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『伊藤まさこの雑食よみ 日々、読書好日。』 伊藤まさこ


読みたい本、行きたい本屋。

紹介されている本は30冊弱。
暮らしやデザインにまつわる本が多いかな。
読むというだけでなく、視覚で楽しめる本。

読んだことのある本もありました。
『柳宗民の雑草ノオト』 柳 宗民
『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』 石井好子
『私の保存食ノート』 佐藤雅子
(感想書いてあったものだけリンク貼りました)

のんびりと。
心の休日を分けてもらったような。

ゆったりと本を眺めて過ごしたり。
ふらりと列車に乗りたくなるような。

まさこさんの選ぶ本はどれも優しい顔をしています。

では。紹介された本の中から幾つか読みたいものを。
(注:画像クリックするとAmazonへ飛びます)

辻留・料理のコツ
『辻留・料理のコツ』 辻 嘉一

素と形
『素と形』 松本市美術館, NPO法人松本クラフト推進協会

ならの大仏さま (fukkan.com)
『ならの大仏さま』 加古里子

季節をビンに詰め込んで―果実酒のはなし
『季節をビンに詰め込んで―果実酒のはなし』 石村 由起子

庭の時間
『庭の時間』 辰巳 芳子

山の眼玉 (ヤマケイ文庫)
『山の眼玉』 畦地梅太郎

パリのお菓子屋さんのレシピ―簡単に作れるパリジェンヌの好きなおいしいお菓子
『パリのお菓子屋さんのレシピ―簡単に作れるパリジェンヌの好きなおいしいお菓子』 上野万梨子

私の保存食ノート いちごのシロップから梅干しまで
『私の保存食ノート いちごのシロップから梅干しまで』 佐藤雅子

ヴィンテージ フォー ガールズ―ヨーロッパで見つけたハッピーモチーフ
『ヴィンテージ フォー ガールズ―ヨーロッパで見つけたハッピーモチーフ』 タイニークラウン

旅の絵本 (1973年)
『旅の絵本 (1973年)』 串田孫一 



伊藤さんの本屋さんとの付き合い方も素敵なのです。

 本屋さんはこれもまた自分の本の趣味同様「雑食」好みです。毎回、仕事場所が違うので“ここ”というふうに、お店を特定したりもしません。ただ、列車の時間に余裕がありそうなときは、その範囲内でぶらりとし、あとは自分の嗅覚に任せて本屋さんを探します。小さないい感じの古本屋さんは、入り口からすでにいいものが置いてあるような、におい立ってくる感じがありますから。そういう雰囲気のお店に出会ったら迷わず入ります。私はそこら辺の勘がいいのか、だいたい、いつも当たり! 好きだなと思う物と出会えます。好みの本を数冊抱え、気分はほくほく。帰り道だから多少の重さも気になりません。




それから行きたい本屋さん

にわとり文庫
コロンブックス
麦小舎
メリーゴーランド 京都

本屋以外でも行きたいお店
(こちらもリンク貼っています)

タミゼ クロイソ
1988 CAFE SHOZO (カフェショウゾウ)
余志屋 (よしや)


(2018.10.30)
まさこさんの本を読む姿が絵になってて可愛い。

『楽な読書』古屋美登里

440164574X
シンコーミュージック
Amazon

全然、「楽」じゃないよー

『雑な読書』の続篇なわけです。
私、前作が好きで好きで好きで。
大急ぎで、こちらも出版後すぐ読みました。

ただね。倉橋由美子愛が強過ぎる著者には。
正直なところ、ちっとも共感ができませんでした。
ええ。かなりの頁を倉橋由美子に割いているのですよ。

まぁ。あまりにも熱がこもってるので。
毛嫌いせずに、再チャレンジ・・・する?という気も・・・
気も・・・気も・・・起きない!

ごめんなさい!!! 倉橋由美子ファンの皆様!

