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至福の味  ミュリエル・バルベリ

4152083565
早川書房
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ジャケ買い、しました。

表紙が素敵で。つい、買ってしまった本。
古本屋で100円だったせいもありますが。
あと、私。料理がモチーフの小説が好きなんですね。

(それは。今、気づいたんですけれど・・・)

ある料理評論家が、死を近くにして。
最後に味わいたい「あの味」を求め、記憶を探るという内容。

まぁ。この主人公が好きになれないヤツで。
次々と思い返す「味」の描写に魅惑されつつも。
そんなに「味」に固執するってどうなの?と思えても来る。

結局。味って。複合的なものですよね。
「味」単体では、魅力にならない。

よく言われる陳腐な台詞ではありますが。
誰と食べるか。どこで食べるか。どんな場面で食べるか。

(2017.7.4)
しかし。フランス人の「シニカル」さはキツイですね。
私はたぶん、これがどうも苦手らしくって・・・
フランスの小説を知らず知らず避けている気がする。
年齢を重ねて、そこが面白い、それこそ「味」と思えるように。
うん。でも。苦手でないともまだ、言えない。
イガイガっとひっかかりますが。その感覚も魅力かな。

優雅なハリネズミ  ミュリエル・バルベリ

4152089636

早川書房
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管理人って、そんなに社会的地位が低いの?

ええっと。主人公の管理人の女性の劣等感が凄いんです。
(一方で自尊心もとてもとても強い)
フランスって今もこんなに「階級社会」なんでしょうか?

とにかく、主人公のルネは。
自分に「知性がある」ことをひた隠しにして生きている。
バカで低俗で育ちが悪いという演技を徹底して貫く。

知的要素の濃さが魅力となっている本書は。
おそらく、それを面白いと思える人にしか面白くない。
スノビズムの傾向がかなり強いことは否めません。

ま。でも。そこはいいんです。
私自身、そういう面がなきにしもあらずですから。

知性が強みとなる場所に暮していない場合。
それは隠した方がいいというのは、日本でも同じ。

ただ、ここまでしなくても・・・と思います。
匿名で知性を活かす場所も現在は見つかるでしょうし。

だって、ルネは。
軽蔑している低俗なテレビを観てるフリまでするのです。
話し方もわざわざ魯鈍に装うのです。

さらに。著者の「日本文化の理想化」がこそばゆい。
憧れというのは。なかなか困ったものですね。
特に、「ファン」とか「ひいき」の域に達してしまうと。

作品全体の色調は好ましく。
哲学の香りや、批判的精神の鋭さを満喫しました。
管理人と友達になる少女のこまっしゃくれ具合も素敵。

フランスの小説って、根本的なところで馴染めないんです。
「自己主張の強さ」について行けないというか。
理屈や感情の展開が、どうも想定外なことが多いです。

だからつまらないということではなくて。
近頃は、そこが面白いと感じるようになりました。

実はルネが「バカを演じる」のにはちゃんと理由があって。
最後にそれが判明するのですが。
そこのところも、腑に落ちたとは言い切れないです。

何か、時代錯誤な印象なんだよなぁ・・・

(2017.4.4)
著者のバルベリさんは、なんと今や日本在住だそうで。
ほんまに、日本が好きなんやねー。

  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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