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完璧な絵画  レジナルド・ヒル

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ハヤカワ・ポケット・ミステリ
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読みなれるまで、ちょっと時間がかかる。
登場人物が多くて、くるくると視点が変わるため、
名前が頭の中でこんがらがっちゃって。
過去も、何しろ3代遡って、人間模様が繰り広げられる。

家同士のいがみ合いが生む悲恋やなんやも絡み、とっても複雑、
頭がつ・い・て・いかな~い。って、私の頭が悪いのか?

大丈夫、だんだん慣れてきます。
すると、妙にのびのびとした村社会の閉塞感に同化して、
その一員になった気分で地味に楽しくなってくる。

うん、やはりレジナルド・ヒルは英国小説伝統の味わい。
ジェーン・オースティンに通じるものがある。

ダルジール警部シリーズ13作目の本作、
ダルジールより部下のウィールドが活躍してますけど、
このウィールドさん、なかなか面白い人だ。

エンディングが最高。

(2010.7.26)
このシリーズ、第一作「骨と沈黙」とあと何か一冊
(タイトル思いだせない、調べたらわかるはずだけど)しか読んでない。
全部読みたくなってきたなぁ。ぼちぼちと読もうかな。




骨と沈黙  レジナルド・ヒル     

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ハヤカワ・ミステリ文庫
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またしても、やられた!
解説を読んだ瞬間、唸ってしまった。
私の思ってることは宮脇孝雄さんにほぼ言い尽くされている。
さすが、ミステリの翻訳にかけて一流かつ、エッセイの名手だ。

・・・その宮脇氏が最後に書いたひとことで、この本は言い表せてしまう。
「一行一行がこんなに面白い小説は、そうざらにあるものではない」

全く! こういう小説がどんどん出てきて欲しい。
ここ数年、読書に情熱を失い続ける一方の私も、
じっくりと楽しく読めた。

面白いものは面白いんだ、と実感。
自分の感性の衰退を嘆く必要なんかないんだ、
それより本選びの奥義(そんなんあるのか?)を極めるべきだ!

本書に話を戻すと。
何しろ、人物が描けている。英国風ユーモアが効いている。
読者を世界に引き込む魅力に満ちている。
それもアメリカ式に暴力的に強引なのではなく、
おや、いつの間にかお仲間に、という風なさりげなさで。

英国の田舎の警察物って、趣味に合わないはずなのに、
そんな分類なんて無意味だと知らされた。

深々と、ミステリの愉しさを堪能し、満ち足りた気持ち。

(1996.11.15)
14年前の私は褒めちぎってますが、冷静に批評するなら、
ミステリの謎解き部分には弱さを感じる読者もあるかと思われます。
本書はダルジール警視シリーズの第一作で、今も続編が刊行中。
クラシックミステリのお手本の様な、これぞ英国推理小説という作風。
シリーズ全てが傑作とは言えませんが、水準は常にクリアしてますし、
味わい深く読み応えがあります。・・・久しぶりに読みたくなってきたぞ。


  

プロフィール

Author:彩月氷香

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