勿論それ以外の本も55冊紹介されています。
で、そのうち13冊を私は読んでいました。
ヒット率が高過ぎるぞ。

これにはちゃんと訳はあって。
この書評は、もともと『BURRN!』という雑誌の連載で。
それが何故か、ヘヴィメタ雑誌なんですね。

編集長が一つだけ、著者に条件をつけていて。
「なるべく、今手に入る本を取上げて欲しい」と。

読者に本を読んで欲しいので。今すぐ買える本を、って。
なので。新しくて、そこそこ、ひっそり話題の本が多い。
その中の良書というか、力作というか、秀作ではありますが。

つまり。私も手を出しやすいジャンルだったんですね。
そんなに気負わなくても読めて。満足感もあるタイプの。
本を読み慣れていない人にでも勧めやすい、とも言えます。

エンターテイメント性がある文学というか。
文学の香りがあるエンターテイメントというか。

本を読みすぎるせいで、どんどん忘れる私も覚えている本だし。
本書のラインナップから選んで読むとハズレは少ないと思う。
好きか嫌いかは別としても、読み応えは味わえる。ソンしない。

正直なところ。前作ほど書評としては面白くはない。
雑誌のね、文字が大きくなってね、文字数が減ったんですって。
あ・・・それで。無駄話が減ってスマートになったのね。

自由奔放な感じの本の紹介ぶりが好きだった・・・

それでも。読みの鋭さというか。表現力のクセは光ります。
だからむしろ、書評的には質が上がったかもしれない。

私、最近、書評に個性はいらぬという論を読んで怒ったのですが。
そういう人にはこちらの方が良い書評なんだな、間違いなく。

本のことだけを語って欲しくはないなぁ、私は。
読み手のことも知りたいし。
っていうか、むしろ読んでいる人に興味がある。

本のことはね。あとで読んだときに自分で考えられるし。
あ。読みたい気分にさせなきゃいけない?
でもね。本の内容ばかり語られると興醒めるというか。
もう読まなくてもいい気分になってしまう。

読みたい気分だけを煽るような書評は嫌い。
それでも、それがきっかけで読むこともあるけれど。
あまり自分にとっていい読書だったことはない。

この人がこんな風に勧めるんだから。
・・・と。紹介した人を信用して読めば間違いなし!ではないです。
えええ〜っ!なにコレってことはむしろ、そこそこある。

でも、いいじゃないか。
自分では面白いと思えない本を。
面白くて面白くて気が狂いそうだと熱弁してる人に出会う。
そのほうがよっぼど面白いもの。

要領のいい書評なんて、ホント、つまらない。
読み手だけの妙なこだわりとか、ヒットポイントとか。
そーゆーところに触れるから読んで楽しいんだ。

うん。やはり。読み返すと。
古屋さんは本のことの前に自分を語る。
自分ていうかだな・・・とにかく本の内容以外のことを。

え。だから?というところから。本の中身の核心に繋げる。
正確にいえば、彼女にとって核心だと思えたところだね。

それが私には楽しい。
本の読み方って、そういうものだと思う。
その人の中で、その人の感覚や経験から掴むもの。

きっと。私が読んだら、それとはまた違う。
でも、わかるわかると思うかもしれないし。
実際、あ、そこ!と感じたりもするけれども。
それを言い表したい時に思い浮かべるものは異なる。

比喩で語るときに。
例えにつかうものが違うだけでも、
言いたいことは似てても同じではない。

ああ。私の好きな書評はね。
自分が読んだことがある本なのに、読んで面白い書評。

読ませようとするだけの書評だったら。
すでに読んでいる本の場合はすごくつまらない。

個人的感慨やら熱狂やらが滲んだり溢れたりしていると。
自分がすでに読んだことある本の書評でも面白い。

第三者的に。誰でも読みたくなるような。
誰にでも公平に内容が平たく伝わるような。
もしくは面白さばかり強調して伝えてくるような。

それよりは、拗れて小難しくて。
グダグダしてる学者さまの書評の方がまだいいぞ。
それが好きっていうわけではないのだけれど。
そのように語らずにはいられない気持ちは察せられるから。

