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『古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ』  中野三敏

2018.10.31 未分類   comments 0
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角川学芸出版
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古文書が読めるようになりたい

是が非でもってことはないですが。
読めるといいなぁって思います。

書道を習ったおかげで少しは読めるのですが。
文章をスラスラ読めるレベルには程遠く。
パラパラと単語が拾い読みできるくらい。

手書きの文書とか写本はめちゃめちゃ難しい。
著者はそういうものを最初から読むのは無謀だと言います。

どのくらい無茶かと言うと。
全くの登山の初心者がヒマラヤ登山を志すようなものだ、と。

じゃ。どうしたらいいの?
で。本書です。著者のおススメは江戸期の通俗的な木版本。

なんでかと言いますとね。えーと。
「あ」は「安」、「い」は「以」から来てるのは知ってます?

ところが昔の仮名は。
「あ」でも「阿」「愛」「亞」とかもあるのね。もっとある。

しかも。これはあくまで「原型」であって。
それぞれが現代人には判別できないくらいに激しく崩されている。
崩し方も何パターンもあるのです。

結果、五十音っていうけど、300字以上になっちゃう。
ええ。ひらがなだけでそれですよ。読めるはずない。

版木に用いられる仮名は一音が三字くらいに抑えられている。
それに崩し方も標準的で、個性が強くない。
売り物ですから、出来るだけ読みやすいように作ってある。

ただ、著者いわく版木にも読みやすさの違いがあって。
初級、中級、上級はあるそうです。

百人一首は、歌そのものを覚えている人も多いでしょうから。
入門にはまさに、うってつけなのです。

ここから慣らして。
テキスト代わりに木版本を古書で買うといいそうです。

え!古書って!と思いますけど。
明治初期くらいのなら数百円で買えるし、読みやすいとのこと。
往来物、易占書、教科書などが入門に適しているそうで。

あとは。やっぱり、辞書はいるよね。
著者のお勧めは、児玉幸多編「くずし字用例辞典」。

私は書道の教科書とかで適当に対応してるもんな。
そりゃ、読める字のバリエーションが少ないわけだ。

ふーん。欲しいな、この辞書。
古本屋で見つけたら買おうかな。

くずし字用例辞典 普及版
児玉 幸多
東京堂出版


(2018.8.1)
なんと検索したら、図書館にあって。
辞書なのに貸し出し可能だった。
今度、借りてみよう。

私の本棚 8 〜積読本棚ブロック4後列

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『空と樹と』 長田 弘
『白夜の旅』 東山魁夷
『どくろ杯』 金子光晴
『人口庭園の秩序』 磯村光一
『梶井基次郎小説全集』
『レンブラントの帽子』 バーナード・マラマッド
『塩一トンの読書』 須賀敦子
『なつかしく謎めいて』 アーシュラ・K・ルグウィン
『コレリ大尉のマンドリン』 ルイ・ド・ベルニエール
『野生の樹木園』 マーリオ・リゴーニ・ステルン
『キップをなくして』 池澤夏樹
『本の愉しみ、書棚の悩み』 アン・ファディマン
『自然と愛と孤独と』 エミリ・ディキンスン

 
以上13冊。
これらも全部、古本です。

見た目重視で並べてあります。
あ。違った。
『レンブラントの帽子』は古本じゃない。
『野生の樹木園』も違う。

基本的に。
単行本が文庫より遥かに好きです。
置く場所さえあればなぁ……。

このコーナーを初めてお読みの方は、
よろしければ、こちらの記事をお読み下さい。

私の本棚 〜はじめに

『キラリと、おしゃれ―キッチンガーデンのある暮らし』  津端英子 津端修一

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ミネルヴァ書房
Amazon

男の身勝手五十年の幕開け。

映画「人生フルーツ」で津幡夫妻に憧れた方は。
本書は読まない方がいいかもしれません。
正直、幻滅する人が多いと思います。

「男の身勝手五十年」と妻の英子さんは、
なんどもなんどもなんども繰り返します。

そう口にしてもバチは当たりません。
本当に、修一さんは自分のしたいように生き、
英子さんはそれを支える苦労の連続の結婚生活。

たぶん。私は耐えられない。

その耐えた日々が無駄ではなかったと。
辛かったはずに日々の中にも輝くものはあったと。
それはうっすら感じ取れるのですが。

それでも、渾身の「恨み節」がチラチラ覗きます。

修一さんも頑固ですが。英子さんもかなり頑固で。
意志の強さ、こだわりの強さは読んでいて少し息苦しい。

同じことを何度も。何度も。何度も。
ああ・・・しつこいなぁと読んでいて感じる。
しつこく書かずにいられなかったのは理解できるのですが。

良い本とは言えません。
冒頭の「本書へのメッセージ」も気持ち悪い賛辞の列挙。

生き方、暮らし方という点で。
学べるところは、拾えばたくさんあります。
それでも、全体に漂う「ちょっとイヤな空気」に負ける。

私の肉親愛が薄いだけかもしれないけれど。
英子さんの孫への執着も異常に感じられてしまう。

英子さんは与えられた人生を。
間違いなく「よりよく生きた」と言える人で。
今まで「素敵な人だな」と思ってきて。
その気持ちが変ったわけではないのですが。

得てして。
舞台裏は「見せ過ぎない方がいい」ものです。

映画で見ても感じ取れた苦労。
それを本人があからさまに口にしてしまうと。
やはり・・・なんだかね。なんだかね。

別に。聖女として崇めたいわけでもなし、
生身の人間らしさは歓迎なんですけれど。

うーん。
単純に。これは書物として成り立ってない。

ほんとのことだからいいでしょ。
本音だからいいでしょ。
正直だからいいでしょ。

それは・・・読者に失礼なのではないか。

自ら読み返してみて。
こんな具合の本はよろしくないと気付けないのは。
ちょっと・・・残念だな。だいぶ、残念だな。

節度っていものは必要だと思うのです。
(あ。あ。私にも欠けがちな点ですけれど・・・)

