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『少女には向かない職業』桜庭 一樹

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創元推理文庫
Amzon

毎回、読む度に思うのですが。
私、桜庭一樹サン、苦手なのだと思うのです。
読みにくいとか、嫌いとか、そういうわけでもなく。

うーん。でも。読みながら、いつもコケそうになるかな。
意表をつかれる、というとそれも言い過ぎて。
テンポが狂うというか、調子が掴めないというか。

そもそも。私はゴーイング・マイウェイな人間ですが。
せっせと周囲や相手に合わせることも得意だったりします。

桜庭一樹作品は、「不思議ちゃん」です。
ちょっと言動が読めません。可愛くて面白い子ですが。
その真意がどこにあるのかが謎で、どこか不気味です。

というワケで。いつもペースを乱されたまま読み。
読み終わるまで、その独特な調子に振り回されます。

それがイヤなのか?と言えば。そうではなく。
なので、またしばらくすると読んでみようという気になるのです。

で。読んでみて。やっぱり。困ったなぁと感じる。
好きでも、嫌いでもない。どうでもいい、というのでもない。

異性物に出会ったような。わからないけど、わからない。
あ、わからないけど、わかる、じゃありません。
わからないの二乗ですので、お間違いなく。

何が原因かと考えれば。桜庭一樹といえば「少女」。
彼女の作品の最大のキーワードは「少女」(繰り返します)。
この、「少女」っていうのがクセものだ。

私ね。少女という生き物が理解できないわけです、昔から。
見た目とか性癖はそんなことありませんが、
思考回路は少年の方にずっと近いと思います。

あ。図々しいですね。今だったらオジさんですね(笑)

うん。そう。これは実は、たった今閃いたんだけど。
そうだ。きっと。少女に対する違和感だ、根底にあるのは!

桜庭一樹以外にも、何となく苦手な女流作家はいますが。
年齢を問わず「少女性」を色濃く持っている人のような気がします。
全員に「少女を描くのが得意」という共通点があります。

男性目線が苦手・・・と歴史小説に関するところで発言していたので、
我ながら矛盾してないか?とツッコミたいところですが。
まぁ、そんなに都合の良いものなのです、人間の感じ方なんて。

正確を期せば、少女性の全てではなく「ある種の少女性」ですね。
それを具体的にどういうものかを説明するのは・・・
正直、そこまで考え抜いてませんので、今後の課題にします。

男性目線の少女もまた異なるのですが。
場合によってはそちらの方が、私には親しみが持てます。

なんだかんだ言って、私にも少女時代はあった筈ですが。
桜庭一樹が描く少女は、私にとって最も遠い少女。
って言ってて自分でもよく、意味が分からないんだけど・・・

(2012.4.14)
私の個人的感情は置いときまして。どなたでも楽しんで読めるかと。
内容をひとことで言えば、少女たちの生き残りのための闘い。

桜庭一樹が少女以外のものを書いた本ってあるのでしょうか?
あったら読んでみたいですが。彼女の独特な作風は好きなのです。
感情の描き方の荒っぽさが、むしろ魅力になっている感じで。

ですが。今のとこ一番感動したのは「桜庭一樹読書日記」。
あの読みっぷりの良さには惚れ惚れします。カッコいいです。
おそらく、あれを読んで桜庭サンが好きになったので。
自分にはあまりしっくりこない作品でも受け入れられるのかも。

あんなに男前な性格なのに、少女に固執するの何でだろう?
いや作風が男前だから、これで題材が男前だと救いがなくなる?
(彼女、イケメンを受け付けない体質なんですって・・・)

本の感想から、かけ離れてすみませぬ。
桜庭さんのファンがいらっしゃいましたら是非こちらをご覧ください。

http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi54.html


関連記事

つぶやき集 2012年5月(3) 

詩の気分の日と。散文の気分の日と。物語の気分の日と。短歌の気分の日と。俳句の気分の日と。・・・心に浮かぶ言葉のトーンが違う。今日は散文かな?ん?三面記事の気分かな。雑誌記事の気分というのもあるな。それも月刊誌風と週刊誌風だと、またそれぞれ違う。四コマ漫画風というのもあるかも。

目線を。ふっと。逸らされるというよりも。奪われるというよりも。小さな驚きで弾ませて。ちょっとだけ、いつもの場所から背伸びするような。あるいは少しだけ膝を曲げて覗き込むような。そんな。何か心躍ることがあるといいな。知っていたはずのものに、新たに出会うように。

自分のつぶやきを読み返して思うこと。「らしい」「みたい」「ような」が多すぎる。確定することが嫌いなのだろうけれど。あまり褒められたことじゃない。「・・・」の多用も目立つ。曖昧さを維持して。逃げ場を確保しようとしているのだろうか? 無意識に? いいえ、ただ確かなものを掴めないだけ。

きっぱりしている、ということに強い憧れがある。いつも迷っていて、ゆらゆら揺れている自分につくづく愛想が尽きる。それでも。何故だか時折「凛としてますね」と言われたりして、素直に喜ぶ。揺れる水紋の底に。石は揺らがずに同じ場所に在るのだろうか。水底の石に気づいてくれる人に感謝を。