言いたいことが上手く言えない感じですっきりしない文章も。
本の紹介としては、ある意味、とても誠実なものだと思う。

基本的に。私は本の話をしている人には好意を抱き。
その語り口や内容を技術的な面からジャッジしようとは思わない。
好き嫌いはもちろん、あるのだけれど。

嫌いと先程繰り返した個性のない書評も。
屁理屈みたいだけれど、そういう没個性性が個性だとも言える。
その人がその本のことを語りたい姿が、そのような型ならば。
そこから何かしら、感じ取ることも不可能ではない。

つまり。本のことを語る文章は総じて。
私には読み甲斐のある文章なわけなのです。

一方で我が身を振り返らされて。
アタタ・・・っていう、刺さる部分もありますが。

古屋さんが恵まれていたのは。
編集長が好きに書かせてくれたことなんだと思う。
字数が減ったとはいえ、基本、好きなように書いている。

「好きなように」と言われても。
だいたい、自分で自分を縛ってしまうのが人間で。
「自分ルール」をなぜだかヒトは作りたがる。

もちろん、著者にだってそれはあるのだ。
だけど。読み手に窮屈さを感じさせない。
その上で、取上げた本の肝のところは押さえてある。

いいなー。

読むのは「楽」ですけどね。
書くのは「楽」ではないでしょう。

(2018.2.28)
付録的な対談も、二つ。これも愉快。
どうも書評に限らず、私は翻訳家の書くものが好きみたい。
翻訳家になりたかった過去ゆえか。
というよりも、翻訳家は翻訳文学がそもそも好きな筈で。
翻訳文学が好きになる素地というものは何か共通項があるのだろう。
国文学好きの人より、通じやすいところはある気がする。
(いえ。国文学も好きですけれどね)


『雑な読書』古屋美登里

4401643968
BURRN!叢書
Amazon

書き出しの上手さ、マネしたくなる。

いや。突拍子もないんですけどね。
だってね。羽生善治の本の紹介の出だしが、こう。

「近くの空き地に蛇が一匹棲みついていた」

かっこいいわ・・・
私、こういう書評、大好きです。
そもそも、本好きの書いた書評や読書日記が大好物なんだけど。

これは! これは! これは!

やられた!
くやしい!
楽しい!
面白い!
読みたい!
大好き!

久々に本を読みながら大興奮。
で。一周回ってやっぱりなんか敗北感。

お行儀のよい、ザ・書評って好きじゃなくて。
本とは関係ない雑談が繰り広げられるようなのが楽しい。
でも、ちゃんと最終的には話が繋がってくるというのが最上。

古川さんの書評はまさにそのタイプ。
しかも読者たる「自分」が主張しまくっている!

書評家の個性とかプライベートは邪魔という意見もあるけれど。
私は、どんな人が読んでいるかってとこが気になるの。

本の情報を知りたいわけではなくて。
本が好きな人が何を感じてるかに興味がある。

本書で紹介されてる本、かなり私は読んでいて。
だから余計に、唸りっぱなしだった。

たとえば、こんな一文。

もともと北村薫は、美しさや哀しさが消え去るのを惜しむようにして物語を書いてきた作家である。

そうなのよー。そうですよー。
あー。こういう風に表現したかったのよ。
北村薫の魅力って、ここなんだよね。

著者の読書の傾向があまりに私と近くて。
紹介される本がすべて面白そうで。
一気に読みたい本が増えました。

一年間大学へ行かず、ひたすら本を読んだという逸話も凄い。
そのとき自分にとって何より、読書が必要だと思ったそうで。
うん。若いうちに読めるだけ読んだ方がいいよね。

