Loading…

泣き言はいわない  山本周五郎

Posted by 彩月氷香 on 29.2010 山本周五郎   0 comments   0 trackback
4101134596
新潮文庫
Amazon

山本周五郎の著作から抽出された455の言葉たち。
幾つか、私の気にとまったものを抜き出してみる。

◆人間を高めるのは経験のありようではない、経験からなにをまなぶかにある。
◆時はすべてのものを癒して呉れる。どんない深い悲しみも苦しみも、やがては忘れる時が来るだろう。
◆人は大きな不幸に当面するとしばしば運命ということを考えるものだ。
◆人間は弱い。あやまちを犯し失敗を繰返す。傷つき泥まみれになる。然しその血を拭い泥を払って、幾たびでも強く立直るちからも持っている。
◆金でも物でも、使えば減るか無くなってしまう、形のある物はいつか必ず無くなってしまうのだ。大切なのは減りもせず無くなすこともできないものだ。人によってそれぞれ違うけれど、みつけようとすれば誰にでも、一つだけはそういうものがある筈だ。

いずれも、ごく易しい言葉で、ごくごく普通のことを語っているのだが、
そこには人間の弱さに対する深い優しさが滲み出ている。
きっと読む人によって心に留まる言葉は違うだろうし、
同じ人でも読む時によって異なるのだろう。

弱くてもいい。弱くて、当然・・・山本周五郎は「頑張れ」とは言わないのだ。
頑張れる力が、きっと、あるよ、と語りかけてくる(と私は感じる)。

ぎりぎりのところまで追い詰められている人間は、「頑張れ」と言われると
「もうこれ以上は頑張れない、無理」」と思う。
でも、「あなたには乗り越えられる力があるんだよ」と力強く言われたら、
そうかもしれない、と思えることもあるのではないだろうか・・・。

(2010.4.25)
  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

<別館のご案内>
Instagram
99%、花の写真です。

moleskine絵日記
ちいさな絵日記。

表示中の記事

  • 山本周五郎

カテゴリ

最新コメント

データ取得中...

月別アーカイブ

***