同じエピソードが同じ本に3、4回も登場、
同じ台詞のリピート率の異様な高さ・・・というのは。
プロの物書きでない事実を考慮しても、許容しがたい。

読む人の気持ち、考えてない。
(ま。ま、それも・・・私も自戒しまくらねばなりませんが)

晩年の夫妻の暮らしぶりは本当に素敵ですが。
そうしたくても出来ない人の気持ちに棘を刺す面がある。

「男の身勝手五十年」にせよ、苦労話の連続にせよ、
英子さんの嫁入り前の思い出話にせよ。
書き方が違ったら、すごく「よい気持ち」で読めた気がする。

内容よりも、表現方法の問題が大きいですね。
なんとも、残念なことです。

英子さんが文学少女なのがわかったのが微笑ましく。
どれほど我儘でも、しゅういちさんの人柄が憎めず。

なんか。私は前より、しゅういちさんが好きになり。
少しだけ、男であることが羨ましく感じました。

(2018.)
ききがきとして出版された夫妻の本の方が、
読み心地よく、楽しく、爽やかなのですが。
これを読んでしまうと、ちょっと疑いの目で見てしまう。
夫妻が築き上げた暮らしぶりは本物で。それだけでいいのかな。
それ以外のところまで見るのが、そもそも間違いかな。
映画の感動を消されたように感じてしまうのは、
それこそ「傍観者の我儘、五十倍」なんだと思います。
英子さんの「本物志向」ぶりが全体にちょっと重い。
本当は。その点こそ見習いたかったはずなのに。
それは「育ち」ゆえのもので真似ようがないと。
そう気付かされた無念が反感に化けたのかもしれません。

『ヒートアイランド 』  垣根涼介

4167686015
文春文庫
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闘わなくては、生きていけない。

突然。
ハードボイルドが読みたい!と思いまして。
先日、「擬態」を読んだわけですが。

面白かったけど・・・なんか期待してたんと違う。
で。今度はこちら。
とにかく、初めまして作家さんを選んでみようと。

あ。こっちの方が、普通っぽいわ。
主人公が若いけど、まぁまぁ王道路線。

思うに。
現代日本を舞台にハードボイルドを描くとなると。
ヤクザの存在は必須なんですね。

お金と暴力が絡まないとストーリーが成り立たない。
この本、解説が大沢在昌なんですけれど。
著者が「修羅場が男を磨く」という信念を持っていると指摘。

あ。そうかも。

修羅場って。
自ら作るか、そうでなくても探して突っ込まなければ。
ほぼ存在しないんだよな・・・

余程、運がいいんだか悪いんだかすると、
向こうから修羅場がやってくることもないではないけど。

平凡な人間は全力で避けたい「修羅場」を。
求めて生きていく人間もいる。

結果、人殺しも厭わないところに辿り着く。

単純な善悪の二極化で言えば「悪」。
それを格好良く書くなんてアカンやろ。

とかは思わないんですけどね。
暴力沙汰がどんどんエスカレートしたりすると、どん引き。

その点、本書は程よい感じでマイルド・・・
と思いながら読んでいたら、裏切られました。

全力で。巻き込まれたくはないですが。
こういう世界でしか生きられない人間はいるだろうと思う。
そこのとこが描けているから、結構、好きだな。

この手の話につきものの、女が出て来なくて。
それが物足りないっていう見方もあるけど。
私は、スッキリしてて悪くないと感じました。

(2018.5.16)
物語の主題ではありませんが。
「効率よりも仕事の完成度を求める人間」は生きにくい時代、
という一節は哀しい真実だなぁ・・・としみじみ。

『絶景本棚』  本の雑誌編集部

2018.10.26 未分類   comments 0
4860114116
本の雑誌社
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久しぶりにツイートの引用。

「絶景本棚」読了。読むって言うより、ほけーっと眺めてた。本に殺されそうだな、載ってる本棚の持主たち。古いマンションを「ブルックリンの古い印刷工場を改装して住んでいる辛辣なコラムニストの家」というコンセプトでイノベーションしたという春日武彦氏の本棚が好み。

レンガのアーチをくぐると、プレスガラスで仕切られた書斎がある・・・なんて。かっこ良過ぎるだろう。新井素子の図書館みたいな書庫もスゴい。自分は贅沢は言わないから壁の一面だけ、ぎっしり本棚にしたい。ひとんちの本棚見てたら本をいますぐ買いに行きたくなってきた。

背表紙が読めそうで読めない。それでも読めた中から気になったタイトルをメモる。「美を生きるための26章」「そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所」「となりのツキノワグマ」「黒富士」「目の中の劇場」「エレベーター・ミュージック」「だが、虎は見える」

ちなみに、この後しばらくして。
『美を生きるための26章』を読みました。

(2018.7.1)
ツイッターに。
こうして本の感想をつぶやく時もあります。
毎日チェックもしないし、つぶやきもしないし。
あまり、自分のことはつぶやかないし。
フォローもフォロワーも少なくて。
まぁ。以前ほど(フォロワー千人時代)じゃなくても。
それなりに広げてもいいんですけれど。
なんか考えただけで疲れるので。
このまま、ひっそりでいいかな。

  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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