まぁ。この点は私も合致しますね。

ただ、現代だと、ゲームとか、SNSとか、
映画鑑賞とか、ネットサーフィンとか、
何かしらのコレクションとか、他にもあるでしょうけど。

以下、本書から、私が付箋を貼った箇所の引用。

 このような、出来るだけ物を買わず、捨てず、そして拾い、手をかけて直すという生き方には、良いことがいくつもある。第一に、いま国中の自治体を悩ませているゴミを殆ど出さずに済む。次に物を買わないと、お金が余り要らなくなる。したがって余分なお金を得るために、無理してまで働かなくてよい。その結果自分が本当にしたいことをする時間が沢山生まれる。
 そして物から目が離れるため、他人の持っている物や流行に無関心でいられるから、自分流の個性的な生き方を、思う存分に楽しめる。しかもその結果として、自分たちが生きるために消費する物質やエネルギーの総量を、極めて小さなものに抑えることができる。

 要するに、嫌なこと気の進まないことは、何よりもはっきり断ること、そして自分の好き嫌い、好みと苦手をあらかじめ人々に分からせておくこと、私の場合この二つを実行しているため、人間関係の苦労が少なくて済んでいる。

 他の人を見て、よくあんなことをする時間があると言う人は、他の人が自分のやっていることを全部した上で、更にそのことを余計にしていると考えるから、よく時間があるものだと思ってしまうらしい。私がいろいろと、あまり他の人のやらないことをやっているように見えるのは、さきに述べた嫌なことをしないことに加えて、世間の多くの人が、極く当たり前にやっていることの殆どすべてをしないからに他ならない。だから一般の人とは違ったことを沢山やる時間があるのである。

世界を自分のものだと思う。

 私はどういう生活をしているか。モットーがある。生きる狙いです。その第一は「最少の物資、エネルギー消費で最大の幸福をつかもう」。

 誰でも、人間は欲張りです。もっと大きな家が欲しいし、もっと広い土地が欲しい。でも何でそんなちっぽけな欲なんだ。地球全体が自分のものだと思えば、もういいじゃないか。私は、その辺のきれいな人も、全部私のものだと思っている。家内一人で手が回らないから、他の男性に任せてあるんだと思えばいい。

 私は現在、収入が少ないのにお金が相当余るのです。だって、何も買わない。使わない。拾って、直すから。
 だから金が余る。その金は寄付することにしている。

成長しないことは、死に至る病いだ。この誤解は、一体いつ、どのようにして生まれたのだろう。

 自分の好きでないものを無理してやっても、成功はおぼつかないし、たとえうまくいったとしても、結果は自分が人並みになるだけのことである。
 それよりは、自分の好み、したい事に徹して、普通の人なら誰でもやっていることを、むしろ意識的に拒否して、何かが出来ない、何かをしないという欠如性をもって自分を際立たせる方がずっと楽だし、第一、金も時間もかからない、と意を決めたのである。

著者の気骨やら、変人ぶりに(拾ったものをプレゼントするとか)
真似できそうにもない、と感じるところが多かったのですが。
考え方としては共感できますし・・・

そうですね。最後の一文が特に。耳に痛いです。
昔はそのように思って、そのように生きていたのに。
近頃は好きでないものを無理してやっているなぁ・・・と。

(2015.7.10)

100個チャレンジ  デーブ・ブルーノ

4864101035

飛鳥新社
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生きるために必要なモノは、そんなに多くない! 
・・・と副題にあります。

タイトル通り、100個のもので暮らしてみようという
著者のチャレンジの過程が記されています。

私は自分にとって困難だが達成可能なルール(と例外)を考えた。
ルールは各自で決めて欲しい。数も。

と著者は書いており、厳密な100個ではありません。
でも、その柔軟さは「アリ」だと思います。

真似してみたい気持ちも、読後には湧いて来ます。
私は何年も前からシンプルライフを目指しているものの、
物が大好きな自分とは決別できずにいるわけでして・・・

うーん。でも100個なぁ・・・うーん。
それでも数はやっぱりかなり減らしたい。
そして、少しずつは減らしている。

そういうチマチマした努力なんかを突き抜けてしまうと、
パーッと目の前が開けるのかもしれないなとも思うのです。

とりあえず。本書の中から。
心を奮い立たせてくれそうな一節を並べておきます。

今すぐ50個手放しなさい! ゲイル・ブランキ

4837957315
三笠書房
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「私という存在」は自分の考え方そのもの。
そして、取り囲む環境がその考え方に大きく関与している。
たとえ物置に隠れているものでも、人生に影響を与え続ける。

だから。身の回りはシンプルに、なるべくシンプルに。

ものを片づけながら、心も大掃除。
自分はこうだ、という思い込みも捨てる。
そして「自分ブランド」を立ち上げよう!

考え方はよくある・・・というか、片づけ本の王道。
物を片づければ、心もすっきり、未来が開ける!のパターン。

すごくスッキリとわかりやすい内容で。
著者は良くも悪くも、かなりの合理主義者と見受けられる。

50のカウントが厳しくて。口紅8本捨てても「1」と数える。
ペンを30本捨てようとも、やはりそれも「1」。
タオルを10枚でも「1」。つまりジャンルで数える。

この方式で50っていうと・・・かなりの量ですね。

段階を踏んで徐々に捨てられるように誘導はしてくれます。
ただ・・・私はそんなに素直な性格じゃない(笑)
著者が捨てましょう!と例に挙げているモノはとっくに捨てたし。

「成功法則」が強調されている論調が少し、気になりますが、
女性特有の「ベタベタ感」が薄く、さっぱりしているところは良い。

本書の中では重要ポイントではないかもしれませんが。
私がここだけは、心に留め置こうと思った箇所がひとつ。

多くの人は、自分に対する評価が分かれることを恐れ、本当の自分でいることが不安になります。それは、水で薄めすぎてほとんどレモンの味がしないレモネードと同じ。誰にも嫌われないように自分の味を薄めているのです。私たちはそうやって、本当の自分や個性といったものを捨てているのです。

捨てろ!捨てろ!と鼓舞する本の中で、
著者が「捨てるな」と言っているものは「本当の自分」。

そんなの、簡単にわかったりはしませんけどね。
著者の(そして数多の片づけ提唱者も)言うとおり、
枝葉を除けば幹が見えてくる・・・部分もあるかもしれない。

薄めたレモネードが好きな人もいるかも?って思ってしまいましたが。
私自身は、なんであれ「水っぽい味」は大嫌いです。
「水」は大好きですけど、それと「水っぽい」は別のもの。

ええ。でも。確かに。自分を薄めるクセはあると思います、私も。
よしっ!潔く、そういうものとはおさらばだ!
嫌われる覚悟を持って、自分を「濃く」生きよう!

・・・っていうほど、単純な問題じゃありませんけども。
この本を読んだからと言うのではなく、近頃思うことの一つです。

(2012.9.17)

  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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