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暮しの手帖 4世紀77号

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気を抜きましょう

夏の号です。2015年の。
お料理の記事が多めかな。
いかにも夏らしいスパイシーなメニューと。
涼しげで、手早く作れるメニュー。

特にコレ!という気を惹くコーナーはなく。
それでも、いつも通り、ぼんやりと癒される。

好きな連載のひとつに、
高山なおみさんの「気ぬけごはん」がありますが。
手抜きした方が美味しかったという豆乳ゼリーが載っている。

ゼラチンをふやかすのは昔ながらの方法を守っていた著者。
私も同じなので親近感を抱きましたが。
なんと、材料に直に加えて混ぜた方がなめらかだったそう。

しかもミルクパンで温めていたのをレンジでチンにしたのに、
夫にほめられて、すっかり気がぬけた・・・と。

私も一度、簡単なやり方で作ってみよう。


豆乳プリン(2個分)

・豆乳1カップにきび砂糖大さじ1を加える。
・レンジでホットミルク程度に温める
・砂糖が溶けたら粉ゼラチン(5g入りの袋を半分)加える
・しつこくよくよく混ぜる
・プリン型に流し入れ、あら熱がとれてから冷蔵庫へ

甘味控えめなので、食べる時に黒蜜かメープルシロップをかけて。

(勝手に箇条書きにまとめました。)

あとは。
ヤマザキマリの「爺さんのパスタ」(エッセイ)が良かった。
私、実は彼女のマンガは読んだことが一度もないですし。
映画化した作品も観てないですけれど。

新聞(うちは毎日です)の人生相談で時々登場されて。
なんとなく、人柄というか、考え方が好きなんです。

脱線しますけど。この人生相談コーナー。
なかなか回答者が豪華(?)でして。
高橋源一郎さん、渡辺えりさん、光浦靖子さんなど。
答えがどれも面白いのです。

ダントツで「優しい」のは渡辺えりさん。
もらい泣きしそうな感じの深い優しさ。
ヤマザキマリさんの答えはカッコいいです。
高橋源一郎氏は「厳しい」ですがその奥に愛はある、かな。
光浦さんも優しいな。明るいけど、軽くない。伝わる。

カッコいい人生相談って、褒めてないか。
でも。突き放される感じでもなく腑に落ちるっていうかね。

ただ。5月に読むと。
夏を先取りし過ぎな内容でしたね・・・

(2018.5.2)

暮しの手帖 2014年 06月号

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エッセイを読み込む

基本、眺めて癒される雑誌なのですが。
読み物としても、どうしてなかなか味がある。
特に、この号はなぜだか私の心に響く言葉がたくさん。

 今私たちは美しいものに命をかけることができるだろうか。逆に、美しと思えることを曲げてまで人に媚びることができるだろうか。美とは生活を純粋に質の高いものとして坦々と過ごすことである。どこにも手を抜かず、美しいと思うものにだけこだわって生きることである。現代の茶人であるデザイナーにそれだけの覚悟があるだろうか。自分の仕事に、美学に、命をかける人がいるだろうか。 
 毎日の生活において美学に命をかけると言ったら、それはずいぶん大げさなことに聞えるかもしれない。しかし、利休が過ごしてきたのも、我々と同じ「毎日の生活」なのではないだろうか。一日一日、ともすれば流されていく時間を、一瞬一瞬とらえて、どの瞬間も無駄にしないという覚悟。私たちの毎日も生活も、一瞬の積み重ねなのではないだろうか。

    深澤直人 「デザイナー 千利休の美の力」

ひそやかな暮らしを、今でもくっきりと思い出す。山の家での何よりの楽しみは、裏山にあった。一人でしゃがみこんで、草や木の実や花々を相手に一日中、全く飽きることがない。それどころか大きな幸福感に包まれて、毎日くまなく山を探索するのだ。この裏山での喜びと、老夫婦から大切な存在として大事に扱われた山の家で、私はとても幸せだった。

   黒川祥子「心の奥にある、あたたかな場所」

 若いふたりに心を残して、私は席を立ち、店をあとにした。
 帰り道のコンビニエンスストアで日本茶のティーバッグを購入し、ホテルの部屋で熱いお茶を淹れた。子供の頃からの習慣で、食事の最後に熱いお茶を飲むと、胃が落ち着くのだ。
 湯飲みを手に、先のふたりにこのお茶を届けられたなら、と出来もしないことを願う。そしてふと思い直すのである。作家なのだから、お茶ではなく物語を届けよう、と。生きにくい時代、一杯のお茶を届けるように、温かな物語を届けよう、と。

    高田 郁「作家の仕事」

 過去は、文句の言えない形で「これだ」と見せられるようなものではない。映像などで記録されていてさえ、人物の内面で起きた心の大事件みたいなものは捉えられなかったりもする。解釈は変化するから、同じ出来事への同じ人物の談話も十年前と今ではかなり異なることもよくあり、つまり過去は人物の内面で揺れ動き続けていて、形を持たない怪物のようでもある。過去の解釈は、本人が切実に感じているからこそ人生に院でいを与えるため、主観の記憶の何が真実かさえも重要ではない場面がある。有名無名を問わず、さまざまな方に取材で話をうかがううちに、この過去という確固たる形を持たず動き続ける怪物にこそ人間は振り回されたり、あるいは歩き続けていくための滋養をもらったりするようだな、と思うようになっていった。

