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サム・ホーソーンの事件簿〈1〉  エドワード・D. ホック

4488201024
創元推理文庫
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牧歌的な不可能犯罪の思い出。

老医師サム先生が、若かりし頃に遭遇した事件の昔話をする。
まぁまぁ、まったりのんびりな推理小説です。

犯罪の謎自体に興味がないと、ちょっと眠くなるかも。
ボチボチと田舎町の風情を味わいながら読むべし。
ええ。古き良き時代のアメリカの村の雰囲気、悪くないです。

だけどなぁ。やはり。
私、ミステリーだったらイギリスが舞台の方が好きだな。
(段々クセになる味かもしれないなぁと思いつつ)

(2016.9.22)
ミステリに関しては、完全に自分の好み優先なので。
作品の出来不出来よりも、世界観が合うか合わないかが重要。
なので、私はこのシリーズは読まないです。
不可能犯罪を推理するのが好きな人にはお勧め。


屍衣の流行  マージェリー・アリンガム

4336044406
世界探偵小説全集 (40)
国書刊行会
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 六十歳にして、彼女は小柄で色黒の不器量な女性となっていたが、黒髪は絹のようで、胸を張り、見にまとうものすべてを優雅に着こなす才能を備えていた。キャンピオン氏が昼食を終えて入ってきた時、彼女は書き物机に向かって、風変わりなペンで大きな判読できない文字を書いていたが、目を細めて心からの歓迎を示して挨拶した。

 レックスはとても目立っていた。怒りは忘れていたが、常に適度な人当たりの良さで抑制された、あふれんばかりのはにかみを時折覗かせては、いまだに哀感を漂わせていた。

 彼は上品さを保ちながら別れるという気詰まりなことを一同の魅力的な経験に変え、好感を与えた上に、この会見では自分の要望を通しただけなのに、どういうわけか話し合いができて良かったという印象を与えて立ち去った。

引用したのは、いずれも物語(本書はミステリです)の進行上、重要とはいえない通りすがりの人物の描写。しかし、思わず書き留めておきたくなるような、魅力的な人物像ではありませんか?

アリンガムの小説の楽しさは何よりもここココ。悪女系の女優のジョージアという人が登場しますが、緻密に描かれた彼女の魅力ときたら! 私がこのタイプの女性(演技的な日常を送るザ・女)に感服するなんて、前代未聞。人物の造型が繊細すぎて、物語の進行を妨げている向きもありますが、ひたすら浸って酔いしれてしまいます。

前作では、主人公のキャンピオンが地味過ぎると苦言を述べましたが、本作ではそれなりに(!)個性を発揮しています。何より、彼の婚約者のアマンダが私は好き。彼の妹も好きにはなれませんが、目を惹く人物です。

作者がイギリスの貴族階級であるからこそ書けた人物ですね、いずれも。アガサ・クリスティもアリンガムの才能を認めていたというのは嘘ではないのでしょう。

ただ、推理小説としてイマイチ。頑張ってはるんですけどもね(なぜ急に大阪弁?)、すきっと読者を納得させたり唸らせたりする力量はないねん。だから日本で評価が低いんやろなぁ。

英国らしさが染み渡っている作風がなんと言っても最大の魅力で。これで作品の瑕疵が帳消しになるくらい。まぁ正直言えばあとちょっと物語作りの方の才能があれば・・・と望みたくなりますが。

熱烈なアングロファイル(英国ファン)のM・グライムズがクリスティーと並んで愛読していたというのは納得。ちなみに、M・グライムズはアメリカ人のミステリ作家ですが、英国を舞台としたシリーズもののミステリを執筆しています。なぜ絶版なの!?と怒り狂うくらいに私が好きな作家です。

あ。怒り狂わんでも良かった。復刻してるやん!
「禍いの荷を負う男」亭の殺人 (文春文庫 )「禍いの荷を負う男」亭の殺人 (文春文庫 )
マーサ・グライムズ
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何が言いたいのかわからなくなって来ましたが、要は英国ファンの人にはお勧めということ。私も英国風味(もはや人生に不可欠)が不足した時の補給用リストに著者を加えておくことにします。

(2016.7.23)
本、物、映画、絵画・・・と洋モノ好きです。国籍は問わないはずですが、高率でイギリス物が好みにフィットします。イギリスというよりも「英国」と呼びたくなるような。最近はその好みに逆らわないことにしたおかげで、部屋中にイギリス製品が増殖しています。
で。余談の余談ですが、英国らしさには少なからず「しつこさ」が重要で。あ、綺麗な言葉に直せば「重厚」とも言えますけれど。私はどうやら若干の「くどさ」「しつこさ」を好むようです。

窓辺の老人 (キャンピオン氏の事件簿1)   マージェリー・アリンガム

448821004X
創元推理文庫
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クリスティ、セイヤーズ、マーシュと並び、英国四大女流ミステリ作家に数えられるそうです・・・著者のアリンガム。私は本作が初読。

この時代の英国の雰囲気はやはり、ミステリにぴったり! その点は大満足。ただ、主人公がいかんせん、地味。うー、もうちょっと華が欲しい。手柄を横取りしていく警視の存在もちょっと、おきまり過ぎるなぁ。

とか文句言いつつ、心地よく読み終えました。ちなみに7つの短篇が納められています。

(2016.6.15)

死の扉  レオ・ブルース

4488225020
創元推理文庫
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うーんと。面白くなくはない。でもイマイチ。
ミステリ部分はよく出来ていて。
人物像が全然、ダメ。
いや、ダメというのは私にとってですけれど。

なんだろう。えーと。っていうかよく覚えてない(笑)

たぶん期待してたのと違ったんだろうなぁ。
これぞ英国ミステリっていうレビューが多かったんだけど。
私の好みからはズレるんだよね。

あ。でも。もう一冊くらいは読んでみるかもしれない。

(2016.2.24)
たぶん、単に主人公が好きじゃないんだと思います・・・

探偵ダゴベルトの功績と冒険  バルドゥイン・グロラー

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創元推理文庫
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なかなか、いいですね、この感じ。・・・ってどんな感じなんだ? ええっと。古き良き西洋の優雅な香り、ですかね。好きです、この雰囲気。舞台は帝国末期のウィーン。

そう。やっぱり、ミステリはこう・・・ね、世界感を楽しめるかどうかにかかっているわけです。ミステリに関して、謎やトリックの出来不出来は正直、 二の次・・・というのは言い過ぎですけれども。

なんと言っても、本書の特色は「上品」であることですね。素敵です。

(2016.1.15)
  

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Author:彩月氷香

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