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断捨離のすすめ  川畑のぶこ 

Posted by 彩月氷香 on 30.2010 収納・整理   0 comments   0 trackback
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DO BOOKS
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シンプルライフを目指して、日々努力している。
読書に次ぐ私の、いわば「趣味」みたいなもの。
去年からは特に「捨てる」ことに力を注いでいるので、
「断捨離」という言葉に、まず惹かれた。

強い、印象の語だよね。
この字面を見るだけで、迷いがふっきれそうに思えるくらいに。

読み終わった感想は・・・。、
好感は持てるけど、期待していたような「新しさ」は無かった。
いわゆる、捨てることを提唱する従来の本と変わらない。

シンプルライフのカリスマといえば、あらかわ菜美、カレン・キングストン、
金子由紀子、といった面々が思い浮かぶ。いずれも甲乙はつけ難い。

物を減らすことの必要性を説き、物が減れば心に変化が起き、
生活も運命も変わる、と提唱しているんだよね、どの人も。
まぁ乱暴に言うと、語り口と、用語・用例が違うだけ。

イチオシを一冊、と言われれば、やはり、
カレン・キングストンの「ガラクタを捨てれば自分が見えてくる」かな。

でも、この本は読みやすい。
物足りない人もいるだろうけど、「捨てる」初心者には親切だと思う。
散々この手の本を読んだ人(私みたいな)には、「復習」になる。
すっきりと、よくまとまってる。

繰り返し繰り返し、自分に言い聞かせないと、なかなか捨てるのは難しい。
私は去年一年で、物を200個減らしました。
ていうか。401個減らしたのだけど、201個増えたんだよね・・・。

ゴミ袋20袋捨てた、という著者に比べると微々たるもの。
それでも、物を減らすことが生活を変える、のは実感できてる。
もっと思い切って捨てたいけど、フリマ用によけてるものが結構ある。
過去4回、フリマで相当の物や服を処分してきたから
良い物は残ってないんだけど、捨てる勇気が出なくて。

あああ、駄目だぁ、まだまだだ・・・。

ちなみに、断捨離とは、
「不要・不適・不快」なモノを断ち、捨て、離れること、その過程のなかで
「モノと自分との関係を問い直すこと」
と著者は言ってます。元々はヨガの考え方らしいけど。

順序が逆になっちゃったけど、この考えの元祖のやましたひでこさんの本を
次に読んでみたいと思ってます。

(2010.4.30)

総決算のとき  メイ・サートン

Posted by 彩月氷香 on 30.2010 メイ・サートン   2 comments   0 trackback
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みすず書房
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何と答えたらいいのだろう。ローラは考えた。唯一の答は「時間」だ―あと数年もすれば状況は今とは一変するわ、アン。でも激しい痛みに苛まれている人間―ローラはアンが今にも泣き出しそうなことを察していた―には、「時間」が解決すると言ってもなんの答にもならない。

この箇所を読んで「時間が癒してくれるよ」と言われても信じられなかった、
とても辛かった時期のことを思い出した。

その言葉が真実とわかるまでに、
そして信じていない私に何度も何度も、
その言葉を繰り返した人の優しさに気づくのに、
ずいぶんと長い長い「時間」が必要だったことも・・・。

それでも、間違いない、「時間」は解決してくれたのだ。

良い本を読んだ。静かな語り口が好ましい。
私は死に至るとき、どのような時間を求めるだろう?

きっと、また読み返そう。
・・・心が澄んでいく思いがした。

(2005.9.26)
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泣き言はいわない  山本周五郎

Posted by 彩月氷香 on 29.2010 山本周五郎   0 comments   0 trackback
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新潮文庫
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山本周五郎の著作から抽出された455の言葉たち。
幾つか、私の気にとまったものを抜き出してみる。

◆人間を高めるのは経験のありようではない、経験からなにをまなぶかにある。
◆時はすべてのものを癒して呉れる。どんない深い悲しみも苦しみも、やがては忘れる時が来るだろう。
◆人は大きな不幸に当面するとしばしば運命ということを考えるものだ。
◆人間は弱い。あやまちを犯し失敗を繰返す。傷つき泥まみれになる。然しその血を拭い泥を払って、幾たびでも強く立直るちからも持っている。
◆金でも物でも、使えば減るか無くなってしまう、形のある物はいつか必ず無くなってしまうのだ。大切なのは減りもせず無くなすこともできないものだ。人によってそれぞれ違うけれど、みつけようとすれば誰にでも、一つだけはそういうものがある筈だ。

