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『瘡瘢旅行』西村賢太

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講談社
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読み始めてすぐ、「しまった」と思う。
なんだ、これは・・・。
私の大嫌いな、駄目男とそいつに尽くす冴えない女の話ではないか!

しかも、無駄に難しい語が散りばめてある。
文章から熟語が浮き上がって、まったく馴染んでない。
「穢悪」「慊い」「威迫」「一伍一什」なんて、日常会話で使わないのに。

これはきっと。著者は学歴が低いに違いない。
僻み根性満載の癖にプライドは高い男の韜晦なんて、勘弁して欲しい。
と思いつつ不思議とどんどん読み進み、呆気なく、読了。

えっと、なんて感想書いたらいいんだろう。
そもそも、何故、私はこの本を読んだんだろう。

たぶん、誰かが面白いと言ったのを覚えてて、
作者のことも本の筋も知らずに借りてきたのだと思う。
知ってたら、読んでないに決まってる。

何から何までイヤな感じなのに、するする読めてしまった。
ぞっとするほど「汚なさ」が漂う小説なのだけど、
なんだか、そこが癖になるような味わいがある。

結局、著者と自分は、そうかけ離れてはいないのだ。
そう思い知らされても、同類嫌悪を引き起こさないのだから不思議。
こんな妙な読み味の小説って今まで出会ったことがない。

多少なりとも日常的に文章を書いてる人間は。
本書に限らず、私小説特有の匂いに、馴染めるのかもしれない。
それはそれで、ちょっとぞっとすることではある。

また、他の著作も読んでみよう。

(2010.3.27)
著者が中卒と知り、私は密かに自分の勘の良さに得意になった。
人間、しょうもないとこで優越感を抱くんだなぁ。
ああ。私もかなり、嫌なヤツ。


関連記事

草の花  幸田 文

2010.03.26 幸田 文   comments 0
4061963759
講談社文芸文庫
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文章が上手いというよりも、
ところどころ鋭い観察眼から生まれた鮮やかな描写があって、
思わず息を呑む見事さだ。

女らしさというものをこれほど醸し出す文章はないくらいだが、
それが息苦しい濃密さとなるのを免れているのは、
芯の強い、生活に根ざした知性に拠るのだと思う。

(1999.9.9)
本作はエッセイであり、表題作「草の花」は著者の女学生時代を綴ったもの。
福永武彦の著作にも同じ題名のものがありますね。
私、若いときに繰り返し繰り返し読み直すほどに愛読したんだけど、
ある程度の年齢に達すると恥ずかしくて読めなくなった。
今読み返したら、どう感じるのだろうか・・・。

東京・自然農園物語  山田健

4794215797
草思社
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なんだか新鮮な面白さだった。
コピーにうたっている「さわやかな農業ファンタジー」と
いうのはかなり的を得ている。
 
「目」っていうものは、なにかのキッカケで、そこに注意がいくまでは、本当に、見ているようでなにも見ていないものだなァ、と改めて驚いた。

農業ってありとあらゆるものが見えてくる、すごい体験なのだ。
それにしても、ステキな農園である。
きのこ、三菜、果樹・・・

美味しそうな料理のたくさん出てくること!

読んでいて、ひたすらに楽しかった。

(2008.3.3)

「生きづらさ」について    雨宮処凛・菅野稔人

2010.03.25 共著   comments 0
4334034616
光文社新書
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ショックで。

わかるけど、わかりたくない世界。

苦しい話だけど、面白さもあった。

不思議と活気がある。

でも、ため息ばかり出た。

・・・色んな生き方がある。

 

参考に。副題は「貧困・アイディンティティ・ナショナリズム」とあります。

(2009.3.18)

ベルリンの大人の部屋      久保田由希

2010.03.24 暮らし   comments 0
4777805069
辰巳出版
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久しぶりに見ごたえのある、インテリア本。

 

ごちゃごちゃしてるのも、何だか素敵なのだ。

でも、私はやはり、シンプルが好き、と改めて思う。

 

天井の高さと部屋の広さはマネできないから、モノを減らしてすっきりさせなきゃね。

それでも、シャンデリアは日本の家には重たいだろうな。

・・・残念。 

 

この本の惜しいところは、本が小さくて、写真が小さいこと。

もっと大きな写真で見たかったな・・・。

p102、 p92、p76が私の好きな部屋。

 

(2009.3.4)

 

 

  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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*ブログタイトルの由来

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