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優しい死神の飼い方   知念 実希人

Posted by 彩月氷香 on 15.2014 その他た行の作家   0 comments   0 trackback
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光文社
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著者は、現役のお医者様なのですよね。
作中の患者さんへ向ける目線に温かみがあります。

私、ネタバレが嫌いなので伏せますが。
「優しい死神」さん、大好きです。

最後のちょっとしたサプライズ(?)で、
「死神」=「××」だった、というところも。

ただ残念なのは、菜穂っていう女の子にリアリティがない。
うーん。うーん。なんともステレオタイプな少女だ。
好きとか嫌いとか言うんじゃなく、存在がしっくりこない。

なので、この子の喜びや哀しみに心を動かされず。
微妙に白ける・・・んです・・・あ、それは言い過ぎ。
なんとなく、うまく気持ちが添っていかない。

まぁ私、しょっちょう「少女」に難癖つけてる気もするので。
作品のせいというより、私の心の方の問題なのかもしれません。

とか何とか、言いながら。
読み終えて、とても優しい気持ちになれました。
続編とか出たら読みたいなと思います・・・主役が大好きなので。

偉そうな(でも偉くない)、食いしん坊さん、可愛いです。

(2014.1.29)
あ。ちなみに、ミステリです。

もっと、わたしを  平 安寿子

Posted by 彩月氷香 on 13.2011 その他た行の作家   0 comments   0 trackback
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幻冬舎文庫
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面白く、軽快。
極めて現代的に現実的で。
即物的に切ない。

ああ、今生きるって、こういうカンジ、と。
たくましく、ふてぶてしく、情けなく。

こんな生き方でも仕方ないか、と、
あきらめまじりに、でも前向きに。

(2005.12.12)
この後、著者の本は全く読んでいない。
力量はそこそこ認めるけれど、好きでない作風、だった。
それでも、一読には値する上手さと面白さであると思う。
アン・タイラーに触発されて小説を書き始め、
ペンネームも、アンタイラーのように、というところから
名付けたそうなのですが・・・。
すみません。アン・タイラーは私、好きなんですけども。
その影響を受けているという印象はありません。


光の領分    津島佑子

Posted by 彩月氷香 on 02.2010 その他た行の作家   0 comments   0 trackback
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講談社文芸文庫
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わかるような気がする。とても。
娘を連れて、夫と別れようとしている女の話。
不思議に、そこには静けさがある。
ままならないものだ、人の気持ちなんて。

きっと、ひと昔前の私なら、
主人公の気持ちを我儘、としかとらなかったに違いない。
でも、今、悲しいくらいに、実感できてしまう。
そう、そうなんだ、そうだよ、と。

どうにもならない感情と呼ぶにはもっと原始的な、
想い以前の「念」のようなものに流されて生きていく日々。
平凡でありながら、穏やかではない日常。
自分の望むものもわからず、
自らの息遣いすら重苦しく感じながら、紡ぐ暮らし。

しかしその苦しさを、美しい情景として映し出す才能が著者にはあり、
それが、作品全体を淡い光でぼんやりと包み、照らしている。
佇まいに、品がある。

(2006.10.5)
読む側の精神状態によって、その様相をガラリと変えるような、
良くも悪くも女性らしい濃密な感性が文面を覆っている作品、と
そんな風に記憶しています。
おそらく今読めば、また異なる感想を抱くだろうと思います。



  

プロフィール

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とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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