私ももっと読んでおけば良かったと後悔してる・・・

それにしても、ページを巡るごとにワクワクして。
ニタニタ、ホクホク、ぴょんぴょん、と心が弾む。
なんだこの底抜けのたのしさは。

(2018.2.16)
あ。古川さんの本業は翻訳家。
彼女が訳した本も、読んでみたいな。


「★★★★★」 また読みたい本

『きっとあなたは、あの本が好き。』都甲幸治ほか

4845627493
立東舎
Amazon

「連想でつながる読書ガイド」と副題にあります。
ちなみに「ほか」の方々は以下の通り。

武田将明 藤井光 藤野可織 朝吹真理子 和田忠彦 石井千湖 阿部賢一 岡和田晃 江南亜美子 今井キラ

単純に言えば「〇〇の本が好きな人だったら、たぶんこの作品も好きなんじゃないかな」っていう紹介というか雑談。各章が三名での座談会方式になっているので堅苦しくなく、ちょっと高尚な茶飲み話風に仕上がっています。

座談会のメンバーの中では意外なことに、その著作が私が大嫌いな朝吹真理子さんがなかなか興味深い発言をしていて。でも、彼女イチオシの作品が私はやはりどうにも好きになれなかったという点からしても、相容れない感性の持ち主なんだと実感。

その作家というのはミランダ・ジュライという現代作家なのですけれど、何しろ女子っぽさが強い。それは朝吹さん自身と通じるし、ミランダ・ジュライが好きなら中原昌也がおすすめという発言から、読んだこと無いけれどきっと私は中原昌也の作品は好きじゃないだろうと予感。うー。予感の確認のために、読んでみるか見ないか悩むな。

ケリー・リンク「マジック・フォー・ビギナーズ」は柴田元幸の翻訳ということで読んでみたいのだけれど、この話の流れで紹介されている点に不安が生じる。不思議系の小説っていうのは私はどちらかというと不得意で、だけど時々もの凄くツボにはまるんですよね。

小説を読むと人格が育つ、なんていうことがよく言われるけれど、そういう道徳的な言説をはじき返す力が、ミランダ・ジュライやケリー・リングにはある、と都甲さんは言います。そうだかどうだか判断はできませんが、その都甲さんに対する朝吹さんの『「役にたたない」とか「無駄」って、すごくいいことですよね』っていう言葉には共感します。

っていうかですね。都甲さん、「『痴人の愛』が自分の中で世界ランキング一位、谷崎が世界一の作家」って凄いことをおっしゃられます。谷崎は私も結構好きな方ですけど・・・世界一? 羨ましいです、そこまで思える作家がいるって。

で。褒めちぎっているのに、実はナオミって端から見たらたいしたことない女性なんじゃないかって書いてたりする。実は非モテ同士の恋愛なんじゃないか?って。私も作品を読みながらナオミが美少女に思えなかったんで、その視点はありかも。

他にも三島由紀夫は「笑いながら読んでいいと思います」等、過激発言が続き。私も三島は文豪っていうより、エンターテイメント性の高い作家だと感じてはいるものの、えっ、もしかしてバカにしてます?ってくらいのノリ。そもそもなんで「美徳のよろめき」を取上げたんでしょう。

その流れで次に江國香織に行っちゃう。ああ、ダメだ(笑) 江國香織って読めるんだけれども、何かこう、フィットしないっていうか。「東京タワー」と「きらきらひかる」と「神様のボート」。ふんふんふん。私、女子っぽいのがダメなんだわ。

そして、次にワイルドの「サロメ」へ。これはいいよね。いい。どうして、こう来るんだろう。次にイヴァシュキェヴィッチの「尼僧ヨアンナ」を取上げると。これは未読だけど読んでみたい。スーザン・ソンタグの「私は生まれなおしている」はきっと苦手だけど面白いだろうという本。そして川上弘美「水声」。うーん。川上弘美は好きな作品とそうでないものとが何故か如実に分かれる作家で。気配的にこの作品は苦手そうですね。

そして都甲さんの「やっぱり谷崎が凄い。ノーベル賞10個あげたい!」発言で終わるという・・・何だこれ。

つまり「きっと好き」と言われても、私は好きじゃないわ、残念でした〜!っていうオチになりそうな、読書案内。それでもこの本そのものが面白い。ちょくちょく共感できる場面もあって。それは本好きならではの感覚だなぁと感じる。

