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永遠の子ども  フィリップ・フォレスト


集英社
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書くつもりはなかった、という一人の男。
「読む」プロであった文学部の教授。
彼は、娘の死から、書き始める・・・。

構成がすっきりせず、ごちゃごちゃしていている。
シンプルに美しく力強い物語にもできただろうに。
しかし、そうすることで通俗化してしまうことを拒んだ、
作者の強い思いが伝わってくる。

それにしても。
4歳でガンで亡くなる女の子も、ありふれた悲劇に感じられる。
どれほど現代の私たちの心は麻痺しているのだろう。

散りばめられた文学や文化、
通俗的なカルチャーなどでキラキラと輝いている。不思議な魅力。
空想と現実・・・失うまいと著者が努める客観性、
執拗に思えるほど丹念に語り進められていく娘の病状。

確かに、並の人間に書けるものではない。

(2007.8.7)

  

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Author:彩月氷香

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