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本の本  斉藤美奈子 

4480814876
筑摩書房
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読み始める前から、ヤバイ予感がした。
チラ、と中身をのぞいたら、ぎっしりと本のタイトルが並んでいる。
厚い本だなぁとページ数を確認したら、なんと730頁。
1994~2007の書評集、なわけです。斉藤美奈子女史の。
これは絶対、我が身のためには読んではいけない本です!

ええ。ええ。272頁まで読んで、ワタクシ、リタイア致しました・・・。

面白すぎるからっ! 読みたい本だらけでエライことになるから!
・・・そう。書評自体、私、そもそも読むの大好きなんだけど、
なかでも斉藤美奈子氏の書評が一番ウマが合うの。

オヤジ(文壇のエライさんも含む)を叱咤する美奈子節の爽快さ、
マシンガントークが文章化したスピード感ある文体、
冴えた洞察力をもとに、明快・過激に連射するテンションの高い思考展開、
注意してないと見逃す、何気ないとこで光る繊細な感性。
愛のある毒舌の嵐。熱いようで、実はすこぶる冷静・・・。最高です。

美奈子女史と私の感性は、けっこう近いと思います。
読むものがかなり、かぶっている上、感想も似てる。
超辛口マシンガントーク、私も出来ます。
おっとり、お嬢さん風(っていうには歳くってるが)
の外見で世を偽ってはおりますが。

うん、でも、私が本気になっても、この迫力は出ないかも。
やはり、知識と読み込みの深さが断然劣る。
・・・なんか、猛烈に面白くて、ビミョウに悔しい気持ちになる本だ。

いつものクセで付箋を挟んでたら、恐ろしいことになってた。
ほぼ、2、3ページごとに付箋。
厚さゆえか少々お高いけど、この本は買ってきます。
手元に置いて、ゆっくり読もう・・・。

改めてじっくり読んで、また語りたいですね。
実は、彼女の評価する作家の大半は私も好きで、でも一部はすごく苦手。
そこんとこ、なぜなのかを追求すると、なかなか面白いと思う。

具体的に言うと、笙野頼子と金井美恵子あたり。
才能は感じるのだけど。私、フェミニズムの香りが苦手。
彼女らの小説は、読み応えはある(ありすぎる)けど、イガイガする・・・。
どうしよう、再チャレンジするかな?
好きと嫌いは紙一重、な小説家、振り返れば、他にも沢山、いるんだよね。

あと、本書のなかで一番、シビレれたのは、ここ。
「保坂和志の小説を読む行為」には、やや大袈裟にいえば、ふだん使っていない脳味噌の筋肉をストレッチでほぐすような感じがある。

保坂和志、私、大好きなんだけど、その独特の魅力を
いつも上手く言い表せずにいたんだよね。
この表現は、この上なく、的確。

(2010.4.17)
  

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Author:彩月氷香

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  • 斉藤美奈子
2010年04月20日 (火)
本の本  斉藤美奈子 

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