特に共感したのは、古い翻訳の良さを語ったところで。新訳の良さもあるけれど、古めかしい言葉の方が雰囲気にあっている場合もあるし、原文に対する思いの量が感じられたりするし、絶版にする必要はないという意見。私も古い訳が好きな方で。「この面白さを伝えたい」っていう気持ちをすごく感じるという都甲さんの発言もなんかわかる。

「謎を解くことがミステリーの本質的な課題ではない」ということはミステリーというジャンルが確率する過程で、徐々にはっきりしてきたことだもの。チャンドラーはその発見に貢献した作家だと思う。

このあたりも、名言! そして散々語られていることだけれど村上春樹との類似性を指摘される作家たちの話も、実感がともなっていて面白い。まるで村上春樹を読んでいるみたいに感じる小説って実は翻訳ものに少なからずあるんですよね。生理的に私は気持ち悪く感じてしまうのだけれど。

「ロング・グッドバイ」は凝った比喩など、文章にコストがかかっている・・・という言い方も面白い。

あと、やっぱり作家のデビュー作っていいなあと思う。持ってるものを全部投入してて豪華じゃない(笑)。使い回し感がないっていうか。

これは私も、持論として繰り返し言っていることなんですよね。デビュー作だけが好きな作家とか、結構あります。

さて、ミステリーの流れで紹介されている本は好きになれそうなものが多い。トレヴェニアン「夢果つる街」とか好きだし、田中小実昌は読んでいないけれど、ずっと読みたいと思い続けている作家。いい訳ってなんだろうっていう話が合間に出てくるのも楽しいし、大好きなウンベルト・エーコの「薔薇の名前」も取上げられるし。イタロ・カルヴィーノやトマス・ピンチョンへと話が移っていくのも自然に思える。

そう考えていくと、私の得意分野はミステリーなのかもしれない。ファンタジーがそれに続くかどうかは少々疑問があるけれど、底辺にはファンタジー愛みたいなものはある。トールキンがファンタジーの効能は「回復、逃避、慰め」だと語っていたというのはすごくわかる。

そしてもう一回、村上春樹が登場して、ファンタジーとの関連が語られる、と。っていうか私、村上春樹はファンタジーなんだと思っている。

イスマイル・カダレの「夢宮殿」は読んでみたい。不条理ということに関して語られている場面があるけれど、不条理と悪の関係についての阿部賢一という人の言葉が私は好きですね。この方の紹介していたロダーリの「羊飼いの指輪」、レーナ・クルーン「ウンブラ/タイナロン―無限の可​能性を秘めた二つの物語」は読んでみるつもり。

阿部さんは今回いちばん気になった語り手だった。あとがきでこの本を主催した都甲さんはこんな風に書いていましたっけ。

阿部賢一さんと会うたびに、こんなに賢く、何でも知っていて、しかも人柄もいい人がいるなんて、と圧倒されてしまいます。驚くほど幅広いジャンルの作品を正確に読めるからこそ、東欧文学好きに限らない読者を阿部さんは獲得できているんだな、と強く思った鼎談でした。

余談ですが、「鼎談」って言葉を私は恥ずかしながら知りませんでしたが、三人が向かい合って話をすることを言うんですね。

伊坂幸太郎に関しては「悪」について考察されていて。これは私も伊坂幸太郎を読む度に気になっているポイントだったので非常に興味深かった。その流れで話題にあがったハニフ・クレイシ「言葉と爆弾」は小説ではないけれど、是非読んでみたい。「トレインスポッティング」も映画も観ていないし、観たいとも思わなかったしするけれど、本は読んでみようという気持ちになった。え。「ファイト・クラブ」いいでしょう、もう読んじゃいましょう。

