Loading…

つぶやき集 2015年9月 2

Posted by 彩月氷香 on 29.2015 つぶやき集   0 comments   0 trackback
私は欠点の多い人間だけれど。それにしても。欠点ばかり際立つ職場で過ごすのは辛い。平均点が揃っているのではなくて。良いところで悪いところを補って生きてきたのに。良いところを生かす場面がない。ダメなところばかりがドンドン目立つ。悪いところを直す努力をしてはいるけれど。実らない。

私が好きだなぁと思う仕事ぶりの人が。評価されない職場。仕事してる姿が見てて好きになれない人の方が、上手に居場所を作っていて。愚痴なんて言いたくないのに。言わなくても心に溜まる。

さて。それでも、今日の。そして明日も続く憂鬱を。いったん断ち切って。新しい朝を迎えられるように。眠りの準備をしよう。

「ありがとう!」と「よかったね!」が今日を彩ってくた。大半は「もう!」「また!」「あーヤダ!」「やれやれ・・・」「ぎゃー」で埋まっているのだけれど。それでも一日が終われば。そんな、ぶつくさは消えて。「あー良かった。おめでとう」と、「いつもいつもありがとう」だけが残った。

音楽のつつましい願い  中沢新一・山本容子

Posted by 彩月氷香 on 27.2015 音楽   0 comments   0 trackback
448087285X

筑摩書房
Amazon

中沢新一「音楽のつつましい願い」を読了。一話目がもう、ほんとうに好きだ。いや、他の作品も良いけれど、冒頭の「孔雀のような コダーイ・ゾルターン」には涙ぐんでしまった。音楽をこんな風に描くこともできるのだな。山本容子さんの挿絵も物語にしっくり馴染んでいる。小さな宝物のような本。

つつましやかな音楽家たちが取上げられた本に。うっとりと心が癒されて。すぐに彼らの音楽を聴きたい!と思うが。私の貧相なクラシックコレクションの中には無いものが多い。そもそも。フォーレとディーリアスはたぶん、どこかにある。コダーイ・・・そもそも聴いたことあったかしら?


以上、読後のつぶやき。

以下、心に残った箇所の引用。

音楽は、人生の一部にすぎないのですから。でも、そのことが、音楽を美しいものとしているのではないでしょうか。人生のすべてではなく、人生の一部であるからこそ、それは美しいのではないでしょうか……。

 ハチャトゥリアンは、色彩を音に変える技術を開発しようとしてきた人物ですが、僕にはそれ以上に、彼は光を音楽に変える技術を身につけた、アルメニアの高貴な職人であるように思われるのです。彼の音楽を聞いていると、圧倒的なエネルギーがうねりながら、ジャンプしながら、僕たちの体の中を通過していくのが、よくわかります。

 しかし、フォーレの音楽は、インテリアの家具にはおさまらない。それは、家具そのものではなく、家具と家具との間、壁紙とテーブルの間、敷居のドアノブと机の上のランプとの間の、空間という空間を、濃密な香りで満たしていく音楽なのである。それにしても、なんという複雑な香りだろう。まるでインテリアが放つオーラのようだ。人間が家に居住し、部屋に住みつくことの秘密を、それはひそやかに語り出す。

 おとぎ話の主人公はたいてい貧しくて、自分には大切な何かが欠けていることを知っている、謙虚な人間だ(あるいは、旅の途中で、その謙虚さを学ぶことになる)。彼はその欠けている何かを求めて旅に出る。その旅の途中で、主人公の心は試される。もしも彼が世間の常識通りに、見すぼらしい格好をした旅の僧や、見るからにみっともない姿をした妖精や妖怪のことを馬鹿にしたりすれば、そのとたんに未来の幸運は彼のもとを離れていってしまう。出し惜しみをしたり、打算で行動してもだめだ。旅の途中に出くわすさまざまな試練のたびに、主人公が私心のない、おおらかな心を持って、自分の所持しているものを、惜しみなく他人に差し上げてしまうような心をしめすとき、彼の前には幸運の狭き門が開かれて、また一歩また一歩と、妖精の女王のすまいである世界の奥底の、「魂の宮殿」へと近づいていく。

 
最後の一文はチュルリョーニスについて語った文章。
この人は絵も描いたらしい。

とにかく。
冒頭の「孔雀のような コダーイ・ゾルターン」が白眉。
涙ぐんでしまった。

読んでいて、聞いてみたくなった曲。

ボロディンの交響曲第二番。
ボロディンの弦楽四重奏曲第一番。

(2015.7.23)

つぶやき集 2015年9月 1

Posted by 彩月氷香 on 26.2015 つぶやき集   0 comments   0 trackback
近ごろ思うのは。もしかして私、ブラック企業に(再)就職してしまったかしら?ということ。本気のブラックではないけれど。ダークグレーではあるような気がする。同業種の何社かに勤めたことあるけれど、ダントツで会社の体質が古くて歪で、上司のモラルも極めて低い。一口に言って、色々とヒドイ。

