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月読  太田忠司

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文春文庫
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異世界ファンタジー?と、読み進んでいくと、
本格ミステリーの様相を帯びてくる。

謎解きに、ぐるぐる頭を働かせていると、
懐かしいような甘・苦・酸っぱさが心に染みてくる。
・・・ん? 青春小説?

不思議だなぁ。様々な要素が、融合している。
そして、どこか、登場人物の誰もが淋しい。

死後に、形として残された想い・・・「月導」
そこに込められたメッセージを読む力を持つ者・・・「月読」

幻想的な美しい素材を、このように調理する、とは。
なかなか。これは、これは。

自ら「呪い」と称する能力を持って生まれ、
それを生業として生きることを余儀なくされ、
しかし、そこにはありがちな葛藤の跡はなく・・・。

「月読」である朔夜という人物が魅力的。

彼の静かな佇まいは、悲痛な穏やかさを纏い、
淡々と不幸に寄り添い、どこか冷淡な優しさを、
沈黙のなかに潜めている。

苦しみが磨きあげるものも、存在しうるのだということが、
一人の人間の姿となって、救いを感じさせる。

無性に月を、見たくなる。

(2010.10.19)
初めましてな、作家さん。多彩な作風の人とお見受けし、
また近いうちに再会したいな、と感じました。



関連記事

買わない習慣  金子由紀子

2010.10.29 暮らし   comments 0
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アスペクト
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ついつい「買ってしまう」という人、
シンプルに暮らしたいと願っている人、
そんなアナタには必見な本であろうかと思います。

金子さんいわく。

買わない暮らしは、「買わないでガマンする暮らし」ではなく、
「買わなくても楽しめる質の高い暮らし」

そして、「質の高い暮らし」とは
「沢山の物をもつ暮らし」でも「高級品だけを使う暮らし」でもない。

◆本当に必要な物はきちんと手に入り、暮らしに要らないものがない。
◆心と体が健康。
◆ヒマをもてあますことも、時間に追われることもない。

この3つを満たしていれば、満ち足りた質の高い暮らし。

現代人の多くは、物の管理に振り回されている。
暮らす技術が高ければ、少ない物でも充分に暮らせる。

というわけで。
何故、買ってしまうかを考える。次に、買わない習慣をつける。
そして、「買ったことを後悔せず、長く楽しく使えて、やがて誰かに手渡せる・・・そんな買い物」ができる能力を育てる。

そのための様々なルールやアイデアの提案が集まった本ですね。
かなり、具体的なので、参考になりますよ。

節約本、ではないところがいいです。
一度読んでも、頭に入りきらないので、時々読みかえしたい。

買えば、いいのですよね?そうすれば、いつでも読みかえせる。
でも、買いません、私は。
だって、この本のタイトルは、「買わない習慣」ですもの。
著者も買わずに借りれるものは借りましょうと言っていたし(笑)。

(2010.10.18)
実は、再読だったりするのだ。なんと前回は立ち読み。
ていうか、座り読み? イマドキは椅子のある本屋があるので。
ごめんなさい、本屋さん。でも、違う本を買いましたよ(汗)
つまりは、すぐ読めます。けれど内容は濃いです。
きっとまた、読みたくなるけど・・・また、借ります(笑)




雨は、好き

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何やら、迷いの森をさまよい続けている彩月ですが
お心優しい訪問者さまに、たいへんご心配頂いておりますが
まぁ、そこそこ、平穏に暮らしております。

心が平和かと申しますと、そうとはとても言えないのが、
正直なところではございますが・・・

読書記事とのギャップの激しさに戸惑われる方もあるかもしれませんが、
その二つが両立しえるくらいには元気だということです。

ムリしてないか~?ってとこですね。
まぁ少し無理してるくらいが、誰でも普通なのではないかと思います。

問題は、無理しすぎることですが。
本当に、ムリになったら、さすがの私も沈黙しますので、
何やら、つぶやき続けているうちは、大丈夫です。

私のひとりごとが、ご不快でしたら、ごめんなさい。
甘えもあることを自覚しつつ、何かに苦しんでいる人の心に、
届く部分もあるかしらと思い、敢えて記事を公開しています。

苦しいことは誰にでもあって、それは個々に違う様相を持ち、
けれど私が思うに、根っこのところでは同じではないかと。

曖昧な、抽象的な言葉の連なりは、何の事実をも映さず。
ただ辛いことを耐え、乗り越える道筋は、きっと、どなたも
異なるようで似ているのでは、と。

対処法は色々あっても。
自分の心によってしか、真の解決はあり得ない。
まぁ、そもそも、解決することすらないのかもしれませんが。

だからといって、独りよがりに苦しむつもりもなく、
見えるものも見えないものも、多くの思いやりに支えられていることは、
片時も忘れたことはありません・・・

落ち込んでも、喜んでも、忙しくても、饒舌になるという、
ややこしい性分の私に根気良くお付き合いくださる皆様に、
心より深く感謝を・・・。

いつもありがとうございます。
あ、初めての方も。ここまで読んでくださった方。ほんとうに。

雨は、好きです。毎日降ったら、困りますけれど。
傘もなく、雨に打たれたら、どうしようもなく心細いでしょうけれど。
私には多すぎるくらい、たくさんの傘があります。

その傘を差し出してくださる手のぬくもりを知ることが出来るのも、
雨のおかげだと・・・これは少し強がりでもありますが。

雨の恵みで育つものもあることに思いを巡らせながら、
心静かに、雨の染み透っていく音色を聴いています。


『カリスマ塾長が教える 一冊の手帳で試験に合格する勉強法』伊藤 真

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日本能率協会マネジメントセンター
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すみません。まず、謝ります。
返却期限に迫られ、本を図書館に返したため、手元に本がありません。
しかも、読了後、半月が経過・・・。

