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身軽に暮らす  石川理恵

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石川 理恵
技術評論社
Amazon

自分らしく、年を重ねる

「身軽に暮らす 〜もの・家・仕事、40代からの整理術」
・・・と、副題にあります。

素敵な暮しぶりが見られます。
登場するのはインテリアや雑貨好きならご存知であろう方々。

個性が炸裂はしていないし、やたらめったらシンプルでもない。
どなたのお宅も「無理」を感じません。
ああ、いいなぁ・・・

正直、贅沢ですよね。
成功して、しっかり稼いだ人たちですもの。

住居空間が広いので。
ものすごく物を減らさなくても大丈夫でしょう。
そして逆に、シンプルにしても優雅に見える。

写真を眺めているだけで、お洒落ですけれど。
その背後にある、住人の考え方が読み応えあり。

何しろ、バブルの時代にイケてた方々ですので。
一度、モノにまみれているわけなんです。

当時から、この方々の暮らしぶりは充分素敵だったはず。
ううん、もっと鮮やかだったかもしれない。

段々、自分がこの世を去るときのことも考え始める。
そこからが、本番なのかもしれないな、住居も人生も。

少なければいい、というのは好きじゃないです、やっぱり。
自分の大切なものを吟味して、結果、すっきり・・・が理想。

そのためには、「自分のものさしを持つ」ことが必要かなぁ。

(2017.8.10)
私はまだまだ「ものさし作成中」です。

『海の百合』アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ

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河出書房新社
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ある青春のカタチ・・・極めてフランス的な。

うん。ま。主題がね。
そうだなぁ。この独特の叙情性というか。
若さの「ある」タイプの描き方は秀逸。

情景描写が繊細で。
もちろん心理描写も緻密なのだけれど。
クールなんだよね。

熱っぽいようで冷めている。

こういう恋愛観は私にはわからない、と。
昔だったら、言い切っただろうな。

今はまぁ。わからなくもないよ。
でも。基本的には元々持っているかいないかで。
私は持っていない感覚なのだろうと思う。

やはり。フランス的ですよね。

マルグリット・デュラスが好きな人なら、きっと好き。
あ。サガンもね。

ちなみに私はどちらも苦手です。
でも。マンディアルグは男性だからでしょうか。
かえって読みやすいし、馴染みやすいです。

何度か述べていますが、私は「これぞ女」的な人が苦手。
でも、そういう女性を男性が描いたら、まだ良いのです。

時々。私って、ほんと「女」が嫌いだなぁと思います。
男になりたいというわけでも全然ないけれど。
女性の「ある」面は大嫌いで、大嫌いで大嫌いで・・・

だから。女流作家も毛嫌いすることがありますね。
そして、嫌いな男性作家も、たぶん「女々しい」んです。

わー。女なのに、女性蔑視発言!?

いえいえ。女性らしい感性というものも好きですし。
その証拠に女性に似た感性を持つ男性も好きですよ。

あ。そっか。たぶん。女性のある面も嫌いだけれど。
男性のある面も嫌いだ。

それは結局、どこか似たものなのだと思う。

しかし、不思議と。
その苦手な「女性」の色はフランス人に濃く。
なのに苦手な「男性」の色はフランス人には薄く。

苦手の男性のとある面というのは女性の場合より明確でなくて。
それは結局、「他人事」として距離をおいて見れるせいなのか。

女性の「厭さ」は。分かり過ぎるのかもしれない。
分かるのだけれど、分からないのかもしれない。

ええ。やっぱりね。
ある種の「女らしさ」を私は決定的に欠いていると思います。
その欠けている部分を補いたいとも思わない。

むしろ、なくて良かったとほっとしているくらいで。
だから、女に生まれたのは間違いだった気もする。

男らしい性格の女性、と。
女らしい性格の男性、と。

そういえば、どっちも好きだけれど。

自分が前者であるとは、やはり言えない。
いえ。かなりの男らしさ・・・というよりも。
女性らしくなさ過ぎる面はありつつも。
それをうまく、キャラクターとして打ち出せてはいない。

私が男だったとしても。
女らしさがある男性にはなってしまうだろう。
でも。その方が。生きるのには都合が良い気もしてくる。

・・・て。
読書の感想を離れて、何の話をしてるんでしょうね。

私は自分の性別に、強くこだわりのある人が嫌いです。
あ。嫌いは言い過ぎだった。うん。苦手です。
それは。ある意味、「敵わない」と感じているからで。

脱帽、とも言い換えられるのです。

だけど。共感はしない。まったくしない。絶対しない。
そういう自分であることは変えられないものね。
残念なことなのかもしれないな、それは。

(2017.8.11)
そういえば。デュラスが評価されたのも。
主題以上に文章の魅力ではなかったでしょうか。
ざっくり言えば。その点でも。
デュラスが好きな人はマンディアルグも好きだと思う。
そして。良し悪しに関わりなく、私の感性には合わない。
けれど。歳をとったせいなのかどうなのか。
合う合わないは横に置いておいて。魅力は感じられた。
生きていくということは。
しょせん「自己正当化」の積み重ねとも言える部分があり。
その手段と方向性が異なるだけなのだと時折感じる。
違うグループに属する人も、根っこは同じで。
私にとってフランスの小説の大半は。
共通項の薄いグループに属しているのかもしれない。
その違いは育ちとか慣習によるものが大きい気もして。
案外「慣れ」で埋められてしまう差だという疑いもある。
いえ。でも。人格の「本質」も含まれているだろう。
「違和感」はそこからやってくる。
それは、正解でも不正解でも善否でも良否でもない。

