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気持ちいい暮らしの必需品  柳沢小実

2018.04.29 モノ   comments 0
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大和書房
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好みは違うけど、程よいさっぱり感。

著者にとっての必需品が載っています。
こざっぱりして実用的な物が多い。
安物でもないけれど、やたら高級でもない。

全体的には好感が持てますが。
私の好みからすると、現代的過ぎ&カジュアルです。

それでも、気になったものたちは。

キッチンワイプ(スポンジワイプ)
 ・・・台拭きや雑巾に良さそう。

食パン
 ・・・イトキト、ペリカン、濱田屋
(ペリカンは食べたことある。美味しい!)

小岩井ヨーグルト
 ・・・これ、大好き。
 でも節約で普段はビヒダスかブルガリア。

ナルゲンの水筒
 ・・・これ、ものっすごく良いの。
 毎日会社に持参してます。

竹の茶こし
 ・・・気になる。使ってみたい。

フランスのジャスのお皿
 ・・・パープルの色、実物を見てみたい。好きかも。

山田耕民のスプーン
 ・・・これも一度チェックしてみよう。


あとは。著者のモノ選びの基準は好きですね。
以下、引用&メモ。

 長く使うものが合わないと大きなストレスとなり、かといって買い替えるのも面倒です。だから「残るもの」ほど手近なものですまさずに、じっくり探します。ケチらず、手ごろなもので妥協しない。まわり道のようで、実はその方が断然経済的です。

 全く使っていないのに家に何十年と置いてあるだけのものとさんざん繰り返し使って使い切ったものとは、どちらがものの寿命をまっとうしたといえるでしょうか。だから長く持っているからよいとは一概には言えません。むしろ、使い切ったと実感することを大事にしています。

 「捨てる」という行為は、何を捨てたかではなく、どのようなものが残ったかが実は重要です。

 必要なものだけを残す取捨選択は、雑多な中から必要なものを拾い出す作業で、残ったものがこれからの自分にふさわしいのです。そして、残したものを基準に次のものがこれからの自分にふさわしいのです。そして、残したものを基準に次のもの選びをすると、少しずつ身のまわりが洗練されます。

 自分の定番を見つけるためには、似合う色や丈、袖丈、胸元のあき具合、身幅などのデータをできるだけたくさん集めることが大切。

 好きな物が多くても、何を選ばないかははっきりしている。
 著者はシルバーやプラチナのジュエリーは選ばない(肌色に似合わない)
 暖色系の強い色は身につけると落ち着かないから選ばない。
 ほんの少しの違和感を見逃さずにいることが「私らしさ」になる。

 ものを選ぶときは以下の三点だけおさえる。
 ・色のトーンを合わせる。
 ・柄を多用しない(大きな柄はアウト)
 ・素材を統一(木やガラス、天然素材)
 
あちこちからさまざまなものを集めてきて、一見雑多だけどなんとなく私らしい。そのような統一感に憧れています。

買い物上手な人というのがいます。彼らは普段はお店でじっくり見ているだけ。もしくはめったに見に行かないから多くは買いません。でも、これだ!と思ったらちょっとくらい高くても即決で買う。その潔さ、迷いのなさに憧れます。

(2017.12.4)
好みは私と違うのですが。意外と参考になるセンスの人。
食器棚は、超!素敵!これは羨ましい。こーゆーのが欲しい。
(アンティークです)

ほめそやしたりクサしたり  高島俊男

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大和書房
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「記事本末」・・・マネしてみよう!

記事本末って何かって言いますと。

重要な歴史的事件を選んで項目を立て、
それぞれの事件の経緯を時系列に沿って叙述する形式。

とか言われると。個人には関係ないと思うわけですが。
高島氏は自分の日記に応用しているそうです。

たとえば。
「病気」という主題で一年ないし数年の日記から記事を拾う。
どういう症状だったか、どの病院へ行ったか。
医者はどういう人で、何を言い、どんな薬をくれたか。
そして、その後の経過なども引き写しておく。

これは、すごく役に立ちますよね。
他に「電気器具の買い物」「テレビで見た映画」など。
あと「もらった手紙」「投函した手紙」でもいいし。
私だったら「訪れた展覧会」とか。

これも、やり過ぎると墓穴を掘る感じもしますが。
項目に沿って出来事を振り返れるのはすごく、いい。

今私が後悔しているのは。
過去に行ったコンサートの日付けを記録しなかったこと。
日記を探せば書いてあるには違いありませんが。
数十年分を振り返るのは至難の業・・・

あとは。
森鴎外記念館を訪れた際の話なども面白い。
引用についての怒りも非常に共感。

引用と名乗りながら人の文章を勝手に書き直すという大罪。
私も許せません。まさか書物上でも行われているとは!

自分が無類の引用好きであることは自覚していますが。
一字一句、句読点にいたるまで原文どおりに引用しています。
急ぐと「だれか」を「誰か」と書いてしまったりしますから。
うっかり自分の書き癖に変換しないよう気をつけています。

書くこと、読むことが好きな人には楽しい本です。
なるほどなるほどと感心したり、ええっと驚いたり。

(2017.12.9)
今年、著者の本を3冊読みましたが、すべて知人からの頂きもの。
おそらく、勧められなければ読むことはなかったでしょう。
3冊のうち、私はこの本がいちばん好きです。
以前読んだ2冊の方が、著者の頑固さが強く出ていたからかも。
毒舌は好きな私ですが、意固地は苦手なのです。
自分にもそういうところがあるからだと思いますが・・・

関連記事

冬至まで〈下〉  ロザムンド・ピルチャー

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日向房
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こんなクリスマスが送れたら・・・