はっきり言って。内容、覚えてません。
これが覚えてられるような頭だったら。
そもそも、この本を読まずとも一流大学にでも行けてるハズ。

ただですねぇ。
読みながら貼った付箋の数が大量だったことからして、
内容は、とっても良かった、のだと思います。

東大も勉強法を間違わなければ、うかる!という信念をお持ちの著者。
司法試験も、誰でも受かる、と豪語します。え~っ。それはナイわ。

ま、それでも、語り口は強硬路線ではなく。
私は、かなり好感を持ちましたねぇ・・・。

肝腎の勉強法が思いだせないのが哀しいですが
(そこが、一番、肝腎だろ~!!)

納得は、しました。これは役に立つな、と思いました。
私も司法試験受かりそうな気分になりました。
(この人、詐欺師の才能あるかも・・・)

ただねぇ、著者の頭にある読者はそもそも、
そこそこ以上の知能をもった人ではないかと思われ・・・。
8の段階の人が10になるのと、4の段階の人が10になるのとは、
まるっきり違う話ですからねぇ・・・。

あ、私なんて、3くらいかもしれないし。

それでも。試験を受けようと思う人は読んで損はない内容です。
私も、宅建試験を受けるにあたって読んでたら良かったのに、
と思うところは幾つかありました。

来年も宅建試験を受けることになったら、この本また読むつもり。
ああ、その必要がないことを祈る・・・。

(2010.10.13)
そもそも手帳大好き人間なので。
尚更、本書に好感を持ったかもです。
ただ手帳好きの人は「手帳万能主義」に陥り易く、
それは極端かな~と思うことがあります。
煎じつめれば、やっぱり努力。その努力を続ける秘訣ってこと。
自分の力を100%、もしくはそれ以上発揮するために何が出来るか。
「自己管理」は最大の焦点ですね。そのコツを丁寧に書いています。
そのための必須アイテムとしての「手帳」とその活用法。
たぶん、たぶん、そんな内容でした・・・。


なぜ?

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いつもどうして これで大丈夫と思い始めた矢先に
なぜ?

どうして そうっとしておいてくれないのだろう
知りたくないことを 知らされるのだろう

もういいじゃない 知りたくなんかない
私は新しく 生まれ変わった気持ちで進みたいのに

それが無理だということを ただの強がりだということを
なぜ 思い知らされなければならないのだろう

先に立ち直ったものが 勝ちなのか?
傷を癒せないでいる私を 嘲笑うかのように
なぜ?

知りたくはない 知らなければそれで済むのに 
しばらく静かに 心を癒すための時間が欲しいだけなのに

治りかけた傷に 冷たい風 沁みとおる風
ひりひり ひりひり
痛みに震える 自分の弱さがうとましくて

それでも 問わずにはいられない
なぜ?

耐えられない重さは 背負わされることはないのだと
そう何かで 読んだ覚えがある

私には耐えられると そう誰が決めたの?
まだ 足りないの?

なぜ?
お願いだから もうもうたくさん

時間ぐらい くれてもいいじゃない
何も望んでなんか いないじゃない

たぶん私が弱過ぎるのか もっと強くなれということなのか

こんなのへちゃら と笑って見せたい自分と
そうなったときには もう私は私じゃない と感じる自分と

けっきょく
自分の弱さを認めて 傷ついてる自分も認めて
それでも自分を憐れむことなく 人も出来事も恨まずに
自分の力で 立直るしかないわけか

そんなに強くなれるものか なれるわけないじゃない

自分の心の頼りなさに疲れ果て うずくまる私の
その弱さの向こうに やがて浮かび上がる黒い影

強くなりたくて なれなくて なりたくなくて
言い訳しょせん 何もかも言い訳

弱さは罪だと そう言いきってみせたかつての私
その残酷な言葉を それでも今も信じている
だから弱い私を 許すわけにはいかない

もう充分ふりまわされた 方角を見失うくらいに
それは外から来たものではない 原因がどこにあろうとも

種が外から飛んできたとしても
育てたのは私の土 水も光も私が注いだ
育ててはいけないものもある わかっていたはずなのに

それでも
なぜ?

小さな偶然に翻弄される心の弱さを 試す必要があるのか?
心を鍛えることは哀しい 強い心なんて望んではいない
どこかで弱さを愛おしく思う わがままな優しさ

憎しみを隠そうとする時 自分の弱さに逃げ込もうとする
ほんとうは きっと憎悪が心の奥に潜んでいる
それを認めるくらいなら 弱虫になろうと・・・
なんて卑怯な なんて醜悪な 

なぜ?
薄々わかっていることを 無視するくらいの自由もないの?
自分の心に認めたくないことから ちょっと目を背けるのも駄目?
それをさせまいとするのは いったい何のお告げ?

やけっぱちで お礼を言ってみようか
私がそんなにも強い人間だと 思ってくれているらしい神様に

いいですよ わかりましたよ 
もっともっと 強くなってみせますよ
けろっとして笑って いつもの私に戻ってみせますよ

・・・何か、ご褒美はあるのですか?


  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

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  • 2010年10月

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