『陰陽師 瘤取り晴明』夢枕 獏 村上 豊

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文藝春秋
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大人の絵本。あ。文も多めだけど。

挿絵がとってもいい。
ゆえに、物語の魅力が倍増。

いいコラボです。

夢枕獏の「陰陽師」シリーズは人気がありますが。
正直、それほどめちゃめちゃ良いとまでは思いません。

時々。「気配」が美しい。
面白くない人には、面白くないと思うし。
その感じ方も間違いではないでしょう。

たくさん、お書きになっているので。
全てが「当たり」じゃないというのもある。


(2017.8.11)
「絵物語」として刊行されているバージョンです。
なので、なおさら。ゆったりと楽しむ感覚で読めます。
取りようによっては、「物足りない」とも言えるのかも。
かなり、絵の魅力の威力が大きいです。


「★★★★★」 また読みたい本

2017年7月に読んだ本

今月読んだ本・・・・・・8冊


本の画像をクリック アマゾンへ  
タイトルをクリック 私の感想ページへ



すぐ動くのはやめなさい「すぐ動くのはやめなさい」 佐々木常夫
★★★☆☆
至極、まっとうなご意見。
わかってて出来ない。

カリグラフィー・スタイリング「カリグラフィー・スタイリング」 ヴェロニカ・ハリム
★★★★☆
シャビーシックなカリグラフィー。
インテリアとの相性良し。


私と悪魔の100の問答 Questions & Answers of Me & Devil in 100 (100周年書き下ろし)「私と悪魔の100の問答」 上遠野 浩平
★★★★☆
新鮮かつ、懐かしく。

至福の味「至福の味」 ミュリエル・バルベリ
★★★★☆
好きな読み心地ではないけど・・・

スローライフでいこう―ゆったり暮らす8つの方法 (ハヤカワ文庫NF)「スローライフでいこう」 エクナット・イーシュワラン
★★★★☆
心の静けさを求めて再読。

蜜蜂と遠雷「蜜蜂と遠雷」 恩田 陸
★★★★☆
やっぱりピアノが好き。
というよりもピアニストという人種が?

ルッツ先生のイラスト図版帖 シンプルな線で描く100年前のドローイングレッスン「ルッツ先生のイラスト図版帖」 エドウィン・ジョージ・ルッツ
★★★★★
なんて。可愛い!

girly style book―コーディネート・レッスン「girly style book」 曲田 有子
★★★★★
このセンスをお手本に。



★★★★★ また読みたい本
★★★★☆ 堪能した本
★★★☆☆ まぁ満足した本
★★☆☆☆ どっちでもいい本
★☆☆☆☆ 時間のムダだった本

(あくまでも独断・偏見ですので悪しからず)


たぶん。「病んでいた」時期でしょう。
本を読めてないときは、たいていそうです。
逆に。「読み過ぎている」ときも病んでいます。
理由はほぼ、仕事のせいなので。
そんなに精神をやられる仕事なら辞めればいいのに!
(・・・と何度、考えたことか・・・)

至福の味  ミュリエル・バルベリ

4152083565
早川書房
Amazon

ジャケ買い、しました。

表紙が素敵で。つい、買ってしまった本。
古本屋で100円だったせいもありますが。
あと、私。料理がモチーフの小説が好きなんですね。

(それは。今、気づいたんですけれど・・・)

ある料理評論家が、死を近くにして。
最後に味わいたい「あの味」を求め、記憶を探るという内容。

まぁ。この主人公が好きになれないヤツで。
次々と思い返す「味」の描写に魅惑されつつも。
そんなに「味」に固執するってどうなの?と思えても来る。

結局。味って。複合的なものですよね。
「味」単体では、魅力にならない。

よく言われる陳腐な台詞ではありますが。
誰と食べるか。どこで食べるか。どんな場面で食べるか。

(2017.7.4)
しかし。フランス人の「シニカル」さはキツイですね。
私はたぶん、これがどうも苦手らしくって・・・
フランスの小説を知らず知らず避けている気がする。
年齢を重ねて、そこが面白い、それこそ「味」と思えるように。
うん。でも。苦手でないともまだ、言えない。
イガイガっとひっかかりますが。その感覚も魅力かな。

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プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

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