かけがえのない大切なものの喪失ということも。
物語のテーマとしてあるわけで。
キラキラにハッピーなクリスマスではありません。

でも。このクリスマスの情景は。
徐々に光の差してくる心と呼応して。

一度は粉々に砕けた心でも。
きっと再生できると信じさせてくれる。

つまり、きみは馬鹿じゃない。少しは自分を主張するようにしなさい。ほかの人がきみに代わってそうしてくれるわけにはいかないんだから。自分を主張しようと思うなら、ちゃんと理屈にかなったことを主張すべきだ。くよくよしたり、やたらすねたりするんじゃなくて。

ルーシーは初めて会ったときから、オスカーが大好きだった。初対面のときから虫が好かない人がいるように、初めて会ったときから好きで堪らない人もいる。会ってすぐはっきりするものなんだわ、好き嫌いって、きっと。どんなに時がたったって、オスカーに会ってすぐ感じたような親しみを、ランダルにたいして感じることはないだろう。

サムの体も冷えこんでいたが、すぐには動きだそうとしなかった。というのは、ふたたび空を見上げたとき、貝殻の内側のような淡いピンク色が突如、紅と黄色の炎にも似た色に、燃え立つ火のようなきれぎれの条に変わったからだった。なお見守っていると、遠くの岬の低い丘の上にオレンジの太陽が一インチ、二インチとせり上がりはじめていた。まばゆいばかりに輝く光の屈曲した縁がうねりを上げている海面に触れ、起伏する砂丘の黒々とした影をおぼろに霞ませ、薄墨色だった空の暗がりを散らして、サファイア・ブルーに、さらに群青色に変えはじめていた。
 その輝かしい日輪が世界のかなたから上るのを見守るうちに、サムは時の観念をまったく失っていた。それは少年の日に見た日の出と同じように新鮮な奇跡であり、彼は寒さも忘れて恍惚と見とれていた。灯台の灯の針のようなまたたきも消え、あたらしい一日が始まっていた。この冬至の日を境として、昼が一日一日と長くなり、そしてやがてあたらしい年を迎えることになる。そう思いつつもサムは、あたらしい年が自分に何をもたらすのか、想像もできずにいたのであった。

善人ばかり登場するわけでもなく。
悪人ではないけれど心の貧しい人の描写は痛烈です。

いる、いる、いる、こんな人・・・
幸い、身内にいないと言える私は運がいいのだろう。

ままならない環境や人間関係に苦痛があるとしても。
くよくよしたりすねたりは、もう卒業しよう。

(2017.12.11)
スコットランドの景色がクリスマスに似合い過ぎ。
中村妙子さんの翻訳、いいですね。
翻訳している本の傾向も好みにあうようです。
あ。津田塾卒業生。父が牧師。・・・なるほど。
キリスト教文化に通じている背景があるからですね。

冬至まで〈上〉  ロザムンド・ピルチャー

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クリスマスの頃に読みたい本。

「あなたは、ご自分がうつくしいと思ったもの、役に立つということを知っているもの以外は何も持っておられないんじゃないですか?」

「ウィリアム・モリスね、それ」

「それこそ、おそらく高雅な趣味の尺度でしょうね」

この何気ない会話が素敵。
心地よい住まい作りの参考にもなる本です。

とにかく。上巻には出てきませんが。
下巻で描写されるクリスマスの情景が素晴らしい。

舞台は現代だけれど。
「赤毛のアン」や「若草物語」などに通じるものがある。

また読みたいな。好きだな。
人間の描き方が温かく、舞台となる土地の情景が美しく。

好きになれる登場人物が多過ぎますが。
だからと言って、「甘い」物語ではありません。

呼吸が楽になる・・・読んでいると。
どれだけ息苦しい世界に私はいるのだろうかと気づかされる。

(2017.12.11)
主人公が11歳の女の子へ贈る本、ジョン・バカン「羊の島」。
読んでみたいと思ったら、未訳の本でした。

罪のスガタ  シルヴァーノ・アゴスティ

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洒落っ気ある残酷さ。

なるほど。著者は映画監督ですか。
実に。絵になる作品です。

ありそうな。
なさそうな。

決してありふれてはいないけれど。
突飛というには、どこか親しみのある・・・
そんな、加害者と被害者。

いえ。どちらも被害者なのか?
善いも悪いもない。
哀しいも嬉しいもない。

罪とは、絶望した人間の本質が表面化したものに他ならない。

人間を閉じ込めている牢獄は目に見えない。だからこそ、その檻は破ることができないのだ。

作中のこの言葉に、著者のメッセージは表れている。

そして。こんなにも明確に「罪」を語っているのに。
やはり、罪のスガタは明らかではない。

「罪」は結局。
その姿を見た者の中にしかないのかもしれない。
それが当人であれ、被害者であれ、傍観者であれ。

あなたにとって、その行為は「罪」ですか?
・・・そう問われたとき、万人が同じ答えは出さないだろう。

そのことは何かトテツモナク、残酷な現実だと感じるし。
一方、同時にそのことが小さな救いでもあると思える。

「罪」は結局。
ひとつの鋳型に嵌るようなものではなく。
だからといって、存在しないとは決して言えない。

(2017.12.5)
日本では無名の監督ですが。
彼の代表作である「カーネーションの卵」は。
フェデリコ・フェリーニ、ベルナルド・ベルトルッチも絶賛したそうで。
そのタイトルの不思議な魅力からしても、機会があれば観てみたいな。
(京都で過去に上映会は行われたようですが・・・)


  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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