見知らぬ明日(グイン・サーガ 130) 栗本 薫
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あーあ。終わっちゃった。
去年、刊行されていたのに、今まで読めなかった最終巻。
通常の半分の厚さの文庫・・・常に1巻400枚だったのに、
200枚で、力尽きたのだという・・・。
言葉が出ないなぁ。淋しいなぁ。
栗本女史の頭の中では、どこまで物語は進んでいたのだろう。
いかに、無念だったことだろう・・・。
死ぬ間際まで、心をきっと片時も離れることのなかった、
ライフワークを持っていたことは幸せだったのかもしれないな。
そう思わないと、やりきれない・・・56歳だなんて若過ぎた。
彼女の夫が語るように、他者がこの物語を引き継ぐ、ということは、
いずれ、もしかしたら実現するのかもしれない。
それが、いいとも悪いとも、今はどちらとも思えず・・・。
長年、続きが楽しみな作品を世に送り続けてくれたことに、
感謝しつつ、心よりご冥福をお祈りします。
(2010.11.22)
私は以前も書きましたが、イシュトヴァーンが大好きでした。
と言うと、意外だと言われるのですが・・・。
あと、彼の息子のスーティが可愛くて可愛くて・・・。
中島梓という評論家の顔も持ち、ミステリ作家でもあった著者。
(あ、BLもお書きでしたね。BLって語の無い時代に。SFも。伝奇小説も)
・・・ほぼ全作品を読んだ、と言えるくらい若かりし頃、読んでました。
「レダ」とか、大好きでした。ご存じな方は少ないでしょうね・・・。