何を観るにしても自分の主観を通過せざるを得なくて。それが固定されていれば、跳ね返る角度で計ることができるのかもしれないし。柔軟であれば、どこから飛んで来ても吸収できるのかもしれないし。私の場合はどちらでもあるような無いような。「自分」と「主観」の距離も日によって変動する。

観察している自分を一歩ひいて眺める余裕がある時と、没入しきって一体化してる時と、その中間ぐらいの時と。この温度差は好き嫌い、質の善し悪しばかりが原因でもない。定点観測はできない性分と割り切っている。自分の立つ位置を決めてしまうのは無理。でも今日の自分の居場所は把握しておきたい。

自分で自分を。「あははは〜。バカだなぁ」と微笑ましく思える日もあれば。「救いようがない、単細胞」と吐き捨てたくなる日もあり。「ま、こんなもんでしょ〜」とのほほん、とする日もあり。さらには理解不能なので、目を逸らす日もある。どんな時もたぶん、本気で嫌いにはなれない自分というもの。

胸のあたりにね。小さな空洞があって。でも心地よい空間で。ほのかに差す光で日溜まりが出来てて。そこに仔猫が寝そべってる感じ。こういう日は何もせず、ぼーっと過ごすのもいいな。気紛れに頭をなでてくれる手があれば言うことなし。ひらひら蝶々が迷い込んで来そうな気もする。きっと青い蝶々。


関連記事

このミステリーがすごい! 2011年版

2012.05.24 未分類   comments 2
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「ミステリのタイトルで50音」を作ることを諦めていない私。
その参考にと思って借りました。2012年版は無かったのです。

これを読んでると、あーいいなぁ。
ミステリ読みたいなぁと気持ちが盛り上がります。

選ばれるミステリには、難クセつけたくなることもありますが。
やっぱり、ベストテン入りする作品は読みたくなりますよね。

(2012.4.29)
ミステリタイトルの50音は、出来かかってたのですが。
データがUSBに入ってて・・・先日、消えちゃいました。
なので。この思いつきは残念ながらお蔵入りです(>_<)



泣ける話、笑える話―名文見本帖  徳岡孝夫・中野 翠

2012.05.23 共著   comments 0
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徳岡孝夫と中野 翠の書き下ろしエッセイ集。
ご存知の方も多いと思いますが、前者は毎日新聞の元記者。
後者は辛口が売りの人気コラムニスト。
両者の随筆が交互に収められています。

文章の塩梅、というのか。さじ加減というか。
どのくらい香辛料を効かせるか。
甘みを生かすために塩をほんのひとつまみ。
火加減。焼き過ぎず、煮過ぎず。生煮えでもなく。

文章を書くって料理するのと似てるなぁと感じさせられます。
材料が良くても、料理人の腕次第では食べられないほど不味い一品になる。
逆にありふれた素材も一流の腕があれば、美味しい料理になる。

結局。材料をよくよく見て。
いかに調理するか。何と組み合わせるか。

スパイスはいつも隠し持ってなくちゃね。
そして包丁もよくよく研いでスタンバイして。

いい話は。泣けるような。笑えるような。
泣けるだけの話、笑えるだけの話、って心に残らない。
どちらも含んでいる話には、ドキッとする。
泣くことと笑うことは、実はそんなにかけ離れていない。

起きた出来事の表情を決めるのは。
その出来事を映す瞳なのだろう・・・結局は。
時が過ぎれば。いつしか変化するものかもしれないけれど。

正解はない。「何があったか」よりも「どう見たか」が強い。
見た人の数だけの真実が存在するのかも・・・とそんなことを思う。

(2012.4.29)
中野翠さんはもともと好きだったので。
持ち味の小気味よい調子を楽しみつつ読みましたが。
徳岡孝夫氏の文章には、今回初めてお目にかかって。
これは収穫でした・・・人生の厚みが自然と滲む名文です。
彼の著作をぜひ読んでみたいと思います。


MacBook パーフェクトガイド Plus 2012

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アスキー・メディアワークス
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Macについての知識を得よう、と。
ここでも本を買うのでなく、借りて済まそうという私。
図書館にあるMac関連の本の中で一番新しいという理由で読みました。

ああ、期待はずれ・・・。
この本に書いてあるくらいのことは闇雲に触ってればわかります。

そういう意味ではアップルのコンピュータが感覚的につかみやすい、
初心者にやさしいデザイン、仕様なのだなと感心させられました。

(2012.4.30)
WindowsからMacへ、というのは冒険でしたが。
今のところ、機嫌よく快適なPCライフを送っています。
使い勝手もデザインも。惚れ込んでいると言っていいぐらいですが。
一方でWindowsじゃなきゃ、という人もいるというのもわかります。
でも持ち物に「美」を求めずにいられない人には断然、Macですね。
持っているだけで満たされる何かを持っている電化製品って貴重です。
秋には携帯もiPhoneへ機種変する予定。きっとiPhone5、出てるよね?


  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

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