Loading…
 

パレオマニア  池澤夏樹

4087463451集英社文庫
Amazon

羨ましい、の一語に尽きる。
こんな贅沢な旅行があるだろうか。
(副題「大英博物館からの13の旅)

歴史(特に古代文明)の勉強もしつつ、楽しく読める。
写真も豊富だし、何よりも著者の文化論が読み応えがある。

そして、「美」だけが何千年もの時を超えるという確信に心が和む。
文明の罪と哀れと美に思いを馳せながら・・・。

ひそかに痛烈な現代社会への批判も含むこの本を、
自分への警告のためにも、手元に置いて読み返したい。

(2006.5.27)

異国の客  池澤夏樹

4087464687
集英社文庫
Amazon

フランスに住んでみたくなった。

池澤さんの文章も思想も好きだ。
声高に語らない。静かな力強さ。

少々薄味な感じはなあるけれど。
安心して食べられる料理のような。

「国立民族学博物館の悲しさは忘れがたい」
という言葉・・・この感性はとても近しく感じられます。

きっと私、フォンテーヌブローに暮らしたら幸せだろうな。
フランス語ができないから、とんでもない話だけど。

熱くなりすぎない、かといって知的過ぎる冷たさがない、
クールな格好良さにも転ばない。安定したバランス。
読んでいて、心が落ち着く。

装丁も好き。

(2006.2.23)
引用された福永武彦の詩、いいなぁ。
著者が福永武彦の息子と知り、驚きました。

星に降る雪/修道院  池澤夏樹

4048738380
角川書店
Amazon

端正で、池澤夏樹らしい。
凄く良いとは思わない。でもきちんと、余韻がある。

著者の小説は私の感性から少しハズレている。
充分「良質」な味わいで満足させてくれはするのだけど。
小さな違和感があって、世界に入り込みきれない。

あと何冊かは読んでみようと毎回思い、これで何度めの失望だろう。

芥川賞受賞作の「スティルライフ」が大好きで。
その印象が忘れられずに読み続けてきたけれど。

私にとって池澤夏樹の最高傑作は、「スティルライフ」のまま。
もうだいぶ昔の、著者の初期の作品なのに・・・。

(2009.2.20)
池澤氏の小説より、随筆とコラムの方が好きです。



  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

<別館のご案内>
Instagram
99%、花の写真です。

moleskine絵日記
ちいさな絵日記。

表示中の記事

  • 池澤夏樹

カテゴリ

最新コメント

データ取得中...

月別アーカイブ

***