   木村俊介「他人の過去に潜り込む」

 家族のなかでおぼえ、自然と身につけてきた言葉は、子どもが多くの時間を共有する友だちの選択にも大きく影響します。小学校の高学年に鳴る頃から、言葉によるコミュニケーションを基準にして、どのような友だちを選ぶか、同時に選ばれるかということが決まってくるのです。
(中略)言葉の質や内容は、その人の人柄や考え方を意味するものです。ですから、言葉尻を捕らえて問題にするようなしつけは、本質的には意味をなしません。

   佐々木正美「子どもと言葉づかい」

「セツ先生は、『おまえ達、何になってもいいんだよ。ただし、美のわかる人になりなさい。そのために、絵から始めてみたらいい』という考えの人だったの」

 生活全体が心地よく調和していること。それが星さんにとっての美だった。東京の雑多なおもしろさに憧れながら、気づけば日常にちりばめられた静かな美しさに引かれていったのだった。

 自分の本質は自分で見つけなくてはならない。それは孤独で厳しいプロセスだ。それでも人はそれぞれが独立した心をもって生きることが大切だと、星さんは思っている。人は独りだからこそ、互いを大切に思える。いや、人ばかりではない、窓の外から見える家並みが、街路樹が、いとおしく思えるのだ、と。

   星先生のレッスン(取材・文 渡辺尚子)

*星先生こと星信郎さんは、セツモードセミナーの元教師


どかどか引用しましたが。
共通するのは「美」への強い信頼。
そして、他人への優しさ。自分への厳しさ。

たぶん、それは一周回って。自分への優しさになり。
自分のなかにも「美」を見出すことなのでしょう。

(2017.11.19)
巻末の「編集者の手帖」も良かった。
編集長の松浦弥太郎氏の、読者への感謝とお願いの言葉。
もちろん、料理や手芸の記事も大好きです。
ていねいで、やさしい。切り口がやわらかい。
この号は、古本屋で見つけたら買おう。

暮しの手帖 4世紀81号

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ホッとする。普通の、日々の暮らし。

例によってバックナンバーを借りてきました。
買うこともあるのですよ(古本屋で見つけた場合は)。

さて。この号には私の好きなものがたくさん載っている。
表紙の文字を読んでみましょう。

「チャーハンの極意」
「春の刺しゅう」
「あんこの幸せ」
「20分でつくる和のお弁当」
「あの人の花びんと花」
「温野菜をたっぷりと」
「しずこさん」

どれも、私の「好き」の王道である。
決して「きらびやか」ではないところがいい。
実直で、でも実用本位過ぎず、「生活の美」たり得ている。

写真も素直で、レイアウトも端正で。
息苦しくない真面目さで。
広告がない点もやはり素晴らしい。
(もっとも、広告だらけの雑誌も私は面白がるのだが)

読み物も充実している。
寄稿している顔ぶれが良い。

私は佐藤雅彦氏の「考えの整とん」が気に入っていて。
今号の「ビニール傘の所有権につきまして」も楽しく読んだ。
以下の考察がステキだと思う。何気ないことなんだけれども。

世の中には、「はっきりしていること」と「曖昧なこと」があるが、実は、その間に「はっきりと曖昧なこと」があるのである。
 誰のものかは分からないけれど、誰かのものだということは明確に分かる、そんな状態があるのである。


(2017.2.25)
久しぶりの更新となりました。仕事で異動があったため、身辺も落ち着きませんが、パソコンの調子も悪いのです。そろそろ買い換えねばならないだろうと感じています。とりあえずは両親のパソコンをしばらく借りることにします。
Macにすっかり馴染んでしまったため、Windowsの使用感に戸惑っています。ブログの更新がスムーズに出来るよう様々な小技を仕込んであったのが、こちらでは使えないのも少々、不便。

暮しの手帖 2013年 08月号

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暮しの手帖、古本屋でコツコツ買ってます(笑)
以下、内容のメモ。

p17の焼豚、おいしそう。作ってみたい。

31人の方々の台所を見せてもらった
「台所のアイデアと工夫」の特集が素敵。
イマドキのやたらシンプルではないのが良い。

p48のホットガーリックポテトサラダ、これも作りたい!

すてきなエチケット100のコツという特集も好き。

(2015.12.27)

暮しの手帖 2014年 08月号

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バックナンバーですが。
好きな記事がたくさんありました。

からあげの秘伝
おにぎり弁当
花ふきん教室
ありあわせで作るスパゲッティ
キャベツ料理
たまねぎ料理

ああ、癒し。和む。
毎号買おうとか読もうというのではないのだけれど。
時々目を通すと、なんだかホッとします。

世の中の忙しさをしばし、忘れさせてくれる稀有な雑誌。

(2015.10.19)

  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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