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『詞華断章』  竹西寛子

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岩波現代文庫
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竹西さんの文章が美しいという評判で読んだのだけれど。どうもピンと来なかった。生真面目というのか、固いというのか、なんだろう。もう少し、緩みが欲しいなぁと。

ただ、私の日本語読解力が弱いのかもしれないなと思ったり・・・

うん。きれいな日本語と皆が口を揃えて言うからそうなのかもしれないのだけれど。やはり私にはあんまり良さがわからなかった。なぜか、心に響いてこなかった。

単純に。好みの問題なのかもしれない。そういう好き嫌いというものに、何か潜んでいる「私」の価値観、「私」の欠点、もしかしたら「私」の強み、があるのだろうという気もする。

それとも。ただ読んだタイミングが悪かった可能性というのも・・・捨て切れない。波長を合わせることが出来なかっただけ?

この疑問を検証するために。また、この方の著作に手を伸ばすことになりそうだ。

以下の文章は、好きです。でも内容はすごく共感するのだけれど、言葉は堅く感じるな・・・

私は、歌でも句でも小説でも、作品を濁らせないのを創作の大切な条件だと思っている。それは、清澄な素材を扱いさえすればいいということではない。たとえ汚濁の素材を扱っても、作品は澄んで仕上がるのを望ましく思っているということである。

 欲望の気ままな発散は、自由とは区別されるのが望ましい。
 型が生きるのは、型をばねにできるほどの内なる横溢がある時に限られよう。
 その内なる横溢が、表現のばねに自ら求めた型ならば、そこには豊かな自由が約束されているはずである。

あと。紹介された句のなかで好きなものも書き写しておきます。

われをつれて我影帰る月夜かな   山口素堂

淋しさの底ぬけて降るみぞれかな  芭蕉


(2016.3.3)

『世界はうつくしいと』長田 弘

2016.06.28 長田 弘   comments 0
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みすず書房
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読むことは、本にのこされた
沈黙を聴くことである。
無闇なことばは、人を幸福にしない。

あざやかな毎日こそ、わたしたちの価値だ。
うつくしいものをうつくしいと言おう。
幼い猫とあそぶ一刻はうつくしいと。

日の光のなかに降ってくる
黄金のようにうつくしいもの。
音のない音楽のように、
手に掴むことのできないもの。
けれども、あざやかに感覚されるもの。
あるいは、澄んだ夜空の
アンタレスのように、確かなもの。
人の一日に必要なものは、
意義であって、
意味ではない。


詩の一部を抜粋するなんて無粋なことですけれど。
好きなところを少しだけ、引いてみました。

あたりまえの毎日のうつくしさは見失いがちなもの・・・
こころが無闇に忙しがっている今を省みて、
この詩集が与えてくれた静けさを深々と吸い込みました。

(2015.5.1)
「★★★★★」 また読みたい本

エアリーフォトの撮り方レシピ  山本まりこ

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玄光社MOOK
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著者の山本まりこさんは「エアリー」を心の真ん中において写真を撮っているそうです。「エアリー」って何か?と言うと、彼女の場合、風が吹き抜けるような心地よい空気感を伝えること。いわゆる「ふんわり」な写真です。

撮り方としては逆光で露出をあげて撮る。白っぽい、淡い色の写真になり、優しい印象です。あと、ホワイトバランスも積極的にフィルターとして使って、色も自分の好みに調整していく。

このパステル調の感じ、嫌いではないです。でも自分がこういう写真を撮りたいか・・・というと、どうも違うみたい。ただ、この本を読んで白飛びをあまり忌避しなくてもいいんだなと思えたのが収穫です。

爽やかで、とても気持ちの良い写真で。彼女が自分らしさとして「エアリー」に辿り着くまで悩んだという体験談に、私も自分の写真の「らしさ」は何だろうという疑問に突き当たっていたところだったので、共感しました。

まぁでも・・・実際のところは私も淡い色が好きなので。逆光で露出をあげる撮り方はよくやっています。写真はあまり向いていないという自覚もあって。ただただひたすら花しか撮っていません。それがこだわりっていえば、こだわりでしょうか。

Instagramをやっています。たぶん、こちらから見れると思うのですが。

https://www.instagram.com/motiarukeruniwa/

あれ。最近の写真は「エアリー」って呼べそうな雰囲気ですねぇ・・・

(2016.4.30)

つぶやき集 番外編 8

とても単純な私。とても理屈っぽい私。俗っぽいものが大嫌いで。俗っぽいものに埋もれてしまう私。若者ぶるなんてと思うのに。若者寄りの場所を守ろうとする私。愚かな者を嫌って。愚かな自分を許せなくなる私。開き直る人を軽蔑しながら、開き直りも自衛の内とうそぶく私。私の周りを回り続ける私。

自分を嫌い、と言えるのは若い証拠のような気がしている。歳を重ねれば、諦念と愛着が強まって、自分にとっての自分はいわば腐れ縁となり。好きとか嫌いとか言ってる場合じゃないというか、そんなことどうでもいいしという、そんな感じになってくる。自分を好きになる努力もしなくなり。自分は自分。

どうでもいい、とは思わない。なんとかしなきゃ、といつも焦ってはいる。その焦りの歩みが笑えてしまうくらいに遅い。

美しいものが好きで。何でも良いから。常に美しいものに触れていられる、もしくは自分の手で生み出せる、そういう仕事に就きたかった。そのことをまだ諦めずにいられるのだろうか。

『死の扉』レオ・ブルース

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創元推理文庫
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うーんと。面白くなくはない。でもイマイチ。
ミステリ部分はよく出来ていて。
人物像が全然、ダメ。
いや、ダメというのは私にとってですけれど。

なんだろう。えーと。っていうかよく覚えてない(笑)

たぶん期待してたのと違ったんだろうなぁ。
これぞ英国ミステリっていうレビューが多かったんだけど。
私の好みからはズレるんだよね。

あ。でも。もう一冊くらいは読んでみるかもしれない。

(2016.2.24)
たぶん、単に主人公が好きじゃないんだと思います・・・
  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

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