いずれも、ごく易しい言葉で、ごくごく普通のことを語っているのだが、
そこには人間の弱さに対する深い優しさが滲み出ている。
きっと読む人によって心に留まる言葉は違うだろうし、
同じ人でも読む時によって異なるのだろう。

弱くてもいい。弱くて、当然・・・山本周五郎は「頑張れ」とは言わないのだ。
頑張れる力が、きっと、あるよ、と語りかけてくる(と私は感じる)。

ぎりぎりのところまで追い詰められている人間は、「頑張れ」と言われると
「もうこれ以上は頑張れない、無理」」と思う。
でも、「あなたには乗り越えられる力があるんだよ」と力強く言われたら、
そうかもしれない、と思えることもあるのではないだろうか・・・。

(2010.4.25)

文藝ガーリッシュ  千野帽子    

Posted by 彩月氷香 on 28.2010 千野帽子   0 comments   0 trackback
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河出書房新社
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そもそも「文藝ガーリッシュ」とは?
まず著者はその説明からスタートする。

長い説明で、要約が難しいが、
「志は高く心は狭い文化系小娘のためのジャンル」らしい。

要は、小生意気な少女趣味、ってことね。
可愛いなんて言わせないぞ、とつっぱる(死語!)美少女のイメージ。

どうも私自身がその基準から外れるせいなのか、
素直に入りにくい文章にしばしば、ぶつかった。
趣向は面白いんだけど、凝りすぎたんじゃないかな・・・

先日読んだ「読まず嫌い」の方が断然、面白かった。
取り上げられてる本は、私の得意分野なのに。

まず、読んだことある本がずらっと、
幸田文「草の花」、小川洋子「ミーナの行進」、森茉莉「甘い蜜の部屋」、
佐々木丸美「雪の断章」、武田百合子「富士日記」、長野まゆみ「雨更紗」、
瀧澤美恵子「ネコババのいる町で」


他には取り上げられた本は読んでいないが、おなじみの作家、
森田たま、三島由紀夫、小沼丹、矢川澄子、野上弥生子、津村節子、
笙野頼子 、小泉喜美子、金井美恵子、綾辻行人。


それなりにクセのあるラインナップだ。
独特の世界に浸りながら自分も世をスネてみる、という読み方が似合う。

文学に納まらない異色の香りを持ち、少女の感性を湛えている、
そんな作者であり作品群でもある。

読みたい気持ちを揺り起こす千野氏の紹介の上手さは侮りがたく、
気がつくと、私の読みたい本リストに長い追加の列が・・・。
チラとよぎった不安どおり、調べてみると絶版本があり得ないほど多い!

ほんとに困った本を書く人だなぁ、千野さんって。
「読まず嫌い」を読んでる限りじゃ男性と思ってたけど、もしかして女性?
こんなに少女小説を読んでる男性、って・・・ありなの? 

と、ここで、ググる。
へ~ぇ、正体は岩松正洋というフランス文学者、かつ関西学院大学の准教授。
ネットって便利で、でも夢を潰すよね・・・。無名の勤め人の方が素敵なのに。

この出来過ぎた少女の考察は、女じゃないから出来ることだと思う。
少女(「元・少女」も含む)は、こういった分析などはせず、
どっぷり浸りきるか、さらに妄想の世界を広げていくかだものね。

あ、本の紹介の合間に「文学少女の手帖」というコラムが挟まれてて、
これはとても秀逸なミニ文学論で、好きです。

(2010.4.20)
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本の話 絵の話  山本容子

Posted by 彩月氷香 on 27.2010 美術・工芸・デザイン   0 comments   0 trackback
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文藝春秋
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山本容子さんて、すてきな人。
文筆家にはないような、センスがある。
キッパリ、ハッキリしてて、かっこいい。
・・・かくありたい、という憧れの女性。

強くて美しい。
うじうじしてなくて。しゃきっとしてて。

彼女の絵は正直、私は特に好きではない。
あ、でもこの本に収録されている肖像画シリーズは、めちゃ、いいです。

(2006.8.2)
ハードカバーの方は絶版のような・・・。文庫が出ています。
でも、絵が小さくなっちゃうから、残念な気がするなぁ。
本の話 絵の話 (文春文庫)文春文庫
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