太宰治は私が苦手とする作家ですが。この本を読んでいると、今なら読めるかもと思えてくる。ついでに「火花」も読んでみようかって。一方、基本的に私は「ダメ人間」っていうのが嫌いなんだろうなとも思う。自分だけで充分だし・・・。そして「ダメ」=「依存」と言われると納得し過ぎて、ぐうの音も出ません。とか言いつつ、「ダメ人間小説の名手は決してダメ人間ではない」って結論に至るのが切ない。

(2016.4.20)
「下妻物語」「パーナム博物館」も読みたくなりました。読んで楽しいブックガイドを目指したそうですが、本当に楽しかった。本好きが感想を語り合うって良い手法ですね。

『言葉を旅する』後藤正治

426702006X

潮出版社
Amazon

「困難を楽しむ」とは「困難だから楽しめる」と解してもいいのだろう。

 悩み苦しんだ時間をもったことを大切なものとして刻んでおきたい、何かが得られるとか、次の道が開けるとか、そうありたいと思ってきたけれど、たとえそうでなくてもいい、いまはここまでたどり着けたことだけで十分__。

タイトルが素敵で、読んだのですけれど。
この方の作品(ノンフィクション作家)は未読。
文章にノンフィクションの香り(そんなのある?)がありますね。

大変失礼な言い方をしますと。
読みやすいけれど、魅力が不足していて。

読書感想もあまり印象に残らなかったのですが。
とてもすっきりとわかりやすい紹介になっていて。
読んでみようかなと思う本に出会えました。

ちなみに以下の14冊。

類語大辞典
類語大辞典
八百万の死にざま (ハヤカワ・ミステリ文庫)
八百万の死にざま (ハヤカワ・ミステリ文庫)
木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」
木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」
辞書になった男 ケンボー先生と山田先生
辞書になった男 ケンボー先生と山田先生
正岡子規
正岡子規
ホームレス歌人のいた冬 (文春文庫)
ホームレス歌人のいた冬 (文春文庫)
天使突抜367
天使突抜367
潜水服は蝶の夢を見る
潜水服は蝶の夢を見る
パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い
パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い
神様のリング
神様のリング
自分自身への審問 (角川文庫)
自分自身への審問 (角川文庫)
眼の探索
眼の探索
抗がん剤だけはやめなさい (文春文庫)
抗がん剤だけはやめなさい (文春文庫)
女優という仕事 (岩波新書)
女優という仕事 (岩波新書)

あ、1冊は辞典だった・・・
類語辞典が1冊欲しいなとずっと思ってて。
でも、どの出版社のがいいのか決められなくて。

講談社も候補にいれます(笑)

あ。それと。それと。
著者の作品に、これは読んでみたい!というのがありました。

清冽 - 詩人茨木のり子の肖像 (中公文庫)
清冽  - 詩人茨木のり子の肖像 (中公文庫)

茨木のり子さんの詩は、折りにふれ読み返しています。

著者はとにかく、すっきりとした価値観、好みの方ですね。
本書の最後に「わが人生最高の10冊」という頁がありましたが。
私だったら、絶対にこのお題で10冊選ぶことなど出来ません!

ちなみに、その10冊。スキャンしちゃいました。

wagazinsei.jpg

紹介文の簡潔さは、惚れ惚れします。
魅力不足とか酷いことを書きましたけれど。
読み手に優しい文章を書く方だなと感じます。

(2015.10.16)
後藤さんが大好きだというローレンス・ブロック。
そういえば、私も好きで読んでいました・・・昔。
いつ頃だっけ、と調べてみましたら。
干支一回りくらいの昔でした。

全シリーズ読むほどのファンではなかったらしく。
読んだことがあるのは、以下5冊。

・死者との誓い
・墓場への切符
・倒錯の舞踏
・獣たちの墓
・殺しのリスト

後藤さんがシリーズの中でも傑作と評価しているのは。
「死者との誓い」と「八百万の死にざま」。
読み落としている「八百万の死にざま」、読んでみようっと。

あ。後日談。
「潜水服は蝶の夢を見る」と、
「天使突抜367」を読みました。

どちらも、すごくすごく良かったー!

  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

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