でも。仕事の嫌な気持ちを家に持ち帰りたくないな。帰宅途中に、どこかに置き去りにして来るのが理想。電車待ちのホームで。線路に投げ捨てるようなイメトレしてみようかしら。或は帰りの電車の車内から窓の外に放り投げてもいい。それでも残ってしまったら。地面に落して思い切り蹴り飛ばそう。

もうもう。怒りと苛立ちで全身がガチガチになって、それからバラバラの粉々になって、飛び散って、しかもその破片が自らに跳ね返ってきて、突き刺さって…という感じの(って自分でも何言ってるかよくわかんない)一日で。でも今、何気なくつけたEテレに癒される。とても、とても癒される。素敵。

メンコンやっぱり好き。ていうか。ヴァイオリン協奏曲が好き。アラベラ・美歩・シュタインバッハーさん、とても気持ちよい演奏。演奏している姿や表情が晴れやかで気品がある。厳しさや真摯さも表れているけれど、そこに優雅さも漂う。今日一日の私の心の汚れを綺麗に洗い流してくれた。ありがとう。

プロコフィエフの無伴奏ヴァイオリンソナタも初めて聴いたのだけれど。好き。そして。マーラーの「巨人」。わぁぁ。これも大好きな曲。ぷくぷくと嬉しさが涌き上がってきて。嫌なことをふわっと包んで飛び去っていく感じがする。シャボン玉みたいに、うっすら虹色に輝きながら。次々弾けるのも楽しい。

クラシックの演奏会。最後に行ったのがいつだか思い出せないくらいだけれど(10年前?)、また行きたくなった。実は交響曲は一度も生演奏を聴いたことがない。室内楽か、独奏ばかりだった・・・そういえば。今年中に、是非とも行かなきゃ!という演奏会あるかしら?(但し、関西に限る)

自由からの逃走 新版  エーリッヒ・フロム

Posted by 彩月氷香 on 25.2015 未分類   0 comments   0 trackback
4488006515
東京創元社
Amazon

個人ははげしい自己中心主義と、力と冨へのあくことない欲望のとりことなった。その結果、自分自身にたいする健全な関係も、安定感や信頼感ももた毒された。自分自身もまた、他人と同様に、自分にとって利用すべきものとなった。

自由は近代人に独立と合理性とをあたえたが、一方個人を孤独におとしいれ、そのため個人を不安な無力なものにした。この孤独はたえがたいものである。かれは自由の重荷からのがれて新しい依存と従属を求めるか、あるいは人間の独自性と個性にもとづいた積極的な自由の完全な実現に進むかの二者択一に迫られる。

人間はみずからの世界を建設した。工場や家屋を建て、自動車や衣服を作り、穀物や果実を栽培した。しかしかれはみずからの手で作った生産物からは疎隔されてしまった。かれは実際にはもはや、かれが打ちたてた世界の主人ではない。逆に、人間の作った世界が人間の主人となった。その主人の前に人間は頭をさげ、できるだけ愛想をいい、ごまかしている。自分の手でした仕事が自分の神になったのである。かれは自分の利益によって行動しているようにみえるが、実際には、あらゆる具体的な能力をもった彼の全体的な自我は、かれの手が作ったその機械の目的のための一つの道具となった。かれは依然として世界の中心であるという幻想を抱いているが、しかもかれは、かつて先祖が神にたいして意識的に感じていたように、自分自身を無意味で無力なものと、強く感じている。

人間はたんに商品を売るばかりではなく、自分自身をも売り、自分自身をあたかも商品のように感じている。

すなわち、よく適応しているという意味で正常な人間は、人間的価値についてはしばしば、神経症的な人間よりも、いっそう不健康である場合もありうるであろう。かれはよく適応しているとしても、それは期待されているような人間になろうとして、その代償にかれの自己をすてているのである。こうして純粋な個性と自然性とはすべて失われるであろう。

かれは孤独にたえられないので、自我を失う道を選ぶ。

 物質的財産の所有であれ、感情や思想のような精神的な能力の所有であれ、所有そのものにはなんら純粋な強さはない。また事物の使用や操作のうちにも強さはない。われわれの使うものは、われわれがそれを使うからといって、われわれのものではない。われわれのものとは、ひとであれ無生物であれ、われわれが創造的な活動によって純粋な関係をもっているものだけである。われわれの自発的な活動から生まれるこれらの性質のみが、自我に強さをあたえ、ひいては自我の統一性の基礎となる。自発的に行動できなかったり、本当に感じたり考えたりすることを表現できなかったり、またその結果、他人や自分自身にたいしてにせの自我をあらわさなければならなかったりすることが、劣等感や弱小感の根源である。気がついていようといまいと、自分自身でないことほど恥ずべきことはなく、自分自身でものを考え、感じ、話すことほど、誇りと幸福をあたえるものはない。


引用だけだと、伝わらないかもしれません。
現代に生きているのは、どういうことかを、
改めて見つめ直させられる内容です。

自由から逃走するのが得意な人ほど。
上手に生きている世の中じゃないかな・・・と思う。

きっと。上手く生きることが出来ない人ほど、
本書に共感し、励まされるのではないでしょうか。

フロムの著作、もっと読みたいな。

(2015.7.29)

人にはどれだけの物が必要か  鈴木孝夫

Posted by 彩月氷香 on 24.2015 シンプルライフ   0 comments   0 trackback
4101256039
新潮文庫
Amazon

「ミニマム生活のすすめ」と副題にあります。

世間並みの特技や趣味にまったく興味が無い、と言い切る著者。
そのライフスタイルは到底マネ出来そうにはありません。

ちなみに世間並みの趣味というのは著者いわく、
マージャン、ゴルフ、カラオケ、パチンコ、
スポーツ、スポーツ観戦、温泉旅行・・・などです。

まぁ。この点は私も合致しますね。

ただ、現代だと、ゲームとか、SNSとか、
映画鑑賞とか、ネットサーフィンとか、
何かしらのコレクションとか、他にもあるでしょうけど。

以下、本書から、私が付箋を貼った箇所の引用。

 このような、出来るだけ物を買わず、捨てず、そして拾い、手をかけて直すという生き方には、良いことがいくつもある。第一に、いま国中の自治体を悩ませているゴミを殆ど出さずに済む。次に物を買わないと、お金が余り要らなくなる。したがって余分なお金を得るために、無理してまで働かなくてよい。その結果自分が本当にしたいことをする時間が沢山生まれる。
 そして物から目が離れるため、他人の持っている物や流行に無関心でいられるから、自分流の個性的な生き方を、思う存分に楽しめる。しかもその結果として、自分たちが生きるために消費する物質やエネルギーの総量を、極めて小さなものに抑えることができる。

 要するに、嫌なこと気の進まないことは、何よりもはっきり断ること、そして自分の好き嫌い、好みと苦手をあらかじめ人々に分からせておくこと、私の場合この二つを実行しているため、人間関係の苦労が少なくて済んでいる。

 他の人を見て、よくあんなことをする時間があると言う人は、他の人が自分のやっていることを全部した上で、更にそのことを余計にしていると考えるから、よく時間があるものだと思ってしまうらしい。私がいろいろと、あまり他の人のやらないことをやっているように見えるのは、さきに述べた嫌なことをしないことに加えて、世間の多くの人が、極く当たり前にやっていることの殆どすべてをしないからに他ならない。だから一般の人とは違ったことを沢山やる時間があるのである。

世界を自分のものだと思う。

 私はどういう生活をしているか。モットーがある。生きる狙いです。その第一は「最少の物資、エネルギー消費で最大の幸福をつかもう」。

 誰でも、人間は欲張りです。もっと大きな家が欲しいし、もっと広い土地が欲しい。でも何でそんなちっぽけな欲なんだ。地球全体が自分のものだと思えば、もういいじゃないか。私は、その辺のきれいな人も、全部私のものだと思っている。家内一人で手が回らないから、他の男性に任せてあるんだと思えばいい。

 私は現在、収入が少ないのにお金が相当余るのです。だって、何も買わない。使わない。拾って、直すから。
 だから金が余る。その金は寄付することにしている。

成長しないことは、死に至る病いだ。この誤解は、一体いつ、どのようにして生まれたのだろう。

 自分の好きでないものを無理してやっても、成功はおぼつかないし、たとえうまくいったとしても、結果は自分が人並みになるだけのことである。
 それよりは、自分の好み、したい事に徹して、普通の人なら誰でもやっていることを、むしろ意識的に拒否して、何かが出来ない、何かをしないという欠如性をもって自分を際立たせる方がずっと楽だし、第一、金も時間もかからない、と意を決めたのである。

著者の気骨やら、変人ぶりに(拾ったものをプレゼントするとか)
真似できそうにもない、と感じるところが多かったのですが。
考え方としては共感できますし・・・

そうですね。最後の一文が特に。耳に痛いです。
昔はそのように思って、そのように生きていたのに。
近頃は好きでないものを無理してやっているなぁ・・・と。

(2015.7.10)
  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

<別館のご案内>
Instagram
99%、花の写真です。

moleskine絵日記
ちいさな絵日記。

カテゴリ

最新コメント

データ取得中...

月別アーカイブ

***