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『つくることば いきることば』永井一正

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「つくる」心構えは「いきる」に通ず。

銅版画集『生命のうた』が大好きで。
その後に出版されたこの本を借りてみました。

こちらの本にも同じ絵は多数収録されていますね。
銅版画集より、小さいし、お手頃価格。
同じ絵でも、親しみ深く感じるから不思議。

言葉も、前のものよりシンプルになっています。
これはこれで悪くないです。

ただ、私はやっぱり『生命のうた』があればいい。
あの本の体裁が好き。絵も大きいし。
と言いつつ、こちらもちょっと欲しい。

以下、引用。

思いきってすべてを捨てると
そこには何か永遠不変のものが残る。

何かを断念しなければ、
何かを得ることはできない。

魂の鏡を磨いていないと、
そこには本物は映ってこない。

いかに自分自身の個の世界に立ち返ることができるか。

何かを感じたり考えたりしてくれる人が
ただ一人でもいれば、
つくる意味があると思っている。

余計なものは拒否して自分自身を持ち続けていたい。
まわりのものや情報に束縛されるのはつまらない。

世の中が複雑になればなるほど、
その複雑さを貫く単純な美意識が必要になる。

善なるもの、真なるもの、美を求めて
生きるということが、
わたし自身を生きやすくする。

常に断崖絶壁を歩いているような危機感を
自分に持って、今できることを精一杯やること、
そして、その先にもう一歩だけ踏み出したい。


(2018.4.7)

『生命のうた』  永井一正

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ふしぎ動物に学ぶ「創造性」の秘密。

永井 一正氏の、動物をモチーフにしたエッチング集。
大判で、見応えのある本です。
珍しく、これは購入(ただし古本)。

気味が悪い・・・の一歩手前の奇妙な動物の絵。
繊細で緻密なタッチがその印象を強める。
しかし幻想的で美しくもあり、ユーモアも漂う。

ちょっと不気味だけど、洒落ている。
妙に惹き込まれる魅力ある絵だ。
シュールな味わいのメルヘンとでも言いますか。

絵だけでも、見飽きませんが。
添えられた永井氏のことばが実にいい。

以下、引用。

自分に対して何処まで正直に生きられるかということ。
正直さが自分の内面を輝かせてくれるのだと思う。

本当のものというのは、
もっともっと人間の奥底にひそんでいるんじゃないかな。
それを引き出すには、狭い道を何処までも進んでいくしか
ないように思う。それを続けていると、ある日突然、
広々とした道に出るような気がする。

理性が内包された直感もある。
そのような直感を育てて生きたい。
主観と客観、そのバランスが必要である。

無駄こをが人生の大切な栄養であり、
若いときから思いの丈をぶつけ合い、葛藤し、
悩み、時に回り道をしたりするから、
心は育っていくのだと思う。

色々なものを捨て去って捨て去っていくこと。
すると自分の最も大切なものが残り、それを大切に
育てることによって、真理に通じる道が見つかるように思う。
何かを断念しなければ、何かを得ることはできない。

まぁ。当たり前じゃん!ってことでもあるんですよ。
でも。私が思うところの理想の「創作」、いえ「生き方」は、
これらの氏の言葉に端的に表されていると感じます。

言葉に説得力を与えているのが氏の作品であるわけです。
架空の動物たちの姿は静謐で、しかし雄弁で。
部屋の壁に飾りたいくらいに好きな絵が何枚かあります。

04121021_4f862e08e575c.jpg


ネットからの拾い画。
えっと・・・この絵は収録されていませんが(!)
雰囲気は伝わるかと思います。

(2017.1.20)
そもそも。私。異様にエッチングが好きなんですね。
病的に細かい線のタッチを見ると神経が騒ぎます。
静かなようで騒がしい・・・
静謐の中に闘争があるような、そんな世界が好きです。
いえ。書道が好きなのも同じ理由で。
ようするに「線」に惹